JASS12屋根工事が改訂されました。
日本建築学会の建築工事標準仕様書・同解説JASS12屋根工事が16年ぶりに改訂されました。
改訂内容の講習会が東京で開催されました。
コロナ禍で、講習会は半年延び、会場も大阪・名古屋は中止となってしまいました。
今日の講習会は、リモートで愛知から参加することができ、助かりました。
粘土瓦屋根の改訂ポイント
粘土瓦屋根の改訂ポイントは大きく3つあります。
①一般仕様と高耐久仕様が掲載
粘土瓦屋根は一般仕様と高耐久仕様が掲載されました。
長期優良住宅の制度ができても、屋根は昔のままでした。
それを「長期優良住宅に資する屋根工法仕様検討委員会」「共同研究」の2つの研究会を通じて、10年以上の年月を経て、やっと、高耐久仕様が公に認められました。
②高耐久仕様は通気工法とホールレス工法
粘土瓦屋根の高耐久仕様は、通気工法とホールレス工法が軸となっています。
通気工法は縦桟木(高さ9mm以上)を入れることで、軒先から棟まで瓦桟木とルーフィングの間に空間を開けます。
ホールレス工法は瓦を留め付けるビスが瓦桟木までの長さとすることで、ルーフィングに穴を開けません。
ルーフィングに穴がなければ雨漏りのリスクは大幅に減少し、ルーフィングの釘穴シール性は問題にならないためルーフィングの寿命を長く見ることができ、屋根全体の耐久性が向上します。
③メンテナンス計画が明確化
瓦屋根のメンテナンス計画が明確になりました。
一般仕様では、瓦屋根の寿命を60年と定めています。
高耐久仕様では、瓦屋根の寿命を80年と定めています。
長期優良住宅が75~90年としていることから、高耐久仕様では、大掛かりな改修を一度もせずに済みます。
長期優良住宅の屋根におけるライフサイクルコストでは、圧倒的に安価となります。
ホールレス工法は徐々に行われています
瓦屋根の葺き替えでは、ホールレス工法は徐々に行われています。
ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
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