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「目視による調査」は誰でもできる雨漏り箇所のオススメの探し方
誰でもできる雨漏り箇所の探し方は、「目視による調査」です。
専門業者も行う調査方法で、破壊を行う必要もなく、最も簡単かつ低リスクに行える調査です。
目視による調査の基本は2つです。
- 孔開き・ヒビ割れの部分を探す
- 他の部分と異なる部分を探す
はしごに登ったり、屋根に上がることは危険な行為となるのでやめておきましょう。
距離がある場合は写真を撮影して、拡大して確認することをオススメします。
目視による調査を行うときのチェックポイント
本章では、目視による調査を行うときのチェックポイントを、場所ごとに詳しく解説します。
以下に4つの場所をご紹介します。
- 屋根
- 壁
- 窓・サッシ
- 雨樋
屋根
目視による調査で屋根をチェックするときのポイントは、以下の通りです。
- 屋根材のズレやヒビ割れ・破損はないか
- 他の並びと違う部分はないか
- 棟板金(屋根の頂上にある被せているもの)に浮きはないか
- 瓦屋根で漆喰(しっくい)の崩れはないか
少し気になるところがありましたら、写真を撮影して拡大すると異常の有無が確認しやすいです。
壁
目視による調査で壁をチェックするときのポイントは、以下の通りです。
- 壁材の変形(膨れ・そり)やヒビ割れ・破損はないか
- 他の並びと違う部分はないか
- シーリングの劣化(破断、はくり)はないか
- タイルの浮きはないか
少し気になるところがありましたら、写真を撮影して拡大すると異常の有無が確認しやすいです。
壁の場合、方位によっても症状が異なりますので、雨漏りしている面と雨漏りしていない面で比較することも参考になります。
窓・サッシ
目視による調査で窓・サッシをチェックするときのポイントは、以下の通りです。
- サッシ枠と外壁材の間のシーリングの劣化(破断、はくり)はないか
- 窓ガラスのパッキンの劣化はないか
- サッシのレールにゴミが詰まっていないか
2階のサッシまわりをチェックするときは、体を出し過ぎて落下しないように気をつけてください。
雨樋
目視による調査で雨樋をチェックするときのポイントは、以下の通りです。
- 雨樋の破損はないか
- 雨樋の外れ・変形はないか
- 降雨時に雨樋からのオーバーフローはないか
- 雨樋の詰まりはないか
1階の雨樋の中を確認することは、高所作業となるので2人で行いましょう。
2階以上の雨樋の中を確認することは危険ですので、やめておきましょう。(降雨時のオーバーフローの有無で詰まりはわかります。)
「散水調査」もチャレンジしてみる価値のある探し方
実際に水をかける「散水調査」は、「目視による調査」で気になった部分に行うこととなります。
目視で、気になる部分があった場合はチャレンジすることもありだと思います。
「散水調査」のメリットとデメリットを紹介しておきます。
メリットとしては、目視で気になった場所が雨漏り箇所なのか確かめることができます。
デメリットとしては、散水するためにシャワーヘッド付きのホースを用意する手間がかかります。また、雨漏りの有無を判断するには、経験が必要なのであくまでも参考としての調査とお考えください。
自分で散水調査を行うときの探し方のポイント
自分で散水調査を行うときの探し方のポイントを紹介します。
- ホースで水をかけるときは下から順番にかける
- ホースで水をかける時間は1か所15分程度を目安にする
- 屋根や外壁に十分届く長さのホースを準備する
- 1か所ごとに室内の漏水の有無を確認する
雨をかける場所が高所となる場合は、滑落による事故が十分あり得ますので、危険なことはやめておきましょう。
また、水を掛け過ぎて、室内がびしょびしょになる2次被害も考えられますので、予め雨漏り箇所の養生をしておきましょう。
雨漏り箇所の発見は専門業者でも難しい場合がある
自分で行う雨漏り調査の方法をご紹介しましたが、雨漏り箇所の特定は専門業者でも難しい場合があります。
実際にやってみて特定できなかった場合は、放置せず早めに専門業者に依頼することをオススメします。
自分で調査して特定できたとしても、複数箇所が原因である場合もあります。
雨漏りが再発した場合も、放置せず早めに専門業者に依頼することをオススメします。
また、表面的に雨漏りが止まっているように見えても、雨漏りが屋根や壁の中などで進行している場合がときどきあります。
チェックしておきたい雨漏りの兆候
雨漏りが止まったように思えても、以下のような兆候がある場合は雨漏りが進行している可能があります。
- 天井や壁にシミ
- クロスが浮いてくる、はがれてくる
- 天井から水滴の音がする
- 床が膨れ上がる
- ふすまや障子が波打つ
- コンセントボックスからカビ臭がする
直接、室内に水漏れがなくても、上記の症状は雨漏りの可能性が高いです。
雨漏りを放置してしまうと建物の様々な悪影響があります
進行する雨漏りに気づいていないと、結果として雨漏りを放置することになります。
放置してしまった場合に心配されることは以下の5つです。
- 住宅の木材に雨が染み込み、腐っていく
- 金属部分が錆びて、もろくなる
- 湿気によって、カビが発生する
- 木材がシロアリに食われる
- 漏電による火災の発生
雨漏りを放置することで発生するリスクについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
雨漏りはほったらかすとやばい!屋根屋が事例を用いて5つの理由を解説!
