屋根材の人気ランキングを徹底解説!選び方のポイントも紹介

Dr.神谷
Dr.神谷
  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    弊社は、高浜市・半田市にある創業150年老舗三州瓦の生産・販売・工事を行っている会社です。
    年間200棟以上の雨漏り調査・修理を行っています。
    建築業界誌「日経アーキテクチュア」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆!

本記事はこんな人にお勧めします。

  • 屋根材の人気ランキングを知りたい
  • 屋根材の選び方や特徴を知りたい

この記事で伝えたいこと

この記事は、「屋根材の人気ランキングを知りたい」「屋根材の選び方を知りたい」「どの屋根材が自分の家に合っているのかを知りたい」という方に向けて書かれています。

屋根材はさまざまな種類があり、耐久性やメンテナンス性、経済性を考慮する必要があります。

本記事では、屋根材の選び方のポイントと最新の人気ランキングをわかりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

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人気ランキング上位の屋根材を選ぶポイント

最近のよくニュースとなっている集中豪雨、巨大台風、地震などの自然災害により、住宅における屋根の重要性が増してきています。

建築会社にお任せであった昔と比べて、屋根材を自分で選ぶ方も増えています。

そこで、人気の屋根材の中からニーズにあった屋根材を選ぶポイントを紹介します。

  • 耐久性
  • メンテナンス性
  • 経済性

次の章から詳しく解説しています。

 

人気ランキング上位の屋根材を選ぶポイントその1:耐久性

自分のニーズにあった屋根材を選ぶポイントとして【耐久性】が重要です。

なぜ?屋根材に耐久性が必要なのか、その理由を紹介します。

  • 屋根材は建物の中で最も過酷な環境にさらされている
  • 屋根材は直射日光、紫外線、風雨、1日の温度差などに耐えなければならない
  • 屋根材は建物が建つ地域の気候に適した耐久性が求められる
  • 屋根材によって大規模改修までの寿命が異なっている

 

屋根材の1日温度差は夏55℃(25~80℃)、冬45℃(-5~40℃)と1年中、大きな温度差に耐えています。(気温差では夏・冬15℃程度)

さらに、風雨や雪、霜にもさらされながら、雨漏りしないように建物を守っています。

一方で、建物は長期ローンや環境問題から長寿命化しており、屋根材と建物では寿命に差が生じていきているので、屋根材の耐久性が重要となっています。

 

人気ランキング上位の屋根材を選ぶポイントその2:メンテナンス性

自分のニーズにあった屋根材を選ぶポイントとして【メンテナンス性】が重要です。

なぜ?屋根材にメンテナンス性が必要なのか、その理由を紹介します。

  • 屋根材は時間の経過とともに劣化するため、必ずメンテナンスが必要となる
  • 屋根材によって長期的なメンテナンス計画が異なるなるので考慮する
  • 屋根材によってメンテナンス方法が異なり、その費用や頻度を把握しておく
  • 屋根材によってトータルのメンテナンスコストが大きく異なる

 

建物は新築したら完了ではなく、そこから維持管理・メンテナンスが必要となってきます。

屋根材は厳しい環境にさらされているので経年劣化し、必ずメンテナンスが必要となります。

屋根材の種類によって耐久性が異なるため、メンテナンス計画もそれぞれとなります。

あらかじめ、屋根材のメンテナンス計画とその費用・頻度などを把握し、予定しておくことが建物を維持管理する上で重要です。

 

人気ランキング上位の屋根材を選ぶポイントその3:経済性

自分のニーズにあった屋根材を選ぶポイントとして【経済性】が重要です。

屋根材の経済性とは、屋根材のイニシャルコスト+メンテナンスコストのことで、その屋根を新築から住み続ける間のトータルコストのことです。

なぜ?屋根材に経済性が必要なのか、その理由を紹介します。

  • 屋根材を選ぶ際に新築時の初期費用(イニシャルコスト)だけで選ぶことが多い
  • 屋根材は初期費用よりもメンテナンスコストの方がはるかに高額である
  • 経済性を判断するには「トータルコスト」で考えるべきである
  • 屋根材の人気ランキングでは、経済性が大きな評価ポイントとなっている

