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大家さんがなかなか修繕してくれないときは応急処置が重要
大家さんがなかなか雨漏りの修繕をしてくれないときは、自分は関係ないと放置せずに被害が大きくならないように応急処置を行いましょう。
必要な処置を行わず下の階の部屋まで被害を及ぼしたときは、最悪の場合、下の階の修理費用を請求される可能性があります。
なかなか修繕してくれないときは、大家さんに現在の雨漏りの状況などを伝え、修繕を何度もお願いすることが必要です。
賃貸住宅の雨漏りのルールについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
賃貸住宅の雨漏りは大家の責任?あなたがやるべき3つのことも解説!
大家さんが雨漏り対応してくれないときの4つの対策方法とは
大家さんが雨漏り対応してくれないときは、4つのやるべき対策方法があります。
- 記録
- 家賃の減額交渉
- 消費者センター
- 許可を得て修繕
次の章から詳しく解説していきます。
【大家さんが雨漏り対応してくれないときの対策】①記録
雨漏りがいつまで続くかわからないため、被害状況の写真や動画を残しておくことが重要です。
また、大家さんや管理会社へ雨漏りの連絡をした日時もメモしておきましょう。
記録を残しておくことは、原因の把握や保険の申請に役立ちます。
さらに、大家さんや管理会社の対応が遅かったために被害が大きくなったことの証拠になりますので、しっかり記録しておきましょう。
写真・動画を撮るときの3つのコツをご紹介します。
- アップ以外の写真を撮る(なるべく部屋が全体が写るように)
- 背景を意識して、乾いても雨が浸入していた場所がわかるように撮る
- 家財が濡れた場合、その被害状況・配置がわかるように撮る
雨漏りした場合、自然とアップばかりの写真を撮ってしまうため、第三者が見るとどんな雨漏りだったのか、わかりにくくなってしまいます。
テレビ・パソコン・ゲーム機や家具などの家財が濡れて被害が出た場合、修理費用を請求するのに必要なので証拠として撮っておきましょう。
大家さんや管理会社に何度訴えても対応してくれないときは、そのやりとりを録音して、記録として残しておくことも有効です。
【大家さんが雨漏り対応してくれないときの対策】②家賃の減額交渉
大家さんが賃貸物件の雨漏り修繕対応をしないときは、「賃料が減額される」と民法に規定されているため、家賃の減額交渉をやってみる価値があります。
「修繕対応してくれるまで、〇万円減額して払いますよ。」と話しをすることで、大家さんが修繕することを促すことが目的です。
一方的に家賃を支払わなかったり、勝手に減額して支払ったりすると、債務不履行になってしまうので注意してください。
【大家が雨漏り対応してくれないときの対策】③国民生活センター
大家さんや管理会社に何度連絡しても雨漏り対応してくれないときは、「国民生活センター」などに相談してみましょう。
第三者に介入してもらうことで、話がスムーズに進む場合があります。
経験豊富な相談員が処理にあたってくれる「国民生活センター」に相談することで、どのように対処すればいいか、アドバイスをもらえます。
また、相談した時点で大家さんや管理会社が対応してくれなかった証拠にもなるので電話してみましょう。
※国民生活センター 全国統一電話番号:消費者ホットライン【188(いやや)】
【大家さんが雨漏り対応してくれないときの対策】④許可を得て修繕
大家さんが雨漏り対応してくれないときは、許可を得た場合のみ自分で修理業者に依頼できます。
修理費用を大家さんへ請求することを明確に了承してもらいましょう。
許可を得ないまま勝手に修理業者に依頼した場合は、修理費用を請求できないことがあります。
最悪の場合、退去のときに原状回復を求められ、逆に損害賠償請求を求められたりするリスクがあるので必ず許可を得るようにしましょう。
大家さんから修繕の許可を得られないときはどうすれば?
お願いしても大家から修繕の許可を得られないときは、基本的にはどうすることもできません。
ただし、「相当な期間内に修繕しないとき」「急迫の事情があるとき」は入居者が修繕しても良いと民法で定められています。
【参考】民法607条2項
賃借物の修繕が必要である場合において、次に掲げるときは、賃借人はその修繕をすることができる。
一 賃借人が賃貸人に修繕が必要である旨を通知し、又は賃貸人がその旨を知ったにもかかわらず、賃貸人が相当の期間内に必要な修繕をしないとき。
二 急迫の事情があるとき。
ただし、これらはやや曖昧な表現なため、自分の判断で「急迫な事情があるとき」と判断するは避けるべきです。
やはり、大家さんの許可を得て修理を行うことをオススメします。
なかなか修繕しくれず家財まで被害が及んだ場合は?
建物や部屋の補修は大家さんが保証してくれますが、室内の家財まで保証してくれるのかどうかは、契約書の内容次第となります。
入居するときには契約書を細部まで確認していないと思います。
一度、確認されておくことをオススメします。
保証がない場合は、なんとか早く修理をしてもらうように動きましょう。
また、雨漏りしても被害が及ばないように応急処置を行い家財を守りましょう。
留守中に雨漏りすることもあるので、バケツやブルーシートなどを常にセットしておくことも重要ですので、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
雨漏りの直し方!あなたにもできる5つの応急処置【プロが解説】
大家さんが依頼した業者が修理行っても雨漏りが継続する場合は?
修理を行っても雨漏りが継続する場合は、大家さんが依頼した業者の技量が足りない可能性が高いです。
再発を繰り返す場合は以下の対策があります。
- 大家さんに雨漏り修理業者の変更を申し出る
- 雨漏りが直らないため、自分で業者を探して依頼してもいいか大家さんに聞く
- 大家さんが費用面で業者を変更しない場合は引っ越しする
- 建物の仕様や設計に問題がある場合は引っ越しする
引っ越しは簡単ではありませんが、雨漏りに悩むこともかなりのストレスとなりますので、検討されることもオススメします。
【まとめ】雨漏り対応してくれないときは修繕を訴え続けよう
大家さんがなかなか雨漏りの修繕をしてくれないときは、自分は関係ないと放置せずに被害が大きくならないように応急処置を行いましょう。
大家さんに現在の雨漏りの状況などを伝え、修繕を何度もお願いすることが必要です。
その上で、以下の4つのやるべき方策があります。
- 記録
- 家賃の減額交渉
- 消費者センター
- 許可を得て修繕
特に記録を残すことが重要です。(雨漏りの写真・動画、連絡した日時メモ、会話の音声)
第三者に相談してアドバイスをもらうことも有効ですので、消費者センターにも連絡しましょう。
どうしても雨漏りが直らない場合は、引っ越しを検討することもオススメします。
雨漏りに関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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