屋根の見積もりの仕方!3つのコツを屋根屋が詳しく解説します

Dr.神谷
Dr.神谷
  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    弊社は、高浜市・半田市にある創業150年老舗三州瓦の生産・販売・工事を行っている会社です。
    年間200棟以上の雨漏り調査・修理を行っています。
    建築業界誌「日経アーキテクチュア」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆しています。

本記事はこんな人にお勧めします。

  • 屋根の見積もりの仕方について知りたい
  • 屋根の見積もりの方法やコツについて知りたい

この記事で伝えたいこと

この記事は、「屋根の見積もりの仕方について知りたい」「屋根の見積もりの方法やコツについて知りたい」という方に向けて書かれています。

屋根の修理工事は、高額な工事もあるため契約の前に必ずしっかりとした見積書を作成してもらうべきです。
でも、屋根の見積もりの仕方って大部分の方は経験がないため、なんとなく不安を感じますよね。

本記事では、屋根の見積もりの仕方について詳しく解説していきます。
見積もりのコツや注意点も紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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屋根の見積もりの仕方とは

見積もりとは、現場調査時にお客様と打ち合わせした工事について、必要となる工事の内容や費用が書かれた書類を屋根修理業者に作成してもらうことです。

その業者及び見積もり内容を納得した場合に、正式な契約書の取り交わしとなります。

詳細は分からないしても、どんな工事を行うのか、どんな材料で行うのか、その単価はどれぐらいなのか、総額はいくらなのか等が分かる内容の見積もり書が一般的です。

見積もりを依頼するタイミングは屋根の現場調査時に、どのような工事をしたいか打ち合わせをして、違和感を感じなければそのタイミングで依頼しましょう。

 

屋根の見積もりの仕方の3つのコツ

屋根の見積もりの仕方の3つのコツについて紹介します。

  1. 予算を伝える方法
  2. 希望の金額にする方法
  3. 明瞭な見積書を得る方法

次の章からそれぞれ詳しく解説していきます。

 

【屋根の見積もりの仕方のコツ】①予算を伝える方法

屋根の修理やリフォームを検討している際に、一定の予算を決めていたとしても予算を伝える方法を間違うと、業者が予算に合わせようとして、手抜きな屋根工事内容の見積もりとしてしまうリスクがあります。

予算を伝えることで本来必要な修理内容から離れてしまい、直す目的が達成できない可能性があります。

限定的で幅がない予算の伝え方をせず、伝えるとしてもあくまで目安といった形で伝えることが重要です。

 

【屋根の見積もりの仕方のコツ】②希望の金額にする方法

工事費用を希望の金額にする方法のいくつかをご紹介します。

  • 相見積もりを取る(後の章で詳しく解説)
  • 応急処置、部分修理など、いくつかのパターンの見積もりを取る
  • 見積書から不要なものやオプションを外す
  • 外壁工事も同時に行い足場代を節約する
  • 1グレード下げられないか業者に相談する

ただし、前の章で解説したとおり、金額を下げるために工事の本来の目的まで変更しないように注意しましょう。

例えば、雨漏りを直すための屋根修理なのに、しっかり直る工事内容ではなくなると安価な工事でも意味がありません。

全面改修をやめて部分修理にしながらも雨漏りをしっかり直し金額を合わせることは可能だと思います。

 

【屋根の見積もりの仕方のコツ】③明瞭な見積書を得る方法

見積書は工事の内容・項目とその単価、数量が細かく記載されるべきものです。

項目は細かく記載されていても数量がなく一式いくらばかりだと、その見積書は業者が「何か隠そうとしている」「ダマそうとしている」可能性があります。

ただし、部分補修など小面積の場合は一式となることもありますのでご承知おきください。

見積もりは、建物調査を行うことで詳しい見積書の作成が可能となります。

建物調査時に屋根修理の希望を伝えることで、優良な業者は少額で済む部分修理から全体を直す大きな工事などの複数のプランを提案してくます。

一方で、悪質な業者はいろいろな理由をつけて、金額が大きくなる全面改修だけのプランしか提案してこない場合が多いようです。

複数のプランを提案できない業者の場合、他の業者から相見積して内容を比較することをオススメします。

 

見積もりの品質を重視しよう

見積もりの内容をみることで、優良な屋根修理業者と悪徳業者の品質の差は歴然です。

悪質業者の見積書の傾向を以下に上げます。

  • 手書きの見積書
  • 数量・単価がなく一式のみの見積書
  • 主な材料の種類が記載されていない見積書
  • 会社住所・担当者名・連絡先等が記載されていない
  • 不要な内容が細かく羅列されている

また、業者の行動について特徴をまとめました。

項目優良業者悪徳業者
服装機能的な服装スーツもしくは汚れた服装
臭い気にならないタバコの臭いが強い
車の中道具が入っている・整理されているぐちゃぐちゃしている
調査時間30分~2時間程度5~10分もしくは調査しない
調査方法図面、メジャー、雨漏り調査道具目視のみ
状況説明写真や動画で状況を見せてくれる口頭のみ
見積の提出方法郵送、メール、対面説明対面説明のみ

 

屋根修理業者の探し方について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

屋根修理業者の探し方3選を紹介!注意点やポイントも解説します!

