目次
どこからの雨漏りが多いの?
雨漏りはどこからするのか調べてみました。
【第1位】外壁
【第2位】屋根
【第3位】ベランダ
【第4位】窓・サッシ
【第5位】雨樋
雨漏り=屋根のイメージが多いのですが、実は外壁からの雨漏りが多くなっています。
外壁は外壁材・シーリングのヒビ割れなどの劣化による隙間から浸入しやすいと言えます。
ベランダ、窓・サッシも外壁と同様な傾向です。
一方、屋根、雨樋は詰まりやオーバーフローによるものが多いです。
雨漏りの原因について詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨漏りの原因をランキング形式で知りたい方必見【慶応4年創業の屋根屋が解説】
どこからの雨漏りかわからないときのチェックポイント
どこからの雨漏りかわからないときにチェックするべきポイントを紹介します。
- 屋根材のズレや脱落はないか
- 屋根材のヒビ割れや欠けはないか
- 板金の浮きやサビはないか
- 外壁にヒビ・剥がれ・浮きはないか
- 外壁のコーキング材にヒビ割れ・はがれはないか
- 窓枠やサッシ周辺の外壁にヒビ割れはないか
- 窓枠やサッシまわりのコーキング材がはがれ・ヒビ割れしていないか
- ベランダの防水層に割れ・はがれはないか
- ベランダの排水口は詰まっていないか
- クロスが剥がれていないか
- クロスに黒カビやシミができていないか
- カビの臭いがしないか
雨漏りしている部分の真上を最初に疑いましょう。
真上に上記のような部分の有無を確認してください。
自分で雨漏りの浸入口をチェックする方法について詳しくはこちらの記事で解説しています。
どこからの雨漏りかわからないときは水漏れも疑おう
雨漏りだと思っても、本当は水漏れが起こっているケースがまれにあります。
建物の外周からはなれた部分でシミなどがある場合、水漏れも疑ってみてください。
また、シミ部分の周辺に上階の排水設備がある場合、水漏れを疑ってください。
雨漏りと水漏れの違いについて詳しくはこちらの記事で解説しています。
どこからの雨漏りかわからないときは結露も疑おう
雨漏りだと思っても、本当は結露が起こっているケースがときどきあります。
壁内・小屋裏・床下などの断熱材に近い部分に水滴やシミが発生している場合、結露を疑ってみてください。
水滴や水跡が全面的に発生している場合は結露、一部分に集中している場合は雨漏りと大まかな傾向があります。
雨漏りと結露の違いについて詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨漏りが起こるメカニズム
雨漏りは建物の外側にある隙間から雨水が浸入して、室内へ現れる現象です。
雨漏りが起こるメカニズムについて紹介します。
- 建物の外側に隙間ができる
- 雨水が隙間を通過する力を受ける
- 隙間から建物内へ通じる経路がある
- 経路を流れる水量がある
これらが揃うことで雨漏りが発生します。
建物の隙間はできる要因は以下のものがあります。
- 経年劣化
- 台風、地震などの自然災害
- 何らかの衝撃による損傷
- 施工不良
建物に発生する隙間は経年劣化が一般的です。
台風、地震などの自然災害によって、屋根材の飛散や飛来物による破損などによっても発生します。
雨水が隙間を通過する力としては以下のものがあります。
- 風による風圧
- 雨量による水圧
- ヒビ割れなどの形状による毛管力
隙間を突破した雨水は、屋根から天井へ伝わったり、壁内の柱を伝わったりして室内へ雨漏りします。
このように雨漏りが起こるメカニズムは様々であるため、どこからの雨漏りかや雨漏りの原因を探すことが難しい場合があります。
雨漏りをしっかり直すには、雨漏り調査できる業者を選びましょう。
また、雨漏りの原因が自然災害であった場合は、火災保険で雨漏りの修理費用が補償されるケースがあります。
雨漏りが火災保険で直せるかどうか知りたい方は詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨漏りを火災保険で直したい!経年劣化によるものも可能なのかを解説
どこからの雨漏りかを自分で調査してみる方法
雨漏りの原因を探るには、まず、目視によって隙間を見つけることです。
