金属板葺きの葺き方は?
金属板葺きの葺き方は、数種類あります。
特徴などをご紹介します!
一文字葺き(いちもんじ)
平葺き(ひらぶき)の一種で、平板を屋根面の水平方向に一直線になるように、また、千鳥目地となるようにする葺き方です。
銅板の金属屋根でよく葺かれ、和風の一文字瓦と併用して、高級感を演出します。
勾配は30/100以上で、木造で使用されています。
心木あり瓦棒葺き(しんきありかわらぼう)
一定間隔の瓦棒(心木)の中に、コの字状の溝板を入れ込み、心木の上にキャップをかぶせて葺く、単純な構造です。
軒先・心木の劣化が著しく発生します。
勾配は10/100以上で、木造で使用されています。
心木なし瓦棒葺き
心木を入れない瓦棒状の吊子間に、両端を立ち上げた金属板の溝板を設置して、さらにキャップ(瓦棒包み板)をかぶせて仕上げる工法です。
勾配は5/100以上で、木造や鉄骨造でも使用されています。
立平葺き(たてひら)
立平葺きは、溝板両端の立ち上がり部を巻きはぜに組み上げたものです。
最近では、かん合タイプが人気となっています。
勾配は5/100以上で、木造で使用されています。
波板葺き(なみいた)
波板は、生子板とも呼ばれ、明治初期から輸入されて屋根に葺かれています。
過去の波板の留め方は、スクリュー釘留め(木下地)やフックボルトを使用することが一般的でした。
現在ではドリルねじの使用も多くなっています。
勾配は30/100以上で、木造・鉄骨造で使用されています。
折板葺き(せっぱん)
折板は梁・母屋に直接屋根材を葺くことができますので、野地板がいらず、工期の短縮にも対応でき、強風地帯においても強靭性を発揮するとともに、雨仕舞にも高い性能を期待できます。
工場・倉庫の屋根などでよく見かけます。
勾配は3/100以上で、鉄骨造・RC造で使用されています。
横葺き(よこ)
葺き板の両縁を継ぎ手とし、垂木に対して直角方向に、吊子(つりこ)を用いて軒先から棟方向に階段状に下地に留め付ける工法です。
化粧スレート屋根のカバー工法によく用いられています。
勾配は20/100以上で、木造で使用されています。
金属瓦葺き
和瓦・本葺き瓦のもつ意匠性をプレス成型した金属板で表現して、葺いています。
勾配は20/100以上で、木造で使用されています。
図解 屋根に関するQ&Aでは、よく聞かれる屋根の質問にお答えしています。
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