近年人気の片流れ屋根とは?特徴や屋根の選び方も解説します

Dr.神谷
Dr.神谷
  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    弊社は、高浜市・半田市にある創業150年老舗三州瓦の生産・販売・工事を行っている会社です。
    年間200棟以上の雨漏り調査・修理を行っています。
    建築業界誌「日経アーキテクチュア」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆しています。

本記事はこんな人にお勧めします。

  • 片流れ屋根の特徴を知った上で屋根の選び方を知りたい
  • 片流れ屋根と他の屋根を比較して屋根の選び方を知りたい
  • 他の屋根との比較で片流れ屋根のメリットとデメリットを知りたい

この記事で伝えたいこと

この記事は、「片流れ屋根と他の屋根を比較して屋根の選び方を知りたい」「片流れ屋根の特徴を知った上で屋根の選び方を知りたい」という方に向けて書かれています。

片流れ屋根は、太陽光発電との相性の良い片流れ屋根は、スタイリッシュな外観などが理由で、近年人気です。
屋根を選ぶときは、メリットやデメリットまで知っておくことが大切です。

本記事では、片流れ屋根の特徴に加えて、その他の屋根の特徴についても解説しています。この記事を読めば、屋根の形状について詳しくなれるため、自分に合った屋根の選び方がわかりますよ。

ぜひ参考にしてくださいね。

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片流れ屋根とは?

片流れ屋根とは、一枚の屋根面が一方向に傾斜している屋根形状のことで、片屋根ともいいます。

物置などの小さめの建物に採用されることが多かった形状ですが、シンプルでスタイリッシュなデザインが人気で、近年は増加傾向で人気のある屋根形状となっています。

 

片流れ屋根のメリット

片流れ屋根のメリットは以下の5つがあります。

  • スタイリッシュでおしゃれな外観
  • 施工が容易
  • シンプルな作りで初期費用が抑えられる
  • 屋根裏スペースが作れる
  • 太陽光パネルが設置しやすく効率が良い

南面向きの片流れ屋根は、切妻屋根に比べて2倍太陽光パネルを設置することができます。

南面は、他の方角(東・西)よりも発電効率が約18%良くなります。(北面に比べるとなんと約60%)

太陽光発電をメインに考えると、片流れ屋根のメリットは大きいですね。

 

片流れ屋根のデメリット

片流れ屋根のデメリットは以下の5つがあります。

  • 雨漏りのリスクが高い
  • 風に弱い
  • 将来のメンテナンス費用が割高となる
  • 雨樋の容量に注意する必要がある
  • 屋根のかからない方角は劣化の影響を受けやすい

新築の瑕疵担保責任保険での雨漏り事故としては、片流れ屋根が圧倒的に多いです。

雨漏りリスクが高いので10年経過する頃には、雨漏りを予防するために屋根と外壁の取り合い部をシーリングするメンテナンスが必要となり、メンテナンス費用がかかるデメリットも大きいですね。

また、片流れ屋根の雨樋は容量に注意する必要があります。

単純に切妻屋根の倍の雨が雨樋に流れ込み、流れ込む速度も速いので、オーバーフローに注意が必要です。

雨樋が詰まると滝のようにオーバーフローするので、掃除や落ち葉対策も必須となります。

雨樋の詰まり、掃除、落ち葉対策に関して、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

屋根屋が教える!雨樋詰まりの正しい掃除方法と必要な道具。対策方法も伝授します!

 

片流れ屋根は平屋と相性が良い?

平屋の屋根を片流れ屋根にすると、平屋ならではのメリットがあります。

軒先のない壁面に高さが出るため、高い位置に窓を設置できます。

高い位置に窓があると、光が入りやすく、室内を明るく快適にすることにつながります。

ただ、高い位置の窓は台風時の飛来物にも耐える仕様が必須です。

ガラスが割れて、強風が入り込むと屋根毎飛散してしまった現場もありますので、ご注意ください。

 

片流れ屋根以外の屋根のオススメは?

