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片流れ屋根がおしゃれに感じる3つの理由とは?
最近、新築で多く見られる片流れ屋根はそのデザインで人気になっているようです。
片流れ屋根がオシャレに感じる3つの理由を紹介します。
- デザイン被りが少ない
- 天井を高くしやすい
- 斜線制限を回避しやすい
次の章からそれぞれについて詳しく解説していきますね。
理由①デザイン被りが少ない
片流れ屋根は、住宅密集地でもデザインが被る事が少ないため、ありきたりな印象を持たれることが少ないと言えます。
古くからある屋根(切妻・寄棟・入母屋)と違うことから、今のところ、おしゃれな印象を与えることにつながっています。
片流れ屋根はモダンテイストと相性が良く、シンプルでシャープなデザインの建物となります。
屋根がごちゃごちゃと入り組むことがなく、大きな勾配屋根面がダイナミックな印象を与えています。
理由②天井を高くしやすい
片流れ屋根は1枚の屋根となりますので、水上側が高くすることができます。
その場合、大きな天井裏空間が生まれるため、天井を高くしやすいです。
室内の天井を勾配天井(水平な天井ではない)とすることで、高い天井高を活用した開放的でおしゃれな間取りをつくることも可能です。
片流れ屋根の勾配天井は、水下側は天井が低くなることから、落ち着いた雰囲気になります。
水下側から水上側へ勾配天井とすることで開放感を演出可能で、水平天井よりも空間の広がりを出せるという特徴があります。
理由③斜線制限を回避しやすい
都市部では住宅地は狭小地となっていて、建物を建設する上で北側斜線制限がかかる場合があります。
北側屋根面を腰折れ屋根とするで回避することもあります。
斜線制限によって屋根のデザインに制限がかかり、おしゃれな家を作る上で障害となることも。
もともと片流れ屋根は北面向きとして、北側斜線制限を回避するために採用されていました。
片流れ屋根をおしゃれにする方法
片流れ屋根は、屋根の勾配が緩いほど落ち着いた雰囲気になります。
一方で、屋根の勾配をきつくしすぎるとバランスが悪くなってしまいます。
理由として、片流れ屋根で勾配がきついと、家の上部に余分な壁が増えてしまい、外観のバランスも悪くなってしまいます。
片流れ屋根は左右対象にならないため、外観のバランスを取ることが難しいのですが、そこがデザイン性をあげることにもつながっています。
屋根勾配以外にも注意点があります。
軒の出のバランスです。
軒がない・軒ゼロの建物は雨漏りの観点からはオススメできません。(5倍雨漏りが多くなるというデータも公表されています。)
一方で、軒の出が大きく、軒が深すぎる屋根は屋根が乗っかったような印象となります。
屋根勾配と軒の出のバランスに注意することで、片流れ屋根をおしゃれにすることができます。
おしゃれな片流れ屋根の外観実例集①
- 片流れ屋根2枚が段差を付けて設置することで、寄棟屋根よりもおしゃれな印象となる。
- 優しい色使いのツートンカラーや縦すべり出し窓などが、片流れ屋根と組み合わさることでより魅力的になっている。
- 素朴で温かみのある色使いで落ち着きがあるのに、屋根が特徴的で目にとまるデザインになっている。
おしゃれな片流れ屋根の外観実例集②
- 片流れ屋根2枚が段差と直交で配置されていて、水上側の直線が際立っている。
- 片流れ屋根とフラット屋根を組み合わせた現代的な外観になっている。
- 平屋と片流れ屋根の相性の良さを生かしたシンプルな作りがスタイリッシュにまとまっている。
- 片流れ屋根と都会的なデザインが、落ち着いた大人っぽい印象を与える。
おしゃれな片流れ屋根の外観実例集③
- しっかりと作られた軒があり、雨漏り対策ができている。
- 水下側の軒の出を大きくし、水上側の軒の出を小さくすることで、縦長の建物と屋根とのバランスを取っている。
- 片流れ屋根と淡い色で統一された外観が、ナチュラルテイストのおしゃれな雰囲気になっている。
- シンプルなのに目を引く外観になっている。
片流れ屋根は雨樋が重要な役割を果たしている
片流れ屋根はおしゃれだが、機能面で雨樋は容量やメンテナンスに注意する重要な役割があります。
1本の雨樋に対する屋根面は、切妻屋根(本を広げて三角にしたような形)に比べて、倍となります。
そのため、2倍の雨が雨樋に流れ込み、流れ込む速度も速くなるのでオーバーフローに注意が必要です。
おしゃれでかつ大容量の雨樋を選ぶことが片流れ屋根のデザインの肝となります。
また、写真のように、雨樋が詰まると普通の雨でも滝のようにオーバーフローしてしまいます。
デザインに加えて、雨樋のメンテナンスとなる掃除や落ち葉対策も必須となります。
メンテナンスの考慮がないと、せっかくのおしゃれなデザインが台無しになってしまうのです。
お客様が脚立で雨樋を掃除できるように、水下側にバルコニーが設置されているとDIY雨樋掃除が可能となります。
雨樋の詰まり、掃除、落ち葉対策に関して、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
屋根屋が教える!雨樋詰まりの正しい掃除方法と必要な道具。対策方法も伝授します!
【まとめ】ポイントを抑えておしゃれな片流れ屋根の建物にしよう
片流れ屋根がオシャレに感じる3つの理由を紹介します。
- デザイン被りが少ない
- 天井を高くしやすい
- 斜線制限を回避しやすい
片流れ屋根は、屋根の勾配が緩いほど落ち着いた雰囲気になります。
一方で、屋根の勾配をきつくしすぎるとバランスが悪くなってしまいます。
屋根勾配と軒の出のバランスに注意することで、片流れ屋根をおしゃれにすることができます。
おしゃれでかつ大容量の雨樋を選ぶことが片流れ屋根のデザインの肝となります。
デザインに加えて、雨樋のメンテナンスとなる掃除や落ち葉対策も必須となります。
メンテナンスの考慮がないと、せっかくのおしゃれなデザインが台無しになってしまうのです。
屋根・雨漏りに関して、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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