目次
屋根の寿命はどれくらい?
屋根の寿命は一般的には築25〜年程度ですが、屋根材の種類によって違いがあります。
主な7つの屋根材の耐用年数を紹介します。
屋根材の種類 | 耐用年数 |
---|---|
瓦 | 60年以上 |
セメント製・モニエル | 30年 |
スレート | 30年 |
アスファルトシングル | 15~30年 |
ガルバリウム鋼板 | 25~30年 |
石付金属屋根 | 30年 |
樹脂繊維セメント | 30年 |
屋根の寿命だと判断できる気をつけたい症状
屋根の寿命だど判断できる気をつけたい症状を紹介します。
- 広い範囲のヒビ割れや欠け
- 広い範囲の傷みや色あせ
- コケや藻が発生している
- 雨漏り
それぞれについて簡単に解説します。
①広い範囲のヒビ割れや欠け
スレート・セメント製屋根材などは屋根材の劣化により、広い範囲でヒビ割れや欠け、はがれ等が発生します。
広い範囲に発生している場合は屋根の寿命と判断できます。
②広い範囲の傷みや色あせ
ガルバリウム鋼板などの金属屋根材は広い範囲で錆びや色あせが発生します。
広い範囲に赤錆びが発生したら、屋根の寿命と判断できます。
また、広い範囲の色あせの場合は、塗装メンテナンスが必要です。
③コケや藻が発生している
スレート・セメント製屋根材などの水分を吸いやすい屋根材はコケや藻が発生します。
広い範囲でコケや藻が発生している場合、屋根の寿命と判断できます。
④雨漏り
雨漏りは屋根の一部が劣化しているサインです。
広い範囲で雨漏りしている場合、屋根の寿命と判断できます。
屋根の寿命を延ばすにはメンテナンスが重要
屋根の寿命を延ばすには、メンテナンスが重要です。
オススメは台風ごとに自分で行う目視の点検です。
1年に数回、屋根を目視点検することで、異常がない屋根の状態を認識できます。
目視点検をして違和感を感じたら、不具合が発生している可能性がありますので、業者点検を依頼しましょう。
また、屋根に上がっての業者点検は10年毎に行いましょう。
10年に1回程度、細かい修繕や補修を行っていれば、屋根の寿命を延ばすことにつながります。
主な屋根の修繕や補修に種類と費用についてまとめました。
修理内容 | 約100㎡の建物の費用相場 |
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破損した瓦の差し替え | 2.5~万円 ※例5枚の場合、5万円程度です。 |
棟板金の取替え | 5~15万円 ※棟板金の形状や長さによって異なります。 |
雪止設置 | 10~30万円 ※隣の家や車に被害が出る場所に増設します。 |
しっくいの塗り替え | 6~20万円 |
瓦棟部の葺き替え | 25~50万円 |
雨漏り修理 | 10~50万円 ※雨漏りしている場所の部分のみの補修です。 |
※上記表には足場費用は含まれていません。
また、部分補修できない屋根材(瓦以外)は防水シートをメンテナンスすることができないため、大幅な延長は期待できません。
屋根の工事別の料金について詳しくはこちらの記事で解説しています。
屋根の寿命がきたときに必要な費用
屋根の寿命がきたときに行う必要な工事とその費用相場を紹介します。
屋根の寿命がきたときは、屋根の葺き替え、葺き直し、カバー工法のいずれかを行う必要があります。
修理内容 | 約100㎡の建物の費用相場 |
---|---|
葺き替え ※古い屋根材を撤去して、新しい屋根材を施工 | 100~240万円 |
瓦の葺き直し ※瓦を部分的に外しながら、ビス留めする | 70~150万円 |
カバー工法 ※金属屋根、アスファルトシングルで重ね葺き | 80~150万円 |
※上記表には足場費用は含まれていません。
既存屋根材の種類によって葺き直しやカバー工法の可否がありますので、ご注意ください。
屋根修理費用の目安について詳しくはこちらの記事で解説しています。
屋根の寿命がきたら葺き替え工事?カバー工法?
