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「屋根瓦施工せず140万円詐欺の疑い」とニュースの内容
『屋根瓦の工事費をだまし取ったとして愛知県警生活経済課などは14日、群馬県高崎市の住宅リフォーム会社・・・を詐欺容疑で逮捕した。
愛知県安城市の女性(82)方を訪れ、屋根瓦工事が必要として工事を契約させたが、施工せずに工事費140万円をだまし取ったとされる。
「屋根を見せてください」などと訪問し、屋根の写真をみせながら「瓦を全部めくってやり直さないといけない」などと言い、勧誘していたという。』
※引用先:2/14 Yahooニュースを抜粋
だますためのマニュアル
ニュースの中でリフォーム会社のマニュアルが公開されていたので紹介します。
ねらわれているものは?
「瓦」「スレート」「温水器」の文字が記載されていました。
これら3つが使われている屋根をねらって訪問しているようです。
訪問の目的
屋根に上がって点検をするためのアポイントメント(次回訪問日時を約束する)をとることが目的のようです。
会話の流れも組立られていました。
- 外出し
- 屋根説明
- 世間話
- 日時設定
- 世間話
それぞれについて紹介します。
外出し
まず、インターフォン越しに話をして、玄関から外に連れ出すこと。
①「最近、自然災害が多いのでこの辺一帯の屋根全般を任されている者です」と声を掛ける。
※会社名は名乗らない
②「屋根に穴が開いている/屋根がすごいことになっている/上が危ない」などを言って不安をあおる。
③「場所だけ教えるので出てきて」と言って屋根が見える外に連れ出す。
屋根説明
話の主導権をにぎって、悪い状態を説明すること。
- 上の板金・鉄板が浮いている
- 劣化で半年もすればやばい
- 中に水が入ってくる
- 雨が入るとくさる
- 瓦・土台が割れてると棟が崩れてしまう
相手の警戒心を解くために⇒話をあわせる/世間話をする
世間話
- 客との共通点を作る(話を合わせる)
- できるだけ長く話す
- 世間話の中で家族親戚だったり、どんな仕事をしているのか探る
日時設定
- 半日休みの日を世間話の時に聞いておく
- 〇〇日・何曜日ならでも良い
セッティングする
心構え
- 屋根の知識ある・できる人に見せて、強気でいく
- 一軒一軒、最初の入りを変えたりする
- 屋根修理をやったと言う人に対して傷んでいると伝える
- 外に出ている客に対してあいさつして、そこからアポ取りをする
- アポが取れた時、相手に意識させる所をよく考えて話す
- 何で客が反応したかわかるようにする
上記はマニュアルの一部です。
不具合の内容や世間話をすることまでマニュアル化しています。
実際の屋根がどうなっているのかは関係なく、とにかく屋根に不具合が発生していると不安をあおり、屋根に上がる日の約束を取り付けるようになっています。
このニュースで知っておいてほしいこと
このニュースで知っておいてほしいことが3つあります。
- 業者が地域密着でないとリスクが高い
- 訪問販売営業者は屋根の専門家ではない
- 対策は外に出ないことである
3つに関してそれぞれ詳しく解説します。
業者が地域密着でないとリスクが高い
このニュースで最初、不思議に思ったのは群馬県のリフォーム会社がなぜ愛知県で詐欺を行ったかということです。
調べてみると、もともと1年半愛知県豊田市に会社があり、その後、長野⇒群馬と会社を移したようです。
リフォーム会社は怪しい所も多いので、会社概要を調べることをオススメします。
会社概要で確認してほしいポイントを以下に示します。
- 点々と移動しているいないか?
- 社歴が短くないか?
- 短期間に支店がいくつもできていないか?
上記に1つでも当てはまる場合は別の業者を探しましょう。
逆に、地域密着型で社歴が長い会社はリスクが低いと思います。(地域密着型で社歴が長い会社は訪問販売営業をしていないと思いますが)
訪問販売営業者は屋根の専門家ではない
リフォーム会社のマニュアルから垣間見えますが、屋根の不具合を見つけて訪問しているわけではありません。
訪問しているのは、「瓦」「スレート」「温水器」の屋根です。
これら3つは昔からあるので、結果、古い屋根のお宅へ訪問しているだけです。
後は、一般的に知られている不具合をあげているだけです。
屋根の専門家ではなく、だましの専門家ですので、その人から屋根の話を聞いても時間の無駄です。
対策は外に出ないことである
リフォーム会社のマニュアルはまず「外出し」ありきとなっています。
そのため、お客様が外に出なければ、だましの手口にひっかからないことになります。
訪問販売営業からどんなに「屋根が危ない」と言われても外に出ないことが重要です。
外に出ずに「親切にありがとう」と言って、インターフォンを切りましょう。
そして、地元の屋根屋さんに点検してもらうことをオススメします。
点検商法はコロナ禍でも増えている
訪問販売業者の点検商法という詐欺被害はコロナ禍でも増えています。
コロナ禍になって、昨年は大幅び点検商法が増加しております。
その点検商法の中でも「屋根」が第1位となっています。
高齢者が狙われていますが、逆手にとって「高齢でコロナが怖いので、外には出ない」と言い、インターフォンを切ることがもっともいい対策になります。
まとめ:点検商法のマニュアルから対策は「外に出ない」ことです。
屋根施工せずに140万円だまし取ったリフォーム会社が摘発されました。
そのリフォーム会社は訪問販売営業のマニュアルを作成していました。
訪問販売営業が狙う屋根は「瓦」「スレート」「温水器」の3つでした。
このニュースで知っておいてほしいことが3つあります。
- 業者が地域密着でないとリスクが高い
- 訪問販売営業者は屋根の専門家ではない
- 対策は外に出ないことである
とくに、訪問販売営業には、「外に出ない」ことが有効となります。
高齢者が狙われていますが、逆手にとって「高齢でコロナが怖いので、外には出ない」と言い、インターフォンを切ることがもっともいい対策になります。
屋根に関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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