瓦屋根・谷板金に穴が開いたときの不具合は破風板・軒天に漏水します。
瓦屋根でもっとも雨漏りが多い場所は谷部です。
谷部では、経年で谷板金に穴が開きます。
谷板金に穴が開くとすぐに雨漏りするわけではなく、別の場所に漏れがでてきます。
雨漏りしていないから、そのままでもいいか?
屋根点検をして、谷板金に穴が開いているのを発見すると、谷板金の交換をおススメしています。
雨漏りしていないのに、交換が必要なのか?とご質問もいただきます。
この記事では、瓦屋根の谷板金に穴が開くとどんな不具合が生じるのか、ご紹介します。
瓦屋根の谷部は雨漏りが多い。
瓦屋根でもっとも雨漏りが多い場所は谷部です。
なぜ、谷部で雨漏りが多いのか?
・谷部には屋根2面の雨が集まるので、雨量が多くなるから。
・瓦屋根の銅製の谷板金は経年で穴が開きやすいから。
・30年以上前は、銅製の谷板金をほとんど使用していたから。
上の写真は、谷板金を軒先から撮ったものです。
赤丸の部分に穴が開いています。
谷板金が全体的に緑色(緑青色)になっているのは、銅板の表面が酸化しているからです。
その中で、雨の流れが多い部分だけ、銅色のままとなっています。
また、穴が開いている周辺も銅色となっています。
酸化した緑青色の被膜が水の影響で、はがれて地の色となっているのです。
通常の谷板金の雨の流れ
通常、谷板金を流れた雨は軒先で雨どいに入ります。
谷板金の長さを調節してあり、雨どいに入るようになっています。
雨どいに入ることで、屋根面の雨が外壁を濡らすことがなくなり、雨掛かりが減少します。
谷板金の穴へ入った雨の流れは?
谷板金の穴へ入った雨の流れは、どこに行くのでしょうか?
雨は谷板金の下へ入り込み、谷板金の裏側を流れることになります。
谷板金の下に、防水シートがあれば、防水シート上を軒先まで流れます。
谷板金に穴が開いたときの不具合とは?
谷板金に穴が開いた状態をそのままにしておくと、破風板・軒天に漏水します。
防水シートの上を流れた雨は、軒先で滞留します。(日本瓦屋根の場合)
滞留した雨は、やがて、破風板を流れたり、軒天から漏れたりします。
結果、谷板金に穴が開いたままでは、軒天に不具合(雨染み・汚れ・腐朽等)が生じます。
さらに、そのままにしておくと、室内への雨漏りが発生します。
谷板金の穴が自然にふさがることはないので、谷板金の交換修理が必要です。
瓦屋根の場合、部分補修が可能です。
穴の開いた銅製谷板金からステンレス製やガルバリウム鋼板製に交換することで、次回のメンテナンスを遅らすことができます。
瓦屋根の谷板金に穴が開いた場合は、早めの交換をおススメします。
瓦屋根の谷板金に穴が開いた場合は、早めの交換をおススメします。
そのまま、他っておくと、破風板・軒天等に不具合が生じます。
やがて、室内への雨漏りとなります。
すると、別の部分の補修も必要となってくるので、不具合が生じる前に、交換することをおススメします。
愛知県で、屋根に関してお悩みの方はお気軽にお問合せください。
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