目次
雨樋の取り付けは一定のリスクがある
雨樋の取り付けは一般的な丸型といであれば、DIYでの修理が可能です。
ただし、2階以上の高さにある雨樋の修理は、高所作業で危険を伴うため自分で修理することはやめておきましょう。
また、DIYによる雨樋の取り付けは落下事故の危険だけでなく、施工不良による再破損や雨漏りにつながるリスクがあることもご承知おきください。
DIYを行うためには、雨樋の交換部材がホームセンターや通販等で販売されていることが必要となります。
メーカー、種類、サイズや形状が同じであることをあらかじめ確認しておきましょう。
雨樋の取り付けるために必要な材料と道具
雨樋を取り付けるために必要ないくつかの材料を紹介します。
- 軒樋
- 縦樋
- 取り付け金具
- 集水器
- エルボ
- 軒継手
- 縦継手
これらの部材によって、もっとも単純な雨樋は設置可能となります。
それぞれたくさんの種類があるため、古い雨樋と同じ形、サイズを選びましょう。
雨樋を取り付けるために必要ないくつかの道具を紹介します。
- 軒樋、縦樋をカットすることができるノコギリ
- 釘抜き
- 電動ドライバー
- コーキング(シーリング)
- 雨樋同士を留め付ける専用接着剤
- 脚立やはしご、足場板
- 手袋
これ以外にも道具が必要となる場合もありますので、最低限とお考えください。
雨樋の付け方の流れを解説
雨樋の付け方の流れを紹介します。
- 足場の設置
- 軒樋の金具の取り付け
- 軒樋の取り付け
- 縦樋と金具の取り付け
次の章から詳しく解説していきますね。
【雨樋の付け方】①足場の設置
1階の雨樋を取り付けるときは、脚立を並べ、その間に板を通すことで、簡易な足場を設置することができます。
雨樋は横方向に作業するため、このような歩くための板が必要となります。
2階以上の雨樋を設置する場合は、足場業者に依頼してしっかりした足場を用意しましょう。
足場がないとかなり危険で、作業効率も落ちてしまいます。
足場の必要性について詳しくはこちらの記事で解説しています。
屋根修理に足場が必要な3つの理由とは?費用相場や注意点も紹介
【雨樋の付け方】②軒樋の金具の取り付け
軒樋の金具とは、軒樋をはめこむための金具のことで、最初に設置することになります。
水は高い所から低い所に必ず流れるため、集水器にむかって軒樋全体からスムーズに雨水が流れるような傾斜を設定する必要があります。
また、集水器の部分を下げ過ぎてしまうと屋根材から流れる雨水を軒樋が受けることができなくなるため、軒樋の金具の取り付け位置は重要となります。
たこ糸を使って、金具の位置が一定の傾きとなるように設置することがポイントとなります。
軒樋の金具は鼻隠しと呼ばれる屋根の先端にビスで固定しましょう。
【雨樋の付け方】③軒樋の取り付け
軒樋の金具の留め付けが終わったら、軒樋の取り付けとなります。
軒樋は、金具にはまりこむような形状となっていますので、引掛けて取り付けします。
長さの調整が必要となるので、軒樋の切断をノコギリで行います。
軒樋の長さが足りない場合は、軒継手で軒樋をつなぎます。
軒樋と軒継手の間は雨樋専用接着剤を使用して、水漏れしないようにたっぷりと塗りましょう。
縦樋と連結する位置には、軒樋に穴を開け、集水器を取り付けます。
集水器も軒樋がはまりこむ形状となっています。
【雨樋の付け方】④縦樋と金具の取り付け
軒樋を取り付けた後は、軒樋が集水器に集めた雨水を地面に下ろす役割のある縦樋と縦樋の金具を取り付ける必要があります。
集水器の下にL字をしたエルボを取り付けて、壁際の縦樋へ連結させます。
縦樋の長さが足りない場合は、縦継手を入れてジョイントします。
「でんでん」と呼ばれる縦樋用の金具を外壁に設置する際には、壁側が水上側となるようにわずかに勾配を付けて設置します。
でんでんに縦樋を設置して、完成です。
雨樋の継手について詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨漏り防止!雨樋の継手の役割や種類は?交換手順や注意点も解説!
雨樋の外し方も知っておこう
古い雨樋を外して新しい雨樋の取り付けを行いたいという方に向けて、雨樋の外し方を紹介します。
- 古い雨樋を金具から外す
- 取り付け金具をバール(釘抜き)で外す
- 金具を抜いた穴をコーキングで塞ぐ
まず、古い軒樋を金具から外します。
金具にはめこんであるだけなので、手で外すことができます。
集水器にも軒樋がはめこんであるので、集水器部分も軒樋を外します。(この部分がきつい場合もありますが、手で大丈夫です。)
これで、軒樋はフリーとなります。
縦樋もでんでんから取り外します。
次に、取り付け金具を釘抜きで外します。
金具を抜いた穴から雨水が浸入するおそれがあるので、コーキングでふさいでおきましょう。
雨樋掃除も自分でできる?
雨樋掃除は大変危険な高所作業となります。
とくに、屋根上からの作業は一般の方にはオススメできません。
屋根側から下を向いての作業は転落するリスクが高いです。
1階屋根の雨樋掃除を脚立やはしごを使って行うぐらいがDIYの限界だとお考えください。
また、この場合でも必ず2人以上での作業を心がけましょう。
雨樋が詰まると軒樋からオーバーフローします。
2階屋根相当分の雨が軒樋からあふれでるので、外壁や1階屋根へ想定外の雨量が雨掛かりすることがあります。
これにより、1階屋根から雨漏りするリスクがありますので、雨樋掃除を心がけるようにしてください。
定期的な雨樋掃除を負担に感じる方は、落ち葉よけシート樋カバーを設置されることをオススメします。
雨樋へ侵入する細かいゴミや落ち葉などのブロックするため、好評です。
雨樋掃除の負担軽減する「落ち葉よけシート」について、詳しくはこちらの記事で解説しています。
落ち葉よけシートをDIYで試しに設置してみました!(雨樋用)
【まとめ】雨樋の付け方を知ってから作業しよう
雨樋の取り付けは一般的な丸型といであれば、DIYでの修理が可能です。
ただし、2階以上の高さにある雨樋の修理は、高所作業で危険を伴うため自分で修理することはやめておきましょう。
また、DIYによる雨樋の取り付けは落下事故の危険だけでなく、施工不良による再破損や雨漏りにつながるリスクがあることもご承知おきください。
雨樋の付け方の流れを紹介しました。
- 足場の設置
- 軒樋の金具の取り付け
- 軒樋の取り付け
- 縦樋と金具の取り付け
雨樋の取り付け方を一通り確認してから、作業を行うようにしてください。
不安があるようでしたら、専門業者へ依頼することもご検討ください。
屋根・雨漏りに関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
神清からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。