袖(そで)入母屋(いりもや)瓦屋根に使われている瓦を13種類ご紹介します。

Dr.神谷
Dr.神谷
  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    弊社は、高浜市・半田市にある創業150年老舗三州瓦の生産・販売・工事を行っている会社です。
    年間200棟以上の屋根・雨漏り調査・修理を行っています。
    建築業界誌「日経ホームビルダー/日経アーキテクチュア」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆しています。

本記事はこんな人にお勧めします。

瓦はどんな種類があるか知りたい人。

瓦の種類の名前が知りたい人。

この記事で伝えたいこと

瓦屋根は屋根の形状によって、使われる瓦のパーツが異なります。

今回ご紹介するのは、日本瓦の袖入母屋屋根に使われているパーツの名前です。

瓦の名前を知りたい方は是非ご覧ください。

お問い合わせはこちら

袖入母屋(そでいりもや)瓦屋根に使われるパーツの名前

瓦屋根は屋根の形状によって、使われるパーツの種類が変わってきます。

今回は和風住宅デザインの屋根で、袖入母屋の瓦のパーツをご紹介します。

袖入母屋屋根はこんな形状の屋根です。

入母屋の形状ですが、屋根面が端まで真っ直ぐなデザインです。

この写真には、13種類の瓦が使われています。

一般の方では、何となく形状が違うものがあることはわかると思いますが、同じ色ですから、区別はむずかしいと思います。

13種類の名前を紹介します

①桟瓦(さんがわら)・・・屋根面に使用され、もっとも多く使われる瓦。
1棟で1,000枚以上使用されることが多いです。

②軒瓦(のきがわら)・・・屋根の先端(水下側)に横1列で使用される瓦。
この屋根は一文字(いちもんじ)軒が使われています。

③切隅(きりすみ)・・・隅部(すみぶ)の先端に使われる瓦。
シンプルな長方形の屋根では4か所使用されます。

④左袖(ひだりそで)・・・屋根の端で縦1列に使用される瓦。
水下側から屋根面に向かって左側の端に使用される瓦です。

⑤右袖(みぎそで)・・・屋根の端で縦1列に使用される瓦。
水下側から屋根面に向かった右側の端に使用される瓦です。

⑥風切丸(かざきりまる)・・・袖瓦の隣の桟瓦をカットしたときに使用される瓦。
寸法調整としてカットした瓦の端部を隠すために用いられます。

⑦半月巴(はんげつともえ)・・・風切丸を屋根の途中で止める場合に用いる瓦。
丸のふたの役目をしている瓦です。

⑧隅鬼(すみおに)・・・隅棟(すみむね)の先端につく鬼瓦。

⑨股木巴(またぎともえ)・・・大棟部の右・左袖瓦の上で隙間をふさぐ瓦。

⑩大面のし(だいめん)・・・のし積み棟の1番下で使用される割らずに使うのし瓦。

⑪大面のし2段目・・・大面のしにもう1枚重ねて、棟部からの雨水浸入をふせぐ瓦。

⑫のし瓦・・・棟を高くするために積み重ねる瓦。
和風瓦屋根のシンボルである高い棟を作る瓦です。

⑬冠瓦(かんむりがわら)・・・棟部の一番頂部をふさぐための瓦。
冠瓦はたくさんの種類があり、瓦屋根を装飾します。

それぞれの瓦は雨を浸入させないように、工夫された形状となっています。

瓦屋根を見かけた時には、一度、どんな種類があるか数えてみてくださいね。

 

お問い合わせはこちら
LINEでお問い合わせ

 

この投稿は役に立ちましたか? 役に立った 役に立たなかった 8 人中 8 人がこの 投稿 は役に立ったと言っています。

神清からのお願い

記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。

お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。

私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。

この記事に関連するサービスメニュー

関連工事メニュー

instagram

関連記事

この記事を読んだ人にオススメの記事