目次
- 天井のシミは雨漏りの可能性が高い?
- 雨漏りが原因の天井のシミ
- 雨漏り以外で考えられる天井のシミの原因
- どんなときにシミが濃くなるのかを見ておこう
- 天井のシミの色で原因を推定することは可能?
- 一階の天井にシミができるケース
- 雨漏りを放置するとどうなる?
- 天井のシミが現れたらするべき3つのこと
- 【天井にシミが現れたらするべきこと】①状況確認
- 【天井にシミが現れたらするべきこと】②風通しをよくする
- 【天井にシミが現れたらするべきこと】③専門業者への相談
- マンションの天井のシミを見つけたときはどうすれば良い?
- 雨漏りでできた天井のシミを消す方法はある?
- 専門業者に天井のシミ消しを依頼した場合の費用目安
- 天井のシミがきっかけでわかった雨漏り事例
- 【まとめ】天井のシミは雨漏りを疑おう
天井のシミは雨漏りの可能性が高い?
天井のシミは雨漏りの可能性が高いです。
しかし、屋根が雨漏りの原因となることが多いが、屋根以外の場所が原因となる場合も意外とあります。
天井のシミは、原因がはっきりしないうちに目視調査だけで、むやみに工事をしても雨漏りが止まらない場合があります。
雨漏り修理して直ったと思っている間に、天井のシミが拡がってしまう事例が多いので、しっかりとした原因調査してから雨漏り修理することが重要です。
屋根からの雨漏りの原因について詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨漏りが屋根裏から起こる5つの原因とは?注意すべき兆候も紹介
雨漏りが原因の天井のシミ
雨漏りが原因で発生した天井のシミの事例を紹介します。
雨漏りが原因で発生する天井のシミは壁際に多く見られます。
天井上にバルコニーがある場合は、天井の中央にシミができることもあります。
一方で、雨漏りのように見える天井シミも、雨漏りが原因ではないケースもありますので、次の章で解説していきます。
雨漏り以外で考えられる天井のシミの原因
雨漏り以外が原因の天井のシミについて紹介します。
- 結露
- 漏水
- 小動物
- 天井板や接着剤の劣化
①結露
天井上に入っているエアコン配管が不具合で結露することがあります。
配管で結露水が溜まる部分で水滴滴下するので、天井の所々にシミが発生します。
夏場にシミが濃くなる現象です。
②漏水
天井の上に水道管が通っている場合、配管の経年劣化で水漏れが起こります。
最初はわずかなシミのため、それを雨漏りだと認識してしまうケースがあります。
③小動物
天井上に入る隙間が外部にあるとイタチやタヌキやハクビシン、ねずみなどの小動物が侵入して住み着いてしまうことがあります。
一定の箇所に糞尿する傾向があり、その部分の天井にシミができてしまうことがあります。
天井上で頻繁に音がするようですと小動物の可能性が高いので、駆除してもらいましょう。
④天井板や接着剤の劣化
天井板が劣化して変色したり、天井上の断熱材がキレイに設置していないとその隙間部分が熱劣化して変色したりすることがあります。
天井に使われる建材の接着剤が経年とともに染み出したりして、シミになることもあります。
どんなときにシミが濃くなるのかを見ておこう
どんなときにシミが濃くなるのかを見ることで、天井のシミの原因を絞れることがあります。
主に雨の日に天井にシミが濃くなる場合は、雨漏りの可能性が高いと言えます。
天候に関係なく天井にシミが濃くなる場合は以下の可能性が考えられます。
- 結露:特に寒い時期、梅雨時期
- 小動物による糞尿:天井上で物音がする場合
- 配管トラブル:天井上に水道管・排水管が通っている場合
- エアコン設備不具合:梅雨時期、冷房時(配管の夏型結露)
雨漏りだという思い込みが強いので、雨の日だけシミを見て濃くなっていると判断される方がときどきいらっしゃいます。
シミが濃くなる場合は、客観的に判断できる材料となりますので定期的に写真を撮ることをオススメします。
天井のシミの色で原因を推定することは可能?
