屋根の折り返し部分が片流れの場合、瓦はどうなるの?
みなさま。こんにちは。
屋根から人の笑顔を作りたい!!!
神清(かみせい)のDr.神谷です。
「屋根の折り返し部分がなくて、片流れの屋根の場合、瓦はどうなるの?」とお問い合わせいただきました!
ちょっと、専門的ですが、わかりやすくご説明いたします!
屋根の折り返し?
屋根の折り返しと聞いて、ピン!と来る方はいないと思います。
ここの部分を言います!
下屋根の軒の出がある部分において、流れの短い野地があるものを折り返しと言います。
とくに、日本瓦屋根では、この折り返しが多く採用されています。
この折り返しの瓦は棟部にのし積みがされています。
屋根と壁の取合い部から雨漏りリスクが高いため、折り返しをつくり、通常ののし積工法としています!
折り返しがない場合、片流れ仕上げとなる!
この折り返しがない場合は、短い野地がなくなるため、片流れ仕上げとなります。
こんな感じで、短い野地がなくなり、棟の頂部で破風板が設置されます。
この仕上げは片流れ屋根の棟部と同じ造りとなります。
片流れ屋根の棟部の瓦はどうなるの?
片流れ屋根の棟部は片流れ用冠瓦を葺きます。
片流れ用冠瓦は破風板に長く重なるように、瓦の下場(したば)が長くなっています。
この部分で雨漏りが発生しやすいので、風雨時に、雨が入り込まないように、重なりを大きくしています!
実際、冠瓦に比べて、このように瓦の下場が約100㎜、長くなっています。
この片流れ用冠瓦を使用して、のし積をせずに仕上げます!
納まりの断面図はこんな感じです!
冠瓦と破風板がしっかり重なることで、雨漏りを防ぐ構造となっています!
CAD図面はこちらを参考にしてください!
https://kamisei.co.jp/06_cad/sw.shtml
まとめ:折り返しがない場合、片流れ用冠瓦を使用します!
折り返しがない場合、片流れ仕上げとなります。
片流れでは、片流れ用冠瓦を使用してください!
通常の冠瓦よりも、約100㎜長くなっているので、雨仕舞が向上します!
神清からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。