目次
雨漏りしていないのに部屋がカビ臭い
雨は独特の臭いがあると言われています。
雨の降り始めに土や岩から上がってくる臭いをペトリコールと呼びます。
雨が降ったあとの地面の臭いをゲオスミンと呼びます。
これらの臭いと雨漏りした部屋の臭いとは異なります。
雨漏りした部屋はカビ臭くなります。
雨が降った後にカビ臭いと感じる場合は、部屋の中には雨漏りしていなくても雨が建物(壁内・天井上・床下)の中に浸入しているため、カビ臭くなっている可能性があります。
カビ臭いときは雨漏りしていないのかチェックしみよう
部屋がカビ臭いため、どこかで雨漏りしているかもしれないと感じたときには、以下のポイントをチェックしておきましょう。
該当する場合は、雨漏りの可能性があります。
- 天井のクロスの浮きやシミ
- 内壁のクロスの浮きやシミ
- 押し入れ・クローゼット内のカビ
- サッシに貯まっている水
- 外壁の変色
- 膨れ上がった床板の一部
- 建物内で聞こえる水滴の音
雨漏りで部屋がカビ臭い理由
雨漏りすると部屋がカビ臭くなる理由について解説していきます。
カビが繁殖しやすい環境は温度と湿度の条件で決まります。
温度25℃前後、湿度80%以上の環境です。
雨漏りによって、建物内(壁・天井・床)が濡れ、木材や表面材料が水分を含むことで長い間湿度が高い状態になります。
室温がカビの繁殖しやすい温度であれば、カビが繁殖して建物内はカビ臭くなります。
さらに、押し入れ内やタンスの裏側の壁など普段から湿気の高い所で雨漏りするとカビの繁殖が容易で、カビ臭も強くなります。
雨漏りを放置するとヤバイ?
実際には雨水が浸入しているにもかかわらず、カビ臭いだけだと思い原因を追究せずにいると建物の内部だけの雨漏りを放置してしまうことになります。
建物の内部の雨漏りを放置すると、木材が腐ってしまったり、くぎや金物などの金属がサビてしまったりして、建物の強度が低下します。
建物の強度が低下すると耐震性や耐風性が低下しまうので、自然災害などに耐えることができず、建物の寿命が短くなってしまう危険性があります。
「雨漏りを放置すると家の寿命が減ります【屋根屋が危険性を解説】
またカビが発生すると建物だけではなく、住んでいる人の健康にも悪影響があります。
次の章でカビが及ぼす健康被害についてご紹介します。
部屋がカビ臭いと起こる可能性がある人体への影響
部屋でカビが発生すると、肺炎や気管支炎などの呼吸器症状やアトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎などの健康被害が起こる可能性があります。
また、ダニはカビと同様に高温多湿を好みます。
ダニはカビをエサとするため、ダニも一緒に発生している可能性もあり、ダニのフンや死骸によってもアレルギーなどの健康被害要因が増加します。
部屋がカビ臭いときの自分でできる対処方法
部屋がカビ臭いときに自分でできる3つの対処方法を紹介します。
- 部屋の換気
- 消臭剤や炭を使用する
- 壁紙の張り替え
部屋の換気
窓を開けて室内の換気を行うことが有効です。
カビ臭を外気で薄めることになりますし、湿気も排湿することができます。
室内全体の空気を混ぜるためにサーキュレーターや扇風機を使うことで、さらに効果的となります。
消臭剤や炭を使用する
部屋の中のカビ臭さを取り除くには、消臭剤や芳香剤も使うことができます。
また、カビ臭さや湿気を吸着する炭を使用するのも効果的です。
ただし、床下に炭を置いても吸着したら効果は低下し、効果は限定的となりますので、交換可能なものを使いましょう。
壁紙の張り替え
材料費はかかってしまいますが、壁の広範囲にカビが発生している場合は壁紙を張り替えてしまうのが効果的です。
ただし、壁紙を張り替えるタイミングとしては確実に雨漏りが直っていることを確認してから行うべきです。
