スレート屋根からの雨漏り
屋根からの雨漏りは、屋根材を留めているくぎから防水シート、野地合板を通過して、雨漏りすると思っていませんか?
スレート屋根からの雨漏り写真を観察すると、イメージと違うことに気がつきました。
よく何を言っているか、よくわからないと思いますので、実際の写真をお見せします。
上の写真はスレート屋根から野地合板の室内側へ雨漏りしている状態です。
野地合板が濡れていて、水滴のかたまりもわかります。
くぎからの雨漏りではない
別の写真を見てください。
赤丸はスレートを留めているくぎの先端です。
くぎ廻りには、雨染みがありません。
たるき周辺野地合案とたるきが濡れています。
上の写真もくぎからのの雨漏りは確認できません。
こちらの写真もくぎからの漏水は見られません。
つまり、スレート屋根からの雨漏りはくぎからではなく、たるきからの雨漏りと言えます。
スレート屋根の雨漏りの経路
スレート屋根からの雨漏りの経路は次の通りです。
①スレート屋根材の中へ、毛細管現象や縁切り不足により浸水します。
②スレート屋根と防水シートの間に移動します。
③スレートを留めているくぎのくぎ穴から防水シートを通過して、野地合板の上に達します。
④野地合板の上で水下側へと流れます。
⑤合板と合板のつなぎ目から小屋裏側へ流れ、雨漏りとなります。
皆さんも、屋根からの雨漏りを見つけたら、くぎからなのか?合板のつなぎ目からなのか?観察すると補修方法の検討に役立ちます。
屋根についてお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。
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