目次
屋根の掃除を自分でする方法
屋根の掃除をする上で必要なものを紹介します。
- トング
- ほうき
- 土のう袋
- ブラシ
- 手袋
- 太めの針金(いらないハンガーなど)
- 高圧洗浄機
屋根の掃除の手順を簡単に解説します。
- ほうきやトングで屋根や雨樋のゴミを掃除する
- こびりついている汚れをブラシで落とす
- 細かいところに詰まった汚れは針金を使う
- 高圧洗浄機を使って洗い流す
はじめに、ほうきやトングで落ち葉などのゴミを取り除きます。
落ち葉などは濡れていることが多いので、排水できる土のう袋に入れることをオススメします。
鳥の糞などのこびりついている汚れはブラシでこすり、落とします。(衛生上、素手では作業しないようにしてください。)
細かい所の詰まったものはいらない針金のハンガーをつかうと便利です。
高圧洗浄機の掃除は建物の形状や屋根材の仕様によって、使える場合だけにしてください。
高圧洗浄機はつかうと汚れは落ちますが、屋根の上に持ってあがるのが大変です。
また、瓦などは高圧洗浄機を使うと雨漏りしてしまうのでNGです。
屋根の掃除を自分でする3つのリスク
屋根の掃除を自分でするには、3つのリスクがあります。
- 転落リスク
- 屋根材の破損リスク
- 感電リスク
次の章から詳しく解説していきます。
【屋根の掃除を自分でするリスク】①転落リスク
2階以上の高さの屋根は転落するリスクがあります。
屋根から落下してしまうと大けがになり、最悪の場合は死亡事故にもつながります。
基本的な屋根での作法を知らない一般の方が屋根で掃除するのは本当に危険なので細心の注意が必要です。
- 屋根材は濡れるとすべりやすい
- 苔の生えている屋根材はすべりやすい
- くつ裏に土がついているとすべりやすい
- 屋根の霜や露はすべりやすい
- 急勾配の屋根はすべりやすい
- 高圧洗浄機は水圧が強くバランスを崩しやすい
- 屋根の先端から下をのぞくと頭が重く落下しやすい
とくに、屋根屋は少しでも雨が降ると屋根から降りるように教えられます。
濡れた屋根材は本当にすべりやすくなるので注意してください。
【屋根の掃除を自分でするリスク】②屋根材の破損リスク
屋根の掃除に慣れていない人が屋根に上がると、誤って屋根材を破損してしまうリスクがあります。
とくに、スレート屋根は厚みが5mm程度しかないので、踏み割れが発生します。
屋根の周辺部(けらば、谷)では、捨て水切りが入っており、スレート屋根材を2mm程度浮いているので、踏み割れしやすくなっています。
掃除代を浮かすために自分で作業して、屋根材を踏み割ってしまうとかえって、修理代の方が高くなってしまいます。
瓦屋根は隅っこなどを踏むと割れやすいので注意が必要です。
金属屋根材は道具などで表面を傷つけてしまうとそこからサビが発生するリスクがあるので、注意しましょう。
【屋根の掃除を自分でするリスク】③感電リスク
屋根にある配線(電線、アンテナ、太陽光発電システム等)には電気が流れています。
通常、触れただけでは感電することはありませんが、掃除中に配線を傷つけてしまい、濡れた状態で誤って触れてしまうと感電するリスクがあります。
また、屋根に取り付けてあるアンテナは電波の入りやすい方角で設置されています。
掃除中に動かしてしまうとテレビが映りにくくなる可能性があります。
屋根が汚れる原因とは?
屋根が汚れる原因について紹介します。
- 塗装の劣化
- サビ
- 藻・コケ
- 砂埃や花粉
- 鳥の糞尿
- 落ち葉の堆積
瓦以外の屋根材はすべて塗装品となっています。
塗装は10年程度で経年劣化し、変色や色あせなどが発生します。
屋根材の塗装が劣化すると、表面の性状が変化するので、汚れが屋根材表面に付着するようになります。
スレート屋根などでは塗装が劣化すると藻・コケが発生します。
金属屋根材は塗装が劣化するとサビが発生します。
金属屋根材のサビの発生は塗装の劣化以外にも鳥の糞尿や落ち葉の堆積によっても引き起こされます。
屋根は建物の中でもっとも汚れやすい過酷な場所と言えます。
屋根の掃除は塗装の考慮して業者に依頼しよう
屋根の掃除は様々なリスクがあるため、基本的には専門業者に依頼するべきです。
屋根塗装を行う場合は、屋根材の高圧洗浄が作業工程の1つとなり、その良し悪しで塗装の品質にも影響するので、業者にまかせましょう。
スレート屋根は塗装以外では、掃除する必要がありません。
コケが生えても美観は低下しますが、屋根材を劣化させることはありませんので放置しても大丈夫です。
金属屋根材は屋根材の種類によって、掃除することを保証の条件としている場合があります。
この場合は、毎年掃除が必要ですので注意しておきましょう。
雨樋の掃除もするようにしよう
屋根の掃除だけでなく、雨樋の掃除も重要です。
雨樋は定期的に掃除しないと詰まってしまいます。
雨樋が詰まってしまうと主に3つの不具合が発生するリスクとなります。
- 雨漏りが発生する
- 外壁や基礎が劣化する
- 騒音が発生する
雨樋が詰まっていると、大雨時に雨水が軒樋からオーバーフローしてしまいます。
外壁や建物の基礎・土台への雨掛かりが増え、雨漏りやシロアリ被害の要因となります。
また、オーバーフローした雨水の騒音や隣家への雨掛かりがご近所トラブルの原因となることも聞きますので、放置はやめておきましょう。
雨樋の詰まりは「落ち葉よけシート」で予防しよう
雨樋の不具合は落ち葉やゴミの詰まりが多いので定期的な掃除が重要です。
北面などで日射があたりにくい軒樋が詰まり出すと常に湿気が高い状況となり、堆積した土・落ち葉などから草や藻が成長することが多いです。
こうなると雨樋の機能はなくなり、どんどん悪化をたどりします。
常時、雨水が軒樋に溜まっている状態となり、軒樋の劣化にもつながります。
軒樋を掃除する以外には改善しないので、定期的な掃除が必要です。
雨樋の落ち葉を掃除した動画を紹介します。
落ち葉の詰まりを自分で掃除しようとするのは高所作業のため、大変危険を伴います。
また、業者に掃除を依頼すれば費用の負担も大きくなってしまいます。
頻繁に落ち葉が屋根に詰まる環境であれば、「落ち葉よけシート」がオススメです。
「落ち葉よけシート」を設置すれば、定期的にしなければならない雨樋掃除のストレスから解放され、業者に依頼する際の雨樋掃除の費用の節約につながります。
「落ち葉よけシート」について詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨樋の詰まりは本当に防げる?落ち葉よけシートをDIYで試しに設置してみました!
【まとめ】屋根の掃除を自分でするのはハイリスクです
屋根の掃除を自分でする方法を紹介しましたが、大きく3つのリスクがあるのでオススメはできません。
- 転落リスク
- 屋根材の破損リスク
- 感電リスク
どれもハイリスクとなってしまいます。
屋根の掃除はDIYではなく、業者に依頼しましょう。
また、併せて、雨樋の掃除も行うようにしてください。
屋根に関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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