雨漏り修理せず、壁紙だけを張り替えてもすぐにカビ臭さが復活してくるからです。
雨漏り対策を行って被害拡大を防ごう
雨漏りは放置せず、早めに雨漏り修理業者に依頼しましょう。
依頼した専門業者が雨漏り修理を行うまでは、雨の日は自分で雨漏り対策を行い、雨漏りの被害を最小限にすることが重要です。
雨漏りの応急処置のために用意しておくべき雨漏り対策グッズを紹介します。
- バケツ
- 雑巾
- 吸水シート
- ブルーシート
- 防水テープ
- 補修スプレー
- コーキング材
これらをうまく使い分けることで、雨漏りの被害を少なくすることができます。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨漏りの原因が探すのは意外と難しい
雨漏りの原因を探すのは専門業者でも難しい場合もあります。
経験のない方は勘違いして、絶対やってはいけない対処法をすることがあります。
目の前の雨漏りを止めるために室内側から雨漏りしてくる部分をコーキング材で埋めてしまうことです。
これで部屋内への雨漏りが止まったとしても、建物内部の別の場所で雨漏りが進行してしまい、雨漏り被害を増大させてしまいます。
雨漏り修理を間違って被害を増大させた事例を紹介します。
柱から室内へ雨漏りしていたのですが、雨漏り修理をすぐに依頼しておけば外壁のコーキング修理費だけで済む雨漏りでした。
検討外れなDIY雨漏り修理していて雨漏りが止まらず、結果、シロアリが柱を食べてしまい、柱の交換費やシロアリ駆除費などの高額な修理費となってしまうことがありました。
雨漏り修理は専門業者に相談することをオススメします。
雨漏り修理業者が行う調査の方法
雨漏り修理の専門業者は、一般的に雨漏り調査の能力が高いはずです。
雨漏り調査はいろいろな流派があり、それぞれ一長一短があります。
まずは、主な5つの調査内容をご紹介します。
- 目視調査
- 散水調査
- 赤外線サーモグラフィ調査
- 発光液調査
- ドローン撮影調査
弊社では、4以外の調査を駆使して、雨漏りの原因を突き止めてから修理を行います。
ときどきですが、「新築以来ずっと雨漏りして困っている」というお客様から、「やっと雨漏りの原因が分かってよかった」と喜んでいただいています。
このお客様の言葉は、雨漏り修理のやりがいになります。
雨漏り修理業者の選び方は、雨漏り調査能力の高い業者を選ぶことをオススメします。
【まとめ】カビ臭い理由がわからないときは専門業者に相談を!
雨が降った後にカビ臭いと感じる場合は、部屋の中には雨漏りしていなくても雨が建物(壁内・天井上・床下)の中に浸入しているため、カビ臭くなっている可能性があります。
室内へポタポタと雨漏りしていなくても、以下の現象があれば雨漏り専門業者に相談しましょう。
- 天井のクロスの浮きやシミ
- 内壁のクロスの浮きやシミ
- 押し入れ・クローゼット内のカビ
- サッシに貯まっている水
- 外壁の変色
- 膨れ上がった床板の一部
- 建物内で聞こえる水滴の音
実際には雨水が浸入しているにもかかわらず、カビ臭いだけだと思い原因を追究せずにいると建物の内部だけの雨漏りを放置してしまうことになります。
建物の内部の雨漏りを放置すると、木材が腐ってしまったり、くぎや金物などの金属がサビてしまったりして、建物の強度が低下し、寿命を短くしてしまいます。
雨漏りは自分でDIY修理せず、雨漏り専門業者に修理依頼しましょう。
雨漏り修理業者の選び方は、雨漏り調査能力の高い業者を選ぶことをオススメします。
雨漏りに関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
神清からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。