屋根の寿命がきたときには、葺き替え工事をするかカバー工法をするか悩まれる方が多いです。
瓦は葺き替え工事となりますが、その他の屋根材はカバー工法を提案される場合が多いようです。
理由としては、既存の屋根材の撤去・廃棄費用が不要となるため、葺き替え工事と比較すると費用が安くなり、受注しやすいからだと思います。
しかし、これは今回のイニシャルコストが安くなるという話です。
将来、カバー工法の屋根の寿命がきた場合は、2度目のカバーをすることはできません。
そのため、カバー工法で設置した屋根材を撤去し、さらに既存の屋根を撤去する分別しながらの2重の撤去となり、余分な手間はかかります。
そのため、次のメンテナンスまでの合計金額は カバー工法>>屋根葺き替え となります。
結果、カバー工法することは多大な負の遺産を子や孫に先送りするため、オススメできないメンテナンスです。
カバー工法について詳しくはこちらの記事で解説しています。
屋根修理でカバー工法を行うメリットやデメリットは?注意点も解説!
屋根が寿命なのに放置したらどうなる?
屋根が寿命なのに放置していると建物への不具合が発生します。
屋根材から雨水浸入したり、自然災害で屋根材が飛散したりします。
最終的には室内への雨漏りにつながります。
雨漏りをそのまま放置すると以下の5つの不具合が発生するリスクが高まります。
- シミが発生する
- 木材は腐って金属はサビる
- カビやシロアリが発生する
- 漏電で火災が発生する
- 家の寿命が減る
結果、屋根の寿命を放置すると家の寿命が減ることになります。
火災保険は屋根修理に使えるの?
屋根修理に関して火災保険が適用される条件は、自然災害によって屋根が損傷したり、その損傷に伴う雨漏りが発生した場合となります。
経年劣化や施工不良、人的な破損などによる屋根の損傷や損傷に伴う雨漏りの場合は、火災保険は使えません。
また、自然災害によって修理が必要になってから3年以内に申請がしないと時効となります。
火災保険は代行申請ではなく、本人による申請が必要となります。(代行申請をうたう業者には、注意してくださいね。)
火災保険を使った屋根修理について詳しくはこちらの記事で解説しています。
屋根修理で火災保険は使えるの?申請方法から注意点まで徹底解説!
屋根修理が必要だと訪問してくる業者に注意しよう
「屋根の寿命が来ている」や「屋根の修理が必要な状態で放置すると大変なことになる」といったような内容で、突然訪問してくる営業マンは悪質な業者であるケースがほとんどです。
屋根修理の訪問営業には、典型的な悪質な手口が5つありますので紹介します。
- 不安をあおる
- 無料で診断すると言う
- キャンペーン中だと言う
- 火災保険の利用を勧める
- 大幅な値引きがある
突然訪問されて屋根に関して不安をあおられると多くの人が動揺して営業マンのペースに巻き込まれてしまいます。
あの手・この手を使って、契約まで持っていかれてしまいがちですので、相手の手口を知っておくことが大切です。
屋根修理の悪質な飛び込み営業について詳しくはこちらの記事で解説しています。
屋根修理の飛び込み営業は悪質!5つの手口と見分ける方法を解説!
屋根の修理は信頼できる業者に依頼しよう
屋根の修理を依頼する業者は主に3つです。
- ハウスメーカー・工務店
- リフォーム業者
- 屋根修理の専門業者
家を建てたハウスメーカー・工務店に依頼することは安心だと思います。
ただし、費用を少しでも抑えたい場合は、屋根修理業者は、屋根に関する専門的な知識や技術を持っているため、屋根の修理だけを行うなら、屋根修理業者に直接依頼することも選択肢の1つと言えます。
優良な屋根修理業者を探して依頼することが重要となります。
優良な屋根修理業者とは、単に仕事に対しての費用が高くないだけでなく、工事前の説明やアフターフォロー・近所への配慮など、さまざまな面で不安を感じない業者とお考えください。
相見積もりを行い、比較することで信頼できる業者を選び依頼しましょう。
【まとめ】寿命を延ばすには定期的メンテナンスしよう
屋根の寿命は一般的には築25〜年程度ですが、屋根材の種類によって違いがあります。
また、屋根の寿命を延ばすには、メンテナンスが重要です。
オススメのメンテナンスは台風ごとに自分で行う目視点検です。
さらに、10年毎の屋根に上がっての業者点検を行えば、軽微な不具合も早期発見できます。
10年に1回程度、細かい修繕や補修を行っていれば、屋根の寿命を延ばすことにつながります。
費用を少しでも抑えたい場合は、屋根修理業者は、屋根に関する専門的な知識や技術を持っているため、屋根の修理だけを行うなら、屋根修理業者に直接依頼することも選択肢の1つと言えます。
相見積もりを行い、比較することで信頼できる業者を選び依頼しましょう。
屋根に関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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