台風シーズン前 屋根軽量リフォームのたった1つの注意点。

Dr.神谷
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  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    弊社は、高浜市・半田市にある創業150年老舗三州瓦の生産・販売・工事を行っている会社です。
    年間200棟以上の雨漏り調査・修理を行っています。
    建築業界誌「日経ホームビルダー」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆しています。

本記事はこんな人にお勧めします。

屋根のリフォームを考えている人。

瓦屋根を金属屋根に葺き替えしようと考えている人。

台風シーズン前で屋根が気になる人。

この記事で伝えたいこと

今年も梅雨が明け、台風シーズンに入ってきました。

最近の巨大台風では、屋根に大きな被害が発生しています。

その中でも、屋根材ではなく、屋根全体が飛散してしまった建物は補修することもなく、そのままになっているケースが多くありました。

そこで、台風シーズン前に、屋根軽量リフォームでの注意点をご紹介します。

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台風シーズン前 屋根軽量リフォームのたった1つの注意点。

今年も梅雨が明け、台風シーズンに入ってきました。

最近の巨大台風、特に昨年の千葉では、屋根に大きな被害が発生しています。

その中でも、屋根材ではなく、屋根全体が飛散してしまった建物は補修することもなく、そのままになっているケースが多くありました。

上の写真は、屋根の「たるき」(縦方向に入っている木材・屋根の野地板を支えている木材)から上が、台風で飛散してしまった被害です。

もともと、瓦屋根だったのですが、屋根軽量リフォームで金属屋根に葺き替えした建物です。

瓦から他の屋根材へ葺き替えるときに、注意してほしいたった1つのことがあります。

この記事では、台風シーズン前に、屋根軽量リフォームでの注意点をご紹介します。

 

「たるき」とは?

「たるき」とは、屋根における小屋組構造材の1つです。

軒桁(のきけた)-母屋(もや)-棟木(むなぎ)(横方向の構造材)の上に等間隔に渡される縦方向の構造材です。

たるきの上に屋根材の下地となる野地板が張られます。

上の写真は、屋根の上側から見た状態です。

 

たるきの固定金物とは?

下の写真は、屋根の下・小屋裏から見た状態です。

野地板はたるきにくぎ留めされています。

たるきは軒桁(のきけた)に、くら金物に固定します。

台風の強風で、屋根全体を飛散させないための重要な金物です。

上の写真は、ひねり金物で、棟木に固定されています。

最近の住宅では、たるきは金物で固定されているので、巨大台風でも飛散することはありません。

 

昔の瓦屋根のたるきの固定は?

昔の瓦屋根のたるきの固定は、金物が使われていない場合も多いです。

上の写真は築30年の瓦屋根の小屋裏の写真です。

軒桁とたるきの留め付けに、金物はありません。

この場合はくぎで、軒桁や母屋に留め付けしています。

上の写真は、別の建物ですが、赤丸はくら金物です。

青丸は軒桁・母屋・棟木に、たるきの横からくぎ留めしています。

くぎ留めは強度が低いのですが、瓦屋根の重さで屋根全体の飛散を抑えています。

 

屋根軽量化リフォームで注意してほしいたった1つのこと。

屋根軽量化リフォームで注意してほしいたった1つのことは、「軒桁に金物がついているか、確認すること」です。

瓦屋根を他の屋根材へ葺き替えするときは、屋根全体の重量が軽くなります。

そのため、たるきと軒桁の固定がくぎだけの場合、巨大台風で屋根ごと飛散する可能性があります。

軽量化は地震対策には、少し効果はありますが、台風対策としては、逆効果になります。

屋根軽量化リフォームの対策

屋根軽量化リフォームを行う場合、必ず、小屋裏を点検してください。

軒桁とたるきに金物が設置されていない場合、小屋裏から軒桁とたるきに金物を留め付けください。

屋根軽量化と金物の設置は、セットで行ってください。

 

まとめ:屋根軽量化リフォームの場合、たるきの金物の設置もセットで行ってください。

屋根軽量化リフォームで注意してほしいたった1つのことは、「軒桁に金物がついているか、確認すること」です。

軒桁とたるきに金物が設置されていない場合、小屋裏から軒桁とたるきに金物を留め付けください。

屋根の軽量化したために、屋根全体が飛散したら、最悪です。

実際に、発生していますので、ご注意ください。

 

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