片流れ屋根は魅力的な屋根であるが、片流れ屋根以外にも魅力的な屋根があります。

  1. 雨漏りリスクが少ない切妻屋根
  2. 耐風性に優れた寄棟屋根
  3. 和風建築に相性抜群の入母屋屋根
  4. 寺院などが似合う方形屋根
  5. 屋上が有効に使える陸屋根

次の章からそれぞれ解説していきますね。

 

【屋根の選び方①】雨漏りリスクが少ない切妻屋根

切妻屋根のメリットとデメリットを簡単に紹介します。

切妻屋根のメリット

切妻屋根のメリットは、以下の4つとなります。

  • 雨漏りリスクが低い。
  • 太陽光発電パネルが載せやすい。
  • どんな屋根材でも対応可能である。
  • 屋根の施工費が安価である。

切妻屋根のデメリット

切妻屋根のデメリットは、以下の2つとなります。

  • 昔からある屋根形状でデザイン性が低い。
  • 壁面が妻壁の分だけ増える。

 

切妻屋根で軒の出がしっかりあると、雨漏りなどの劣化リスクは大幅に軽減します。

外壁のメンテナンス費用を抑えたい方には、オススメします。

 

【屋根の選び方②】耐風性に優れた寄棟屋根

寄棟屋根のメリット・デメリットを簡単に紹介します。

寄棟屋根のメリット

寄棟屋根のメリットは以下の4つです。

  • 屋根面が4つあるので耐風性に優れている。
  • 4方向に屋根の軒があるので、風向きに問わず小屋裏の換気ができる。
  • 妻壁がない分、塗装面積が減る。
  • 和風・洋風のデザインにも合う。

寄棟屋根のデメリット

寄棟屋根のデメリットは3つです。

  • 屋根の施工コストは高い。
  • 太陽光パネルを設置するには効率が悪い。
  • 雨漏りリスクは切妻屋根より高い。

寄棟屋根は化粧スレート屋根材には適していますので、化粧スレート屋根材を採用したい方にはオススメです。(化粧スレートは切妻屋根のケラバ部から雨漏りしやすい。)

 

【屋根の選び方③】和風建築に相性抜群の入母屋屋根

和風のイメージを強く出したい場合は、入母屋屋根が適しています。

農村部などの地域の特性によっては、デザインとして好まれる屋根です。

しかし、費用面などは上がりますので、強いこだわりがなければオススメしません。

 

【屋根の選び方④】寺院などが似合う方形屋根

方形屋根は寺院などには、よく採用されています。

屋根の頂点に飾り物を取り付けることで、寺院などは全体のイメージが高級になります。

方形屋根は敷地の面で必要に迫られればありです。

一般的には雨漏りリスクがあるため、オススメしません。

 

【屋根の選び方⑤】屋上が有効に使える陸屋根

陸屋根は屋上利用を考えている場合には有効です。

しかし、陸屋根は屋上防水で雨漏りを防いでいます。

防水は10~15年ではメンテナンスをしないと雨漏りに直結します。

将来のメンテナンス費を抑えたい人にはオススメしません。

メンテナンス少なくしたい方は傾斜のある屋根を選びましょう。

 

【まとめ】片流れ屋根は近年最も人気があります!

片流れ屋根のメリットは以下の5つがあります。

  • スタイリッシュでおしゃれな外観
  • 施工が容易
  • シンプルな作りで初期費用が抑えられる
  • 屋根裏スペースが作れる
  • 太陽光パネルが設置しやすく効率が良い

片流れ屋根のデメリットは以下の5つがあります。

  • 雨漏りのリスクが高い
  • 風に弱い
  • 将来のメンテナンス費用が割高となる
  • 雨樋の容量に注意する必要がある
  • 屋根のかからない方角は劣化の影響を受けやすい

新築の瑕疵担保責任保険での雨漏り事故としては、片流れ屋根が圧倒的に多いです。

片流れ屋根は近年最も人気がありますが、雨漏りリスクを軽減する対策とともに採用しましょう。

軒の出を出すことでリスクは軽減します。

片流れ屋根以外にも魅力的な屋根があります。

  1. 雨漏りリスクが少ない切妻屋根
  2. 耐風性に優れた寄棟屋根

もっともオススメなのは切妻屋根です。

雨漏りや耐久性、メンテナンス費に重きをおいて検討される方はオススメです。

 

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