 

屋根材を新築時に選ぶとき、建築会社は初期費用を比較してどの屋根材にするか提案される場合が多いようです。

新築時の予算は限られているので、屋根材の初期費用は安価のものにしてしまいがちです。

しかし、よく考えてみると新築は予算内で建てるので、初期費用の高い屋根材を選んでもどこかで調整してしまいます。

一方で、屋根材のメンテナンスコストは10年後、住宅ローンを払っているときに、プラスとして支払わなければならず、生活費に影響があります。

屋根にこだわりがなくあまり費用を掛けたくない人ほど、新築時に屋根材の経済性(トータルコスト)を比較して屋根材を選ぶことが重要です。

 

【耐久性】屋根材の人気ランキング1位:瓦屋根

耐久性からみた人気ランキング1位の屋根材は瓦屋根です。

  • 瓦屋根は60年以上の耐久性があり、他の屋根材の2倍以上である
  • 瓦は塗装品ではないので、塗装メンテナンスはしない
  • 瓦屋根の留め付けの法律が変わり、台風・地震にも耐える施工となっている

 

お茶碗、コーヒーカップと同じように粘土を1100℃以上の高温で焼いて造られた屋根材です。

耐久年数は60~100年と言われていて、他の屋根材の2倍以上です。

さらに、釉薬で瓦の表面は色付けされていて、塗装メンテナンスはNGとなっていて、10年毎の塗装メンテナンス費用は発生しません。

瓦屋根は大きく「F形瓦」「洋瓦」「日本瓦」に分けられるが、いずれも通気性が高く、断熱効果や防音効果もあります。

形状・色種が多くデザイン性も高く、瓦は根強い人気があります。

瓦屋根は、他の屋根材に比べて重いため、耐震性を心配する人もいますが、新築では瓦の重量に合わせた建物の強度で造られるため、他の屋根材の建物と耐震性は同じです。

近年の建築基準法の改訂により、瓦が落下しないように留め付けられているので、台風・地震・豪雨などの自然災害にも安心です。

 

【メンテナンス性】屋根材の人気ランキング1位:ガルバリウム鋼板屋根

メンテナンス性からみた人気ランキング1位の屋根材はガルバリウム鋼板屋根です。

  • 軽量でサビに強く、トタン屋根よりも長持ちする
  • カバー工法などのメンテナンス時によく採用されている
  • 緩い勾配で使用できる屋根材として多くの住宅で採用されている

 

ガルバリウム鋼板屋根の耐久性は30年です。

定期的に塗装するだけのメンテナンスとなっています。

アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%から成る、アルミ亜鉛合金めっき鋼板であるガルバリウム鋼板は、昔のカラー鋼板(トタン屋根)に比べて、3倍程度赤さびに強くなっています。

サビに強いので塗装メンテナンスを省いて25年以上はあなが開くことはありません。

30年後の大規模改修時にはカバー工法することでメンテナンス費用を抑えることができます。

また、スレート屋根のメンテナンス時にカバー工法する屋根材として使用されることが多いです。

ガルバリウム鋼板屋根は、軽量で、耐震性・加工性・デザイン性なども高いので、人気の屋根材となっています。

 

【経済性】屋根材の人気ランキング1位:瓦屋根

経済性からみた人気ランキング1位の屋根材は瓦屋根です。

  • 新築時の瓦屋根のイニシャルコストはスレート屋根より高い
  • 60年以上大規模改修をする必要がなく、メンテナンスコストが最も安価である
  • 35年のトータルコストでもガルバリウム鋼板屋根の1/2、スレート屋根の1/3と安価
  • 屋根にお金を掛けたくない人は新築時に瓦屋根にする

 

新築時の瓦屋根のイニシャルコストはスレート屋根・ガルバリウム鋼板屋根よりも高いので、瓦屋根は経済性が低いように思われがちです。

しかし、メンテナンスコストが圧倒的に安価なので、住宅ローンがやっと終わる新築から35年のトータルコストで考えるとガルバリウム鋼板屋根の1/2、スレート屋根の1/3と瓦屋根がもっとも安価となります。

