目次
雨漏りと水漏れの違い
「雨漏り」と「水漏れ」を同意語として使われる方もいらっしゃいます。
「雨漏り」と「水漏れ」の一般的な定義を紹介します。
「雨漏り」とは、雨水が建物の外部から内部・室内へ浸入する不具合のこと。
「水漏れ」とは、内部外部にかかわらず配管・排水設備などの劣化や人為的ミスにより起こる水トラブルのこと。
「雨漏り」の場合は雨漏り修理業者が専門となり、「水漏れ」の場合は水道設備業者が専門となります。
雨漏りの原因と症状
雨漏りは、屋根や外壁が劣化することできた隙間や穴から雨水が浸入して建物の内部・室内に水が入ることやそれによる不具合が発生することです。
雨漏りの典型的な症状は以下となります。
- 天井から水が滴ってくる
- 内壁・窓・床から水が流れる
- 天井にある照明器具の中に水が溜まってくる
- クロスがはがれている
- 水がポタポタ落ちる音がする
- 天井のクロスに黒カビが生えている
- 天井・壁にシミができている
- 腐った天井材の一部が落ちてくる
雨漏りの初期症状についてこちらの記事で詳しく紹介しています。
水漏れの原因と症状
水漏れは、配管・排水設備の水トラブルが原因によって引き起こされる不具合です。
また、マンションなどの共同住宅であった場合は上階の住人が水をあふれさせるなどの人為的ミスにより起こることも入ります。
水漏れの典型的な症状は以下となります。
- 雨が降っていないのに天井のシミが拡がる
- 配管の接続部分から水が漏れている
- 上部が部屋で室内中央付近の天井にシミができる
- 急に水道料金が上がった
- サビ水や赤い水が出る
- 床にシミができている
- 雨が降っていない日でも地面が濡れている
- 洗濯機の排水口からイヤな臭いがする
雨漏りと水漏れを見分けるには?
症状を発見しただけでは、雨漏りなのか水漏れなのかを判断することは難しいです。
雨漏りと水漏れを見分けるポイントを以下で紹介します。
- 水漏れはキッチンやトイレ付近で起こることが多い
- マンションの最上階以外に住んでいる場合、天井から水が落ちてきたときは水漏れの可能性が高い
- 雨漏りは雨の日に起こる
- 水道の使用をすべて止めた状態で、水道メーターが動き続いていると水漏れの可能性が高い
雨漏りと水漏れの違いがわかりにくいときは調査が必要
ほとんどの場合、症状を見ただけでそれが雨漏りなのか水漏れなのか判断つきません。
雨漏り修理業者は建物の中・外・屋根と全般的に見ることができます。
そのため、雨漏り修理業者に依頼して調査をしてもらうことをオススメします。
雨漏り修理業者が雨漏りではなく、水漏れと判断したら水道設備業者へ連絡する流れが一般的です。
弊社では、目視による調査だけでなく、「散水調査」「赤外線サーモグラフィ調査」「結露調査」など、状況に応じて様々な方法で症状の原因調査を行っています。
雨漏り調査の内容について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
雨漏り調査ってなにをするの?費用は?5つの方法をプロが徹底解説!
雨漏りでも水漏れでもない場合ってあるの?
雨漏りや水漏れのように見えても全く違うことが原因の場合もあります。
結露(けつろ)、小動物の糞尿などがあります。
結露とは、物質の表面で空気中の水蒸気が凝縮して水滴ができる現象で、アイスコーヒーのグラスの表面で水滴ができることと同じ原理です。
建物の外部に面した内壁面、屋根内面、窓まわりなどで発生することがあります。
小動物の糞尿とは、天井の中央部分に直径10~20㎝程度の黄色~茶色のシミとなる場合があります。
建物の外部に面しない天井部分に発生した場合、可能性の1つと言えます。
結露や小動物の糞尿も一般の方では、見分けることが難しいです。
まずは、雨漏り修理業者に依頼することで、結露や小動物の糞尿の対応も相談できますのでご安心ください。
結露や小動物の糞尿について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
雨漏り?天井から流れ出る茶色い水は何?5つの可能性を屋根屋が解説
エアコンの水滴は雨漏り?水漏れ?
突然、エアコンから水滴が出てくる場合があります。
エアコンからの水滴の原因が雨漏りなのか水漏れなのか見分ける方法があります。
天気に関係なく、エアコンを使用したときに水滴が落ちてくる場合は、水漏れの可能性が高いです。
また、水滴の発生の場所がエアコン本体である場合はエアコンの配管からの水漏れである可能性が高いです。
一方で、水滴発生場所がエアコン設置部分の壁である場合は雨漏りの可能性があります。
エアコンからの水漏れの場合、電気屋さんへ修理依頼しましょう。
エアコンからの水滴の原因と対策について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
雨漏り?水漏れ?エアコンから水滴が落ちてきた!原因と対策を解説!
雨漏りや水漏れを放置したときの建物への影響
雨漏りや水漏れを放置した場合、建物への影響があります。
発生しやすい症状を紹介します。
- 天井、壁のクロスにシミが拡がる
- 天井、壁のクロスがはがれてくる
- 異臭やカビ臭さが出てくる
- 木材が腐る
- 金属がサビる
- シロアリやカビが発生する
- 漏電で火災発生する
雨漏り・水漏れを放置すると建物内がどんどん劣化していきますので、補修費用は高額になってしまいます。
雨漏りを放置したときの建物の劣化具合について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
雨漏りを放置すると家の寿命が減ります【屋根屋が危険性を解説】
雨漏りや水漏れを発見したときは応急処置を行おう
雨漏りや水漏れを発見したときの応急処置の方法を紹介します。
天井、エアコンなどから床や家財へ水が滴下する場合、バケツで受けましょう。
床面、家財が濡れてないようにすることで、室内の被害を減少させることができます。
バケツを使った応急処置の方法について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
【雨漏りにすぐに対応できる】バケツを使った応急処置の方法を解説
壁や窓まわりから水が浸入する場合、バケツでは受けにくいので雑巾(ぞうきん)や吸水シートで応急処置しましょう。
浸入箇所に吸水シートを当てることで、浸入量を減らすことができます。
吸水シートはおむつやペット用の吸水シートでも代用可能です。
吸水シートを使った応急処置の方法について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
雨漏り対策に抜群の効果!吸水シートの特徴や使い方を徹底解説!
応急処置を行って、被害の拡大を防いだ上でその状況の写真や動画を撮影しましょう。
修理業者に見せることで、原因を特定しやすくなります。
【まとめ】雨漏りでも水漏れでも早めに対処しよう
「雨漏り」とは、雨水が建物の外部から内部・室内へ浸入する不具合のこと。
「水漏れ」とは、内部外部にかかわらず配管・排水設備などの劣化や人為的ミスにより起こる水トラブルのこと。
「雨漏り」の場合は雨漏り修理業者が専門となり、「水漏れ」の場合は水道設備業者が専門となります。
ただし、症状を見ただけでそれが雨漏りなのか水漏れなのか判断つきません。
雨漏り修理業者は建物の中・外・屋根と全般的に見ることができますので、雨漏り修理業者に依頼して調査をしてもらうことをオススメします。
弊社では、目視による調査だけでなく、「散水調査」「赤外線サーモグラフィ調査」「結露調査」など、状況に応じて様々な方法で症状の原因調査を行っています。
雨漏り・水漏れを放置すると建物内がどんどん劣化していきますので、補修費用は高額になってしまいます。
早めに修理を依頼することをオススメします。
雨漏りに関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
神清からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。