瓦棒(かわらぼう)葺きは昔からあるトタン屋根のことです。
「瓦棒葺き」
「瓦棒葺き」とは、昔からあるトタン屋根のことです。
自転車小屋・倉庫の屋根や1階の下屋根などによく見かける屋根です。
昔の屋根なので、さびさびになっている屋根も多いです。
「瓦棒」
「瓦棒」とは、屋根の傾斜に沿って、金属板を葺くために、一定間隔に並べて取り付けた細い角木材のことです。
瓦棒があるタイプと瓦棒がないタイプがあります。
「心木あり瓦棒葺き」
瓦棒があるタイプを「心木あり瓦棒葺き」といいます。
構造は単純で、コの字の溝板(みぞいた)の両脇に、瓦棒が一定間隔でならんでいます。
溝板の立ち上がりをかぶるように、キャップを瓦棒(心木)の上から留め付けます。
雨はコの字の溝板の上を流れるので、雨漏りしにくいイメージがあります。
しかし、30㎜程度の溝板の立ち上がりでは、不十分で瓦棒が腐朽する問題があり、最近では、少なくなっている屋根と言えます。
「心木なし瓦棒葺き」
瓦棒がないタイプを「心木なし瓦棒葺き」といいます。
上の写真は心木なし瓦棒葺きですが、瓦棒の部分が凹んでいます。
心木の角木材が入っていないので、その部分の構造が変わります。
上の図は、心木なし瓦棒葺きの部材です。
角木材の代わりに、通し吊子が入っています。
溝板と通し吊子とキャップをはぜ掴みして、雨漏りを防ぎます。
屋根の野地板へは、通し吊子をくぎ・ビス等で留め付けます。
心木あり瓦棒葺きよりも、雨水浸入が少なくなるようです。
現在は、心木なし瓦棒葺きも少なくなり、立平葺きが多く見られます。
図解 屋根に関するQ&Aでは、よく聞かれる屋根の質問にお答えしています。
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