長寿命な住宅の瓦屋根には、「点検瓦」はありだと思います!

お問い合わせはこちら

みなさま。こんにちは。

屋根から人の笑顔を作りたい!!!

神清(かみせい)のDr.神谷です。

数年前の研究会で、瓦屋根の長寿命化を熱心に議論していました。

その時に、出た話として、『屋根が長寿命化した時でも点検は必要だよね』というものでした。

防災瓦や瓦の緊結をビス留めにすると瓦をめくって、下葺き材を確認・点検することが大変になります。

点検用の瓦・・・「点検瓦」

それから発展して、『点検瓦』があればいいのでは?ということで、点検瓦を試作したことがあります。

f:id:capuriclub:20161118180535j:plain

f:id:capuriclub:20161118181016j:plain

これが『点検瓦』です。

瓦の表面から貫通したビス孔があらかじめ開いています。

f:id:capuriclub:20161118181116j:plain

表面のビス孔(赤丸)は施工時に、瓦桟木(青線)の位置にちょうど来るため、瓦桟木に留め付けることができます。

これを実際に施工した現場があります。

f:id:capuriclub:20161118181352j:plain

赤丸の部分にちょうどビスが通るようになっていて、下の瓦桟木に留め付け可能となります。

f:id:capuriclub:20161118181514j:plain

この点検瓦の尻部にはビスは留め付けしません。

表面から少し長いパッキン付ビスで留め付けます。

点検するときは、表面のビスを外すだけ!

点検するときは、この表面のビスを外すことで、瓦を割ることなく点検瓦を抜き取り、その下の下葺き材を点検することができます。

神清のホールレス工法の現場において、点検瓦を施工してみました。

専用の瓦をつくることができなかったので、ちょうどいい位置にドリルで孔を開けて代用しました。

f:id:capuriclub:20161118182544j:plain

ホールレス工法の現場のため、瓦はビス留めです。

太くて大きい瓦桟木に瓦はしっかりと留め付けられます。

点検する時には、瓦を割ってしまう可能性がありますので、点検瓦を設置しました。

f:id:capuriclub:20161118183332j:plain

赤丸の4枚のビスを外すことで、簡単に瓦を抜き取ることができます。

点検後はまた、同じようにビス留めすればよく簡単です。

瓦の表面にビス孔が開いていますが、山部のため、雨水浸入のリスクは少ないです。

仮に浸入したとしてもホールレス工法のため、漏水することなく、軒先から排出されます。

長寿命な住宅には、小屋裏点検口、床下点検口が必須となっていますが、瓦屋根も点検瓦が有ってもいいと思いま~す!

点検瓦で何を点検するの?

点検瓦を外すと何が点検できるのでしょうか?

瓦自体は100年以上持つ素材です。

しかし、瓦屋根として考えると、瓦の下に入っている防水シート(ルーフィング)や瓦桟木が経年劣化する可能性があります。

瓦の下に入っていて、現状では簡単に確認できないけど、屋根にとっては重要な防水シートや瓦桟木を点検するための点検瓦です。

長寿命な住宅で瓦屋根を選択される方は、併せて、点検瓦もいかがでしょうか?

 

屋根に関して、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら
LINEでお問い合わせ

 

 

 

 

この投稿は役に立ちましたか? 役に立った 役に立たなかった 2 人中 2 人がこの 投稿 は役に立ったと言っています。

神清からのお願い

記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。

お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。

私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。

この記事に関連するサービスメニュー

関連工事メニュー

instagram

関連記事

この記事を読んだ人にオススメの記事