袖入母屋(そでいりもや)瓦屋根に使われるパーツの名前
瓦屋根は屋根の形状によって、使われるパーツの種類が変わってきます。
今回は和風住宅デザインの屋根で、袖入母屋の瓦のパーツをご紹介します。
袖入母屋屋根はこんな形状の屋根です。
入母屋の形状ですが、屋根面が端まで真っ直ぐなデザインです。
この写真には、13種類の瓦が使われています。
一般の方では、何となく形状が違うものがあることはわかると思いますが、同じ色ですから、区別はむずかしいと思います。
13種類の名前を紹介します
①桟瓦(さんがわら)・・・屋根面に使用され、もっとも多く使われる瓦。
1棟で1,000枚以上使用されることが多いです。
②軒瓦(のきがわら)・・・屋根の先端(水下側)に横1列で使用される瓦。
この屋根は一文字(いちもんじ)軒が使われています。
③切隅(きりすみ)・・・隅部(すみぶ)の先端に使われる瓦。
シンプルな長方形の屋根では4か所使用されます。
④左袖(ひだりそで)・・・屋根の端で縦1列に使用される瓦。
水下側から屋根面に向かって左側の端に使用される瓦です。
⑤右袖(みぎそで)・・・屋根の端で縦1列に使用される瓦。
水下側から屋根面に向かった右側の端に使用される瓦です。
⑥風切丸(かざきりまる)・・・袖瓦の隣の桟瓦をカットしたときに使用される瓦。
寸法調整としてカットした瓦の端部を隠すために用いられます。
⑦半月巴(はんげつともえ)・・・風切丸を屋根の途中で止める場合に用いる瓦。
丸のふたの役目をしている瓦です。
⑧隅鬼(すみおに)・・・隅棟(すみむね)の先端につく鬼瓦。
⑨股木巴(またぎともえ)・・・大棟部の右・左袖瓦の上で隙間をふさぐ瓦。
⑩大面のし(だいめん)・・・のし積み棟の1番下で使用される割らずに使うのし瓦。
⑪大面のし2段目・・・大面のしにもう1枚重ねて、棟部からの雨水浸入をふせぐ瓦。
⑫のし瓦・・・棟を高くするために積み重ねる瓦。
和風瓦屋根のシンボルである高い棟を作る瓦です。
⑬冠瓦(かんむりがわら)・・・棟部の一番頂部をふさぐための瓦。
冠瓦はたくさんの種類があり、瓦屋根を装飾します。
それぞれの瓦は雨を浸入させないように、工夫された形状となっています。
瓦屋根を見かけた時には、一度、どんな種類があるか数えてみてくださいね。
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