天井のシミの色を見ることで原因を推定することが可能です。
●黒いシミ
黒いシミは黒カビの可能性があります。
頻繁に天井が濡れている場合に発生するので、雨漏り、結露、配管トラブルなどを推定します。
●茶色のシミ
茶色のシミはサビ汁、木材のあくで濡れた可能性があります。
サビ汁であれば、雨漏りによる鉄骨の濡れ、配管トラブルなどを推定します。
木材のあくであれば、雨漏り・野地板結露などを推定します。
一階の天井にシミができるケース
一階の天井にシミができるケースはその上が部屋なのか、バルコニー・屋根・外壁なのかによって原因の推定が異なります。
●上が部屋の場合
上が部屋の場合は、雨漏りの可能性は低いです。
とくに、木造住宅では雨漏りの横移動は発生しにくいので、別の原因を考えます。
小動物の糞尿・配管トラブルを先に疑いましょう。
●上がバルコニー・屋根・外壁の場合
上がバルコニー・屋根・外壁の場合は、雨漏りの可能性が高いです。
雨漏りの原因は様々ですので、雨漏り調査をして原因を把握することが必要です。
雨漏りを放置するとどうなる?
雨漏りを放置すると待っている5つの弊害について紹介します。
- シミが発生する
- 木材は腐って金属はサビる
- カビやシロアリが発生する
- 漏電で火災が発生する
- 家の寿命が減る
雨漏りを放置すると天井にシミが発生します。
さらに雨漏りが続くと建物に大きなダメージを与えることになります。
雨漏りが疑わしい場合は、放置せず早期に原因調査を行い、雨漏り原因を特定しましょう。
その上で雨漏り修理を行うようにしてください。
雨漏りを放置する弊害について詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨漏りを放置すると待っている5つの弊害とは?屋根屋が徹底解説
天井のシミが現れたらするべき3つのこと
天井にシミが現れたら、やるべき3つのことを紹介します。
- 状況確認
- 風通しをよくする
- 専門業者への相談
天井にシミが現れても日々の生活が忙しいので、後回しにしてしまう方が多いようです。
早めの行動が補修費用を安価にすることにつなりますので、是非、参考にしてください。
次の章から詳しく解説していきます。
【天井にシミが現れたらするべきこと】①状況確認
天井にシミが現れたら、シミの数や場所、広がりの状況を確認すべきです。
併せて、スマホで写真・動画を撮影しておきましょう。
写真情報を確認することで、後日で発見したときの日時がわかるので重要です。
アップの写真だけだと後日、よくわからなくなるので、周辺が壁や窓などが入り込むような広範囲でも撮影することをオススメします。
雨の日にシミが生じる場合は雨漏りの可能性が高く、天候に関係がない場合は結露や糞尿、水道トラブルなどの可能性があります。
【天井にシミが現れたらするべきこと】②風通しをよくする
天井にシミが現れたら、風通しをよくするべきです。
シミを乾燥させることで、カビの発育を防ぐことができます。
室内の湿度が上昇している可能性が高いため、できるだけ室内の風通しを良くしてください。
【天井にシミが現れたらするべきこと】③専門業者への相談
天井にシミが現れたら、専門家に相談すべきです。
専門家とは、工務店さんや雨漏り業者となります。
雨漏り調査を行うことで、雨漏りなのか他の症状なのか判断することができます。
雨漏りの原因把握は雨漏り業者でも難しい場合が多いため、その業者では原因がわからず、様子を見ましょうとなることがあります。
シミが拡がるようですと放置することは大きなリスクとなりますので、別の業者に相談してみましょう。
また、雨漏りの原因が特定できないまま、勘で雨漏り修理するのは直らない場合が多いのでやめておきましょう。
雨漏りの原因特定について詳しくはこちらの記事で解説しています。
【雨漏りの特定方法】原因を調査するための5つの方法を徹底解説
マンションの天井のシミを見つけたときはどうすれば良い?