新築時から長く住み続ける人には、瓦屋根がオススメとなります。

 

人気ランキング外だけれど注目される屋根材その1:スレート屋根

スレート屋根はイニシャルコストが安価な屋根材です。

スレート屋根とは、商品名でカラーベスト・コロニアルと呼ばれることもあるセメントに繊維素材を混ぜて約5mmの薄い板状に加工した屋根材のことです。

スレート屋根は、施工性に優れていて、イニシャルコストはもっとも安価です。

どんなデザインの建物にも合う意匠性となっていて、50年以上の実績があり、日本で単一商品としてはもっとも広く普及している屋根材となっています。

スレート屋根の耐久性は30年です。

10年毎に塗装メンテナンスすることが一般的となっており、その分、メンテナンスコストがかさみます。

スレート屋根は再塗装やカバー工法・葺き替えなどのメンテナンスを定期的に行うことが必要な屋根材なため、経済性が低い屋根材です。

 

人気ランキング外だけれど注目される屋根材その2:アスファルトシングル

ガラス繊維にアスファルトや砂などを混ぜた薄いシート状の屋根材であるアスファルトシングルは、アメリカやカナダなどの寒冷地である北米地域で広く用いられてきた屋根材です。

現在、イニシャルコストは安価なので日本でも少しずつ普及しています。
※低層RCの傾斜屋根に使われています。

柔軟性と耐震性に優れているが、軽量のため風で飛びやすく、表面に着色された石粒は色落ちしにくいですが、ポロポロと剥がれ落ちやすい特徴があります。

アスファルトシングル屋根の耐久性は20~30年です。

塗装メンテナンスを定期的に行う必要はありませんが、強風で飛散した部分のメンテナンスが必要です。

 

人気ランキング外だけれど注目される屋根材その3:ジンカリウム鋼板屋根

ジンカリウム鋼板屋根とは、外国製で輸入品の石付成形金属屋根のことを指します。

重厚感のあるデザインが特徴的な屋根材で表面に着色された石粒がついているので、塗装品に比べて変色が分かりにくくなっています。

初期費用が瓦より高いので、リフォームなどで軽量にしたい人に適しています。

ジンカリウム鋼板屋根の耐久性は30年です。

塗装メンテナンスを定期的に行う必要はありませんが、30年後の大規模改修は葺き替えが必要となります。

 

人気ランキング外だけれど注目される屋根材その4:軽量セメント屋根

軽量セメント屋根とは、瓦のような厚みのあるデザインですが、セメントと樹脂と繊維を複合して作られた塗装品の屋根材です。

軽量というだけあって、瓦のような重厚感がありながら、粘土瓦の1/2程度の重量と瓦に比べると軽い屋根材です。

軽量セメント屋根の耐久性は30年と言われています。

寒冷地では凍害によるヒビ割れ・はく離などの不具合が発生して、10年程度で塗装メンテナンスが必要となっているケースも報告されています。

商品が販売されて10年を経過した段階で、商品の耐久性に不具合がないか見定めてから採用されることをオススメします。

 

軽量瓦と軽量セメント屋根材について詳しくはこちらの記事で解説しています。

軽量瓦」と「軽量屋根材」は別物。メンテナンス費に大きな差あり!

 

【まとめ】屋根材人気ランキングを参考に最適な選択をしよう

異常気象・住宅の長寿命化に伴って、屋根は「長期間、住んでいる人と家を自然災害から守る大切な部分」と、その重要性が見直されています。

それに伴い、屋根材で求められる性能の優先順位が変わってきました。

  1. 耐久性
  2. メンテナンス性
  3. 経済性

 

上記3つの役割において、どれも瓦がもっとも優れています。

しかし、瓦はイニシャルコストが高いので、建設会社から敬遠されがちです。

その他の屋根材の中の人気を考えますとメンテナンス性ではガルバリウム鋼板です。

耐久性・メンテナンス性・経済性を考慮しつつ、迷ったときは専門業者と相談すると最適な屋根材を選ぶことができます。

 

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