つぎに、その隙間が原因か確認する方法として、散水調査があります。
目視で、気になる部分があった場合はチャレンジすることもありだと思います。
「散水調査」のメリットとデメリットを紹介しておきます。
メリットとしては、目視で気になった場所が雨漏り箇所なのか確かめることができます。
デメリットとしては、散水するためにシャワーヘッド付きのホースを用意する手間がかかります。
また、漏水の有無を判断するには、経験が必要なのであくまでも調査結果は参考となってしまいます。
プロが行う雨漏り調査とは
プロの専門業者が行う雨漏り調査はいろいろな流派があり、それぞれ一長一短があると思います。
主な5つの調査内容をご紹介します。
- 目視調査
- 散水調査
- 赤外線サーモグラフィ調査
- 発光液調査
- ドローン撮影調査
調査方法 | 調査内容 |
---|---|
目視調査 | 雨漏り部分を目視・写真撮影して、調査する方法です。 |
散水調査 | 水道の蛇口にホースをつないで、浸入口に散水をして、雨漏りを再現する調査方法です。 |
赤外線サーモグラフィ調査 | 赤外線カメラを使い、建物内外の熱画像を撮影して、雨水の浸入経路を調査する方法です。 |
発光液調査 | 雨漏りの浸入口を見分けるために、蛍光液の色を変えて、場所を特定する調査方法です。 |
ドローン撮影調査 | 屋根などの高所部分で目視できない所をドローンにより写真撮影して調査する方法です。 |
雨漏り調査の内容や費用について詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨漏り調査ってなにをするの?費用は?5つの方法をプロが徹底解説!
いざというときのために雨漏り対策グッズを揃えておこう
雨漏りが起こったときのために、応急処置グッズを用意しておくこともオススメします。
- バケツ
- 雑巾
- 吸水シート
- ブルーシート
- 防水テープ
- コーキング材
- 補修スプレー
バケツ、雑巾、吸水シート、ブルーシートは室内の被害拡大を防ぐために使うグッズです。
床や家財道具が濡れないように、準備しておくと安心です。
雨が止んだ後、次の雨に備えて建物の外側の隙間に対策するものとして、防水テープ、コーキング材、補修スプレーがあります。
雨漏りした箇所の上方で気になる隙間があれば、その部分に使用できます。
防水テープは施工も簡単ですし、はがすことも容易なので応急処置グッズとしては特にオススメです。
ホームセンターで購入できる応急処置グッズについて詳しくはこちらの記事で解説しています。
ホームセンターで購入可能な7つの雨漏り対策グッズを屋根屋が解説!
雨漏りの修理はどこに頼めば良いのか
雨漏り修理をどこに頼むかは多くの方が悩まれていると思います。
その雨漏り修理業界にいるので、業者によって当たりはずれがあることは実感しています。
雨漏り修理業者の見極め方としては、以下の4つのポイントで比較することをオススメします。
- 原因をきちんと特定できる
- 修理費用が相場内
- 近所への配慮が出来ている
- アフターフォローが充実している
なんと言っても雨漏り修理は雨漏りの原因がわからないと始まりません。
目視や職人の勘ではなく、雨漏り調査して原因を特定できる業者を探すことが重要です。
雨漏り修理業者の選び方について詳しくはこちらの記事で解説しています。
【まとめ】どこから雨漏りなのかはできるだけ早く把握しよう
雨漏りはどこからするのか調べた結果は以下となります。
【第1位】外壁
【第2位】屋根
【第3位】ベランダ
【第4位】窓・サッシ
【第5位】雨樋
どこからの雨漏りかわからないときにチェックするべきポイントを12個紹介しました。
どうしてもよくわからないときには、水漏れや結露も疑いましょう。
雨漏りのメカニズムとして、「建物の外側に隙間ができている」ことを紹介しました。
その隙間を見つけて、自分で散水調査することも試す価値はあります。
わからなければ、雨漏り修理業者に依頼して、どこから雨漏りするのか把握して修理してもらうことが重要です。
雨漏りについてお悩みの方はお気軽にご相談ください。
神清からのお願い
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