 

屋根修理の費用相場を知っておこう

屋根修理の見積もりを取る前に、屋根修理の費用相場を知っておくと相場からかけ離れた金額であったときも、気づくことができます。

屋根修理の主要な費用について紹介しておきます。

全面改修の費用相場はこちらとなります。

修理内容約100㎡の建物の費用相場
葺き替え
※古い屋根材を撤去して、新しい屋根材を施工
100~240万円
瓦の葺き直し
※瓦を部分的に外しながら、ビス留めする
70~150万円
カバー工法
※金属屋根、アスファルトシングルで重ね葺き
80~150万円
塗り替え
※既存のスレート・金属屋根の再塗装
40~80万円

部分補修の費用相場はこちらとなります。

修理内容約100㎡の建物の費用相場
破損した瓦の差し替え2.5~万円
※例5枚の場合、5万円程度です。
棟板金の取替え5~15万円
※棟板金の形状や長さによって異なります。
雪止設置10~30万円
※隣の家や車に被害が出る場所に増設します。
しっくいの塗り替え6~20万円


瓦棟部の葺き替え25~50万円
雨漏り修理10~50万円
※雨漏りしている場所の部分のみの補修です。

 

屋根修理の費用相場について詳しくはこちらの記事で解説しています。

屋根工事費用の相場は?あらゆる金額を創業150年の屋根屋が紹介

 

相見積もりのメリットとデメリット

屋根修理の見積では、相見積もりされることをオススメします。

そのメリットデメリットを紹介します。

メリット

  • 見積もりを通して業者の特徴を知ることができる
  • 一番高い業者を避けることができる
  • 業者によって言っていることが全く違うことがわかる
  • 他社の見積書があると価格引き下げ効果がある
  • 自分に合った信頼できる業者を選ぶことができる
  • 屋根修理の知識が付く

 

デメリット

  • 複数の業者を比較するため時間が必要になる
  • どの業者を選べば良いのかわからなくなる可能性がある
  • 複数の業者と話をするのでつかれる
  • 一番安価な業者を選んでしまい後悔することがある
  • たくさん相見積すると工事することが不安になる

 

2社以上の業者と話をすることで、悪徳業者にだまされる可能性は低くなりますので、必ず行うようにしましょう。

 

見積もりはどこに依頼すればいい?

見積もりは地元で評判のいい屋根修理業者がオススメです。

屋根修理は災害によって依頼することもあり、複数回にわたり依頼する可能性があります。

地元で評判のいい屋根修理業者はマイナスイメージを嫌うため、あくどいことをしたり、不具合の再発に対して逃げたりすることは少ないからです。

また、地元で昔から家業としてやっている老舗の屋根工事業者は信頼で商売をしているようなものなのでオススメします。

主な屋根修理を受注している業態の特徴について簡単にまとめておきます。

屋根修理会社の業態特徴
地元の老舗で評判な屋根修理業者地元の方から直接屋根修理の依頼を受けている。お客様と直接、契約書を交わし工事の保証をしている。
地元の屋根修理業者工務店、ハウスメーカーなどからの依頼で屋根修理を行っている。また、web会社から紹介されて訪問している。
ハウスメーカー新築したOB顧客の屋根修理を行っている。不安感はないが、一般価格の倍以上と割高である。
工務店新築したOB顧客の屋根修理を行っている。不安感はないが、屋根の専門家ではない。
ホームセンター・家電販売店ホームセンター・家電販売店にくるお客様の屋根修理を行っている。建築の知識はなく、地元の屋根修理業者に丸投げである。価格は安価に設定している。
web受注会社屋根の専門家ではなく、webマーケティングの専門家。web会社は紹介料などを屋根修理業者からもらっている。その分、割高となる。
塗装リフォーム業者壁がメインの塗装リフォーム業者で外壁塗装と併せて屋根修理を受注している。屋根の専門家ではないので、トラブルとなりやすい。営業力は高い。
訪問販売業者屋根修理の専門業者は少ない。悪徳業者が多く、もっとも注意した方がいい。

優良な屋根修理業者の特徴について詳しくはこちらの記事で解説しています。

どんな屋根修理業者に頼めば良いの?優良業者の5つの特徴を解説!

 

【まとめ】契約前に屋根の見積もりの仕方は必ず知っておこう

見積もりとは、契約前、現場調査時にお客様と打ち合わせした工事について、必要となる工事の内容や費用が書かれた見積書を屋根修理業者に作成してもらうことです。

屋根の見積もりの仕方の3つのコツについて紹介しました。

  1. 予算を伝える方法
  2. 希望の金額にする方法
  3. 明瞭な見積書を得る方法

とくに、建物調査時に屋根修理の希望を伝えて、少額で済む部分修理から全体を直す大きな工事などの複数のプランを提案してもらいましょう。

また、悪質業者の見積書の傾向を紹介しました。

  • 手書きの見積書
  • 数量・単価がなく一式のみの見積書
  • 主な材料の種類が記載されていない見積書
  • 会社住所・担当者名・連絡先等が記載されていない
  • 不要な内容が細かく羅列されている

屋根修理の見積もりを取る前に、屋根修理の費用相場を知っておくことも重要です。

さらに、1社だけではなく相見積することもオススメします。

見積もりを取るオススメの業者は、地元の老舗で評判がいい屋根修理業者ですので、ホームページなどで確認しましょう。

 

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