目次
雨漏り調査で色水を使う方法とは?
雨漏り調査で色水を使う方法を紹介します。
色水とは、蛍光液を混入した目視では無色の水のことです。
蛍光液は紫外線(ブラックライト)によって、発色する物質です。
雨漏りの浸入口を見分けるために、場所ごとで異なる色の蛍光液を加えて散水します。
雨漏り箇所に漏水してきた水にブラックライトを当てて色を確認することで、浸入口を特定する調査方法です。
建物の構造によっては散水調査の結果が出るのに時間がかかる場合があり、その調査時間を短縮するのに役立ちます。
色水を使った雨漏り調査に向いた条件
色水を使った雨漏り調査は、鉄筋コンクリートなどのマンションやビルの雨漏りに向いています。
コンクリートのヒビ割れは複数箇所発生することが多く、また、雨漏りするまでに時間がかかる場合もあります。
散水試験において複数箇所を散水する必要があり、漏水するまでに時間がかかる症状ですとどこを散水した水が漏水してきたのか判断に困ることがあります。
発光色の異なる発光液を使用し、複数の場所からの雨漏りも調査できるため、マンションやビルなどの雨漏りが複数の場所から発生している場合は、色水を使った雨漏り調査がオススメです。
色水を使った雨漏り調査のメリット
色水を使った雨漏り調査のメリットを紹介します。
- 天候に関係なく調査可能
- 複数の場所から雨漏りの同時調査が可能
- 複数の浸入経路の確認可能
色水を使った雨漏り調査のメリットは複数の場所を散水したときに、時間を開けなくても漏水した水の色で場所を特定できることです。
色水を使った雨漏り調査のデメリット
色水を使った雨漏り調査のデメリットを紹介します。
- 調査場所により異なるが費用がやや高額(15~20万円)
- 知識と経験が必要な散水調査が必要
特定の雨漏り調査団体が行っている調査方法となっています。
そのため、エリアによっては調査員が限られているので、技量の高い調査員を選ぶことが必要となります。
費用が高額となるため、ビルやマンションなどの大型物件向けです。
雨漏り調査で色水を使うときの費用
色水を使う雨漏り調査の費用は5万~20万円程度ですが、より高額な15~20万円が一般的な相場となっているようです。
特許取得された調査方法で、会員限定となっているので高額な調査と言えます。
参考までに、その他の雨漏り調査の種類と費用を紹介します。
- 目視調査
- 散水調査
- 赤外線サーモグラフィ調査
- 色水の雨漏り調査(発光液調査)
- ドローン撮影調査
調査方法 | 費用の目安 | 調査内容 |
---|---|---|
目視調査 | 0円 | 雨漏り部分を目視・写真撮影して、調査する方法です。 |
散水調査 | 0~30万円 | 水道の蛇口にホースをつないで、浸入口に散水をして、雨漏りを再現する調査方法です。 |
赤外線サーモグラフィ調査 | 0~20万円 | 赤外線カメラを使い、建物内外の熱画像を撮影して、雨水の浸入経路を調査する方法です。 |
発光液調査 | 15~20万円 | 雨漏りの浸入口を見分けるために、蛍光液の色を変えて、場所を特定する調査方法です。 |
ドローン撮影調査 | 0~10万円 | 屋根などの高所部分で目視できない所をドローンにより写真撮影して調査する方法です。 |
発光液調査は色水の雨漏り調査のことです。
高額な調査だからと言って必ず原因を特定できるというものではありません。
物件にあった調査方法を選択することが重要となります。
雨漏りを特定する方法について詳しくはこちらの記事で解説しています。
【雨漏りの特定方法】原因を調査するための5つの方法を徹底解説
色水を使った雨漏り調査の手順
色水を使った雨漏り調査の手順を紹介します。
- 準備
- 色水の散布
- 漏水箇所の特定
- 色水流入パスの追跡
- 対策と修復
①準備
建物内の雨漏り箇所を観察します。
雨漏りの症状によって色水が流れ込む前の状態を把握するためです。
②色水の散布
色水を浸入口の可能性となる場所に散布します。
通常、専用の散水装置を使用して行われます。
③漏水箇所の特定
色水を散布後、建物の内部を観察して、漏水の有無を確認します。
④色水流入パスの追跡
色水が見つかった場合、その水がどのルートで流れてきたのか追跡することもあります。
⑤対策と修復
浸入口の特定ができましたら、雨漏り修理と再発防止の対策を行います。
雨漏り調査は状況にあった適切な調査が必要
雨漏り調査は、状況にあった適切な調査を行うことが重要です。
雨漏りの原因を調査する方法はいくつかあって、建物の構造によって向き不向きがあり、業者によりますが、どの調査方法を行うのかを適切に判断しています。
「表面を塗装すれば、雨漏りが止まる」と勘違いしている会社やまともな原因調査を行なわず、見積もりを提出する業者さんもたくさんいるようです。
雨漏り修理業者の中には雨漏りと直接の関係ない工事をしたり、高額請求したりする悪徳業者もいるので注意しておきましょう。
雨漏り調査の依頼はどこにすべき?
