目次
雨樋から雨だれが起こる主な5つの原因とは
雨樋から雨だれが起こる主な5つの原因について紹介します。
- 落ち葉やゴミの詰まり
- 破損
- 歪みや曲がり
- 傾斜が悪い
- 屋根材の変更
雨樋から雨だれが起こるのは、雨樋の詰まりが原因と思いがちですが、その他の原因もありますので、次の章から詳しく解説していきます。
【雨樋から雨だれが起こる原因】①落ち葉やゴミの詰まり
敷地内や近隣に大きな木がある場合は、その落ち葉の詰まりが原因で雨樋から雨だれが発生します。
建物の近くに大きな木がなくても、鳥の巣となるわらや鳥が運んできた枝・葉などのゴミによって詰まってしまうこともあります。
その他にもビニール袋、洗濯物やボールなどで詰まってしまいます。
落ち葉などのゴミと土ぼこりが混ざり合って縦樋への落とし口を詰まらせると雨が溜まって、数㎝の水圧がかかっても全く流れない状態になってしまいます。
豪雨では雨だれにとどまらず、雨樋からのオーバーフローを引き起こす可能性があります。
また、落ち葉やゴミによる雨樋の詰まりは「落ち葉よけシート」を雨樋に入れることで詰まりの予防をすることができます。
「落ち葉よけシート」について詳しくはこちらの記事で解説しています。
落ち葉よけシートをDIYで試しに設置してみました!(雨樋用)
【雨樋から雨だれが起こる原因】②破損
雨樋は経年劣化や雨風・雪・雹(ひょう)の影響で破損が生じてしまい、雨だれの原因となってしまうことがあります。
雨樋の寿命は20年程度で、常に温度差や雨風や紫外線にされることで、穴があいたり割れたりといった症状が発生します。
寿命が近い場合はコーキング材などで補修をおこなっても、短期間で同様の症状が出てくることがあります。
雨樋の継手の破損も同様に雨だれの原因となり、放置しておくと雨漏りの原因となったり、外壁に悪影響を及ぼしてしまうことがあります。
雨樋の継手の破損について詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨漏り防止!雨樋の継手の役割や種類は?交換手順や注意点も解説!
【雨樋から雨だれが起こる原因】③歪みや曲がり
雨樋は経年劣化で雨樋自体に歪みや曲がりなどの変形が出てくることがあります。
また、雨樋を支えている支持金具の劣化によって建物のしっかりと固定されなくなり、雨樋に歪みや曲がりなどが生じることもあります。
雨樋自体に歪みや曲がりが発生すると雨水がうまく流れなくなり、雨だれが生じます。
【雨樋から雨だれが起こる原因】④傾斜が悪い
雨樋は水平に設置されているのではなく、適切な傾斜をつけて雨水がスムーズに縦樋へ排出されるようになっております。
傾斜はきつくても緩くてもスムーズに雨水が排出されないことがあります。
経年劣化や風・雪などが原因で雨樋の傾斜が変わってしまうと、雨水がうまく流れなくなり、雨だれの原因となってしまいます。
雨樋の傾斜角度の調整は、見た目で簡単にできるものではなく、糸を張ったりして順番に合わせていくので、傾斜角度の調整はDIYではなく、専門業者に依頼することをオススメします。
【雨樋から雨だれが起こる原因】⑤屋根材の変更
屋根の葺き替えをして屋根材を変更したり、カバー工法して屋根面が高くなったりする場合は、屋根材の軒先と雨樋の間隔が変わってしまいます。
屋根材の軒先と雨樋の間隔が大きく変更しない場合は、そのままの雨樋でも雨だれが発生しないですが、屋根材の軒先と雨樋の間隔が大きく変わった場合は雨だれが発生しやすくなります。
瓦屋根とスレート屋根、金属屋根では間隔が変わるため、雨樋の交換が必要となります。
雨樋の修理費用やメンテナンス費用の相場
雨樋の修理費用やメンテナンス費用の相場を紹介します。
雨樋のメンテナンス内容 | 概要・内容 | 費用 |
---|---|---|
雨樋の掃除・DIY | 1階屋根の雨樋を自分で掃除する。 必ず下からはしご・脚立などを使用してください。※落下に注意してください。 | 0円(自分の時間だけ) |
雨樋の掃除・業者 | 屋根屋さんに掃除を依頼して、雨樋の詰まりを掃除する。 | 2~3万円 |
雨樋の部分修理 | 足場を設置せずに、部分補修する。 | 5~10万円 |
雨樋の塗装 | 外壁・屋根などに併せて、雨樋を塗装する。 | 5~10万円 |
雨樋の部分修理(一面部のみ) | 外壁の1面部分だけについている雨樋を、足場を設置して、交換する。 | 15~20万円 |
雨樋の全体交換 | 住宅の雨樋全体を交換する。足場全面に設置する。 | 25~60万円 |
雨樋の掃除を業者に依頼すると約3万円程度かかります。
雨樋の部材の交換や全体交換では、足場が必要となり、費用が高額になります。
雨樋の修理費用について詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨漏り防止!雨樋の修理費用は?詰まりや劣化によるリスクも解説!
定期的に自分で雨樋を点検してみよう
雨樋からの雨だれを防ぐためには、定期的に自分で点検することが重要です。
点検するポイントは以下となります。
- 詰まり
- 樋の表面
- 軒樋
- 樋のつなぎ目
- 支持金具の状態
雨樋の詰まりは雨の日に、雨樋を目視してオーバーフローの有無を確認することで点検できます。
詰まりやすい所は縦樋への落とし口の所ですので、はしごを掛けてそこを確認することも有効です。
それ以外は1年に1回程度、目視しておけば変化に気付き、点検できます。
毎年、建物の外観写真を各方位から撮影しておくことでも点検となります。
また、雨樋は詰まる前に、定期的に掃除を行うことが重要です。
しかし、詰まってしまった場合はこちらの記事で掃除の方法を詳しく解説しています。
屋根屋が教える!雨樋詰まりの正しい掃除方法と必要な道具。対策方法も伝授します!
雨だれは放置すると様々な悪影響があります
雨だれを放置することでいくつかの悪影響があるので紹介します。
- 雨漏りのリスクが高くなる
- 外壁材の劣化
- カビやコケの発生
- 湿気が多くなることによるシロアリ被害
- 音や泥跳ねによる近所トラブル
とくに、雨だれの落ちる音は状況によっては隣家の苦情を受けることがあります。
家の中と外では、聞こえる音が異なるため、知らない内に隣家の怒りを買ってしまっていたというものです。
ご近所トラブルは起きてしまうと厄介ですので、雨だれを放置せずに雨樋修理を行うことをオススメします。
【まとめ】雨樋の雨だれを甘く見てはいけない
雨樋から雨だれが起こる主な5つの原因について紹介しました。
- 落ち葉やゴミの詰まり
- 破損
- 歪みや曲がり
- 傾斜が悪い
- 屋根材の変更
雨樋からの雨だれを防ぐためには、定期的に自分で点検することで、そのポイントを紹介しました。
- 詰まり
- 樋の表面
- 軒樋
- 樋のつなぎ目
- 支持金具の状態
雨樋の詰まりは雨の日に、雨樋を目視してオーバーフローの有無を確認することで点検できます。
また、詰まりやすい所は縦樋への落とし口の所ですので、はしごを掛けてそこを点検することも効果的です。
詰まっていたら掃除を行いましょう。(業者に依頼しても約3万円)
雨だれを放置すると状況によっては、雨だれ音で隣家の苦情を受けることがありますので、放置せず雨樋修理を行いましょう。
雨漏りに関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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