雨漏りは探し方と同様に応急処置も大切です
雨漏り探しと同様に大切な被害を最小限にするための応急処置を3つご紹介します。
- バケツで水を受ける
- 防水テープを使う
- ブルーシートを使う
①バケツで水を受ける
天井・サッシ上からの雨漏りで水滴が落下しますと床・たたみ・家具などの家財道具に2次被害が発生します。
バケツで水を受けることで、床などの被害を防ぐことができます。
バケツ内での飛び散りを防ぐために、バケツの中にぞうきんや吸水シートを置いておきましょう。
バケツを使った応急処置について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
【雨漏りにすぐに対応できる】バケツを使った応急処置の方法を解説
②防水テープを使う
強風雨時、換気扇や窓の隙間やサッシ枠との隙間から雨が室内へ吹きこんで雨漏りすることがあります。
防水テープで、室内側から隙間をふさいでやることで、雨の吹きこみを防ぐことができます。
台風などの強風雨時の数時間をふさぐのであれば、アクリル系防水テープがオススメです。(後で、はがしたときにテープの跡が残りにくいです。)
防水テープを使用した応急処置について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
③ブルーシートを使う
雨漏りが何か所か発生している場合は、ブルーシートを室内に広げて応急処置することができます。
バケツでも量が増えると水跳ねしてしまうので、ブルーシートを下にひいておくと安心です。
また、動かせない家具や電化製品を守るためにブルーシートですっぽりとカバーすることも有効です。
専門業者はどんな探し方で雨漏りの原因を見つけるの?
雨漏りの専門業者も「目視による調査」や「散水調査」を行っています。
何十、何百件と行っているので、同じ目視調査・散水調査でもノウハウを持っていますが、それ以外に別の調査を行っている場合もあります。
- 赤外線サーモグラフィー調査
- 発光液調査
- ドローン撮影調査
赤外線サーモグラフィー調査
赤外線カメラで建物の内外の表面温度を撮影して、雨漏りの水分による温度低下の状態を解析します。
建物の構造・仕様、撮影時の周辺環境を理解した上で、熱画像の温度低下した部分が水分によるものであるかどうか判断します。
目視では水滴がなくても、材料が水分を含んで温度低下する現象をとらえることはできます。
赤外線サーモグラフィ―調査について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
4つの雨漏り調査方法の中の「赤外線サーモグラフィ―による調査」をご紹介いたします!
発光液調査
RC造などの大型の建物で、雨漏り浸入箇所が複数想定される場合に行われる調査方法です。
色の異なる蛍光液を使用して散水を行うことで、漏水するのに時間がかかる建物に対して有効と言われています。
調査費用が高価な業者が多いようです。
ドローン撮影調査
急勾配の屋根や高所な建物の屋根を足場なしで目視調査・撮影することができます。
屋根材の破損・飛散などを調べるのに有効です。
雨漏り調査方法や費用に関して詳しくはこちらの記事をご覧ください。
雨漏り調査ってなにをするの?費用は?5つの方法をプロが徹底解説!
【まとめ】専門業者はあらゆる探し方で原因を見つけます
DIYで行うことができる雨漏り調査として、「目視による調査」「散水調査」をご紹介しました。
目視による調査のチェックポイントをご紹介しました。
運よく雨漏りの原因が特定できた場合、DIYの応急処置はありだと思います。
しかし、しっかりとした雨漏り修理は業者に依頼することをオススメします。
雨漏りが特定できなかった場合、雨漏りが再発した場合は放置せず専門業者に雨漏り調査・修理を依頼しましょう。
専門業者はノウハウや特殊な調査機器を持っていますので、原因特定できる確率は高いです。
ただし、雨漏りの中には専門業者でも特定が難しい建物もあります。
「お宅が5社目の業者だけど、やっと直って助かった。」と言われたことが何度もありますので、あきらめずに専門業者へ依頼しましょう。
雨漏りに関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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