雨漏り調査の依頼はしっかりと調査できそうな業者選びをしてから行うべきです。
業者の選び方は以下の5つのポイントをチェックしてください。
- 「100%雨漏りが直る」「100%雨漏りの原因がわかる」と言っていない業者を選びましょう。
- 雨漏り調査の手法が複数ある業者を選びましょう。
- 雨漏りは全面塗装すれば直ると言っていない業者を選びましょう。
- 雨漏り診断・調査を重視しており、いきなり安価な補修金額を掲げていない業者を選びましょう。
- 雨が降っていて雨漏りしているときにすぐに駆け付けるとはうたっていない業者を選びましょう。(降雨で診断はできません。)
業者のホームページなどを調べてこれらのチェックポイントをすべて満たす業者を選ぶことをオススメします。
WEB検索での信頼できる雨漏り修理業者の選び方について詳しくはこちらの記事で解説しています。
【webで検索】信頼できる雨漏り修理業者の選び方。web会社or地元業者?
神清の雨漏り調査のすべて
神清には、なかなか直らない雨漏りの依頼が多くきて、そのほとんどを直しています。
神清は原因調査のノウハウと、丁寧な調査を心がける調査員の気持ちを長年、つちかってきたからです。
ここで、弊社・神清の雨漏り調査方法をご紹介します。
目視調査
目視調査は、雨漏り調査の中で、もっとも重要な調査です。
原因を探すために、小屋裏(天井上)・屋根・壁・屋上・床下・バルコニーなど、お客様の了承を得て、入れるところは確認させていただきます。
屋根・壁に直接登り、近接目視で調査します。
併せて、写真を撮ります。
目視調査の結果を、しっかりと写真で残します。
●「ドローンで写真を撮る」
足場が必要な建物の屋根は、ドローンで撮影して調査します。
散水調査
目視調査により、探した劣化部分を順番に散水します。
散水調査は、知識と経験によって、結果が大きく異なります。
部分修理を行う上では、有効な調査方法と言えます。
赤外線サーモグラフィ調査
赤外線サーモグラフィ調査で、雨漏りの水分による温度変化を調べます。
また、散水試験による室内への漏水を素早く確認することも可能です。
ハイスペックのサーモグラフィで撮影するので、詳細までチェックします。
「熱画像を撮る」
赤外線カメラは、表面温度を撮影するものです。
撮影手順、方法、解析によって、表面温度差から雨漏りの有無を判断します。
含水調査
雨染みが現在、濡れているものなのか、以前の染みなのか、簡単に確認する方法として、木材に含まれている水分の量を測定します。
木材の水分の有無により、雨漏りのルートを特定します。
木材の含水率を測定して、建物本体の健全を把握します。
温湿度測定
雨漏り以外に、水が発生するトラブルとして、結露があります。
その空間の温湿度と表面温度を測定することで、その水分が雨漏りなのか、結露なのか、判断することができます。
各種の調査結果から、総合的に判断して、雨漏りの原因を特定します。
雨漏り調査だけではなく、住宅の屋根・壁の木材が健全となるように診させていただきます。
【まとめ】雨漏りの原因調査はとても重要です
雨漏り修理において、雨漏り調査はとても重要であり、状況にあった適切な調査を行うことができる業者を選びましょう。
雨漏りの原因を調査する方法はいくつかあって、建物の構造によって向き不向きがあり、どの調査方法を行うのかを適切に判断しています。
雨漏り調査会社を選ぶ上での5つのチェックポイントを紹介していますので、それに当てはまる業者かどうかホームページで確認することをオススメします。
雨漏りに関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
神清からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。