断熱材がないと結露なし。断熱材があると結露あり。
実験棟の仕様替えで、気付いた当たり前の結露について、ご紹介します。
昨年、壁内の夏型結露見える化実験を行いました。
そこで、むき出しのグラスウールを使用していました。
夏型結露実験では、防湿層を施工していたのですが、仕様替えで防湿層をはがしていました。
また、一部は断熱材もはがしていました。
室内は、屋根の実験を行っているので、20℃、55%となるように、エアコンと加湿器で調整していました。
おもしろい結露現象が起きていたので、ご紹介します。
断熱材がないと結露なし。
上の写真は、断熱材がめくれている壁の内側をとりました。
壁は、MDFという木質の板材を使用しています。
壁材の表面は普通に結露していません。
断熱材があると結露あり。
一方、その横の断熱材ありの壁内を見てみました。
仕様替えのために、別張りの防湿層ははがしていました。
つまり、断熱材の防湿層が大きく欠損している状態と言えます。
断熱材をめくってみると、壁内側に結露水が付いていました。
結露水が水滴の玉となっていました。
暖冬の愛知県でも、防湿層がないと簡単に結露していました。
防湿層が無くても、断熱材がないと結露なし。
防湿層が無くても、断熱材があると結露あり。
当たり前なのですが、同じ部屋で、40㎝もはなれていない空間で、結露の有無が見えるのは、おもしろいですね。
ポイントまとめ
・昔の家は、結露しない。
・今の家は、防湿層をちゃんと施工しないと結露する。
屋根・結露に関して、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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