マンションの天井のシミを見つけたら、まずはマンションを管理している大家さんや管理会社、管理組合に連絡してください。
上の階の住民に直接、苦情を言うと住民トラブルとなりますのでやめておきましょう。
大家さんや管理会社が天井のシミの原因調査やその対策を講じることになります。
管理会社や管理者には、何らかの欠陥があれば修繕しなければならないことが民法で義務づけられており、経年劣化によって修繕が必要となった場合は費用の負担をしなければならないからです。
また、上の階の住民が原因の水漏れの場合は、管理会社が住民同士の間に入って修繕を行ってくれます。
マンションで起こる雨漏りの原因について詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨漏りがマンションで起こる原因は?起こったときにやるべきことも解説
雨漏りでできた天井のシミを消す方法はある?
雨漏りでできた天井のシミは意外ときになります。
天井のシミは水でふきとるだけではなかなか消えません。
白いクロス貼りであった場合は、漂白剤を用いてシミを消すことができます。
また、天井や壁紙の上から塗料を塗ることで、シミを隠すことも有効です。
しかし、キレイに仕上げる天井のシミを消す王道としては、クロスの張り替えや天井材の張り替えとなります。
ただし、これらの作業は必ず建物の外側の浸入箇所の雨漏り修理を行ってから内装の修理を行うようしてください。
雨漏りの跡やシミを消す方法について詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨漏りの跡やシミがある!自分で消す方法と業者に依頼すべき場合を解説
専門業者に天井のシミ消しを依頼した場合の費用目安
専門業者に天井のシミ消しを依頼した場合の費用目安を紹介します。
天井にシミができたときの対処方法としては、クロスの張り替えが一般的な解決策となります。
天井全体がクロスで覆われている場合、部分的な張り替えでは色の違いが目立つため、全面の張り替えを行うことがあります。
部分補修と全面張り替えでは費用差はそれほど大きくないことが多いです。
クロスを剥がした際に天井の下地材の劣化や損傷が発見されることがあり、下地に変形や腐朽が見られる場合は、クロス張り替え前に天井板の交換が必要になることもあります。
補修内容 | 費用目安 |
---|---|
クロスの張り替え | 50,000~150,000円 |
下地の張り替え | 50,000~200,000円 |
天井材の張り替え | 100,000~円 |
天井材の張り替えは天井材の材料代がピンキリのため、現場確認による見積もりを必ず依頼しましょう。
天井のシミがきっかけでわかった雨漏り事例
天井のシミがきっかけで雨漏り修理した事例を紹介します。
「2階部屋はあまり使用しておらず、久しぶりに天井を見たらシミに気付いたので雨漏りなのか心配だ」とご相談いただきました。
伺ってみると天井板に確かにシミがありました。
雨漏りかどうか確認にするため小屋裏を点検したところ、屋根の棟違い部から雨漏りしていました。
棟違い部妻壁部の土居のしを撤去し、屋根下地を見たところ、隙間が開いていました。
下地や水切りを設置して、流れ壁を復旧しました。
次に、ケラバ部も雨水対策として、防水紙を設置しました。
棟違い部の雨漏り対策をして、既存瓦を復旧して雨漏り修理完成です。
天井のシミ程度で雨漏りを発見し修理することで、小規模の部分修理で工事を終えることが多いです。
天井のシミに気付いたら、放置せずに早めに点検・相談されることをオススメします。
【まとめ】天井のシミは雨漏りを疑おう
天井のシミは雨漏りの可能性が高いです。
雨漏り以外では、結露・漏水・小動物・天井材の劣化となります。
雨漏り調査を行うことで、雨漏りなのか他の症状なのか判断することができます。
雨漏りの原因把握は雨漏り業者でも難しい場合が多いため、その業者では原因がわからず、様子を見ましょうとなることがあります。
シミが拡がるようですと放置することは大きなリスクとなりますので、別の業者に相談してみましょう。
また、雨漏りの原因が特定できないまま、勘で雨漏り修理するのは直らない場合が多いのでやめておきましょう。
雨漏りに関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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