瓦屋根の軽量化工法 棟の乾式施工のご紹介です!
瓦屋根の軽量化工法として、棟の乾式施工があります。
通常、棟部には湿式工法となる、なんばんしっくいを用いて施工します。
しかし、屋根軽量化の要望もあり、なんばんしっくいの代用として、アルミシートを使用した乾式工法も行われています!
みなさま。こんにちは。
屋根から人の笑顔を作りたい!!!
神清(かみせい)のDr.神谷です。
瓦屋根の軽量化工法/乾式工法をご紹介いたします!
瓦屋根の湿式工法
まず、瓦屋根の通常行われる湿式工法。
瓦屋根の棟部(屋根の頂点部分)の写真です。
緑色の瓦の中で、⇒の白い部分がなんばんしっくいです。
昔は葺き土(ふきつち)+しっくいを使用していた部分で、雨水浸入防止の役割があります。
棟の長さ1mあたり12㎏程度のなんばんしっくいを使用しています。
一般的な寄棟屋根30mとしますと、360㎏の重さとなります。
瓦屋根の場合、建物強度がもともと高い設計となっているため、問題はないのですが、少しでも軽量化したいとの要望もございます。
そこで、なんばんしっくいの代わりに乾式棟面戸を使用して、乾式化することで、なんばんしっくい分の重さ360㎏を軽量化することができます。
瓦屋根の乾式工法
瓦屋根の棟部の乾式工法、乾式棟面戸の施工をご紹介いたします!
棟補強金具の設置
瓦屋根は耐震工法が普及しています。
湿式工法、乾式工法に関係なく、下地として棟補強金具と垂木を設置しています。
乾式棟棟面戸で覆う
垂木の上部をすっぽりと乾式棟面戸デルタTBEで覆います。
裏面ブチルテープで瓦と接着
乾式棟面戸にあらかじめ準備されているブチルテープで瓦表面と接着させます。
アルミシートは細かい波形状となっているため、伸縮性があり、瓦の凹凸に馴染むようになっています。
乾式棟面戸はアルミシートと透湿シートの複合体となっているため、重量はごくわずかです。
冠瓦の施工
乾式棟面戸の上に冠瓦を載せて、冠瓦を垂木に留め付けます。
冠瓦はパッキン付きのビスで留め付けます。
乾式棟面戸は冠瓦の内側に納まるため、冠瓦と桟瓦の間からわずかに見える程度です。
地面からでは、ほとんど見えません。
乾式棟面戸の特長
乾式棟面戸はいくつかの特長があります。
◎ヨーロッパで普及している工法で、ヨーロッパでは、多くの施工実績があります。
◎湿式に比べて99%程度、軽量化となります。
◎メンテナンス性は湿式工法と比較すると簡易で、優れています。
まとめ:瓦屋根棟部の乾式工法で、軽量化できます!
瓦屋根の棟部を乾式工法にすることで、軽量化することができます。
湿式工法で問題となる、しっくいのはがれの心配はなくなります。
瓦屋根を少しでも軽量化したい方は、軽量瓦との組み合わせで、より効果が大きくなりますよ!
軽量瓦についてはこちらをご覧ください。
専門用語もあり、わかりにくい所もあったかと思います。
お気軽にお問い合わせください。(お電話でも大丈夫ですよ!)
神清からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。