築50年の日本瓦屋根棟部 瓦棟強靭化工法で簡易に耐風・耐震改修

Dr.神谷
Dr.神谷
  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    弊社は、高浜市・半田市にある創業150年老舗三州瓦の生産・販売・工事を行っている会社です。
    年間200棟以上の屋根・雨漏り調査・修理を行っています。
    建築業界誌「日経アーキテクチュア」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆しています。

本記事はこんな人にお勧めします。

  • 古い日本瓦屋根にお住まいの人。
  • 古い瓦屋根の台風対策を検討している人。
  • 古い瓦屋根の地震対策を検討している人。

 

この記事で伝えたいこと

古い日本瓦屋根棟部は、最近の巨大台風で被害が発生しました。

棟の瓦が飛散して、周辺の瓦を損傷させてしまいます。

そこで、既存の棟部を解体することなく、瓦棟強靭化工法で簡易な耐風・耐震改修を行いました。

簡単にご紹介します。

 

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古い日本瓦屋根棟部は耐風・耐震改修が必要なの?

近年の巨大台風・地震で、瓦屋根に大きな被害が発生しています。

その内、約8割が古い日本瓦屋根棟部の被害です。

上の写真は、大阪での台風被害の建物で、古い日本瓦屋根の棟部が飛散していました。

耐風・耐震改修の費用対効果を考えますと、以下の順番で耐風・耐震改修を検討されることをオススメします。

①2階棟部
②1階棟部
③2階平部
④1階平部

もちろん、予算があり屋根全体の耐風・耐震改修を行えば安心です。

地方自治体によっては、瓦屋根全体の改修に対して補助制度を予算化しているところもありますので、各地方自治体にご確認ください。

 

古い日本瓦屋根棟部の3つの耐風改修・耐震改修方法とは?

ご予算の関係で、屋根全体の補修がむずかしい場合は、棟部の改修をオススメします。

古い日本瓦屋根棟部の耐風改修・耐震改修は、大きく分けて3つの方法があります。

  • 松:古い棟部を解体して、のし瓦積み工法で復旧
  • 竹:古い棟部を解体して、冠瓦1本伏せ工法で復旧
  • 梅:古い棟部をそのままで、瓦棟強靭化工法で補強

竹の古い棟部を解体して、冠瓦1本伏せ工法で復旧することが基本だとお考えください。

しかし、予算によっては、もっとも安価となる梅の古い棟部をそのままで、瓦棟強靭化工法で補強することをオススメします。

 

古い日本瓦屋根棟部の瓦棟強靭化工法による耐風改修・耐震改修は大丈夫?

瓦屋根の耐風・耐震性能を規定している瓦屋根標準設計施工ガイドラインに定められた棟の回転式耐震試験で合格しています。

阪神淡路大震災でも脱落しない強度があるかどうかを確認する試験です。

のし積み瓦工法を評価する上で、のし積みが3段以上の場合、耐風力よりも耐震力が上回るため、耐震試験での合格が必要となります。

つまり、瓦棟強靭化工法は耐震・耐風改修の両方において、効果があることが確認されています。

耐震試験の様子を動画で紹介していますのでご覧ください。

築50年日本瓦屋根棟部の瓦棟強靭化工法による耐風改修・耐震改修事例

耐風改修・耐震改修事例をご紹介します。

築50年の日本瓦屋根棟部

築50年の日本瓦屋根棟部は、緑色の銅線で瓦と土をくるむだけの旧工法の仕様となっていて、耐風性能・耐震性能が乏しいです。

⇒の部分では、のし瓦がズレています。

このような状態の棟部は、巨大台風では、緑色の緊結線が切れ棟の瓦が飛散したり、巨大地震では、棟の葺き土・しっくいが崩壊して瓦が脱落したりします。

そこで、瓦棟強靭化工法で改修した様子をご紹介します。

 

棟瓦のズレを直す

棟瓦・のし瓦のズレを直します。

鬼瓦と棟部の隙間をコーキングで埋めます。

木下地・半端瓦を屋根下地に留め付け

瓦棟部を屋根下地に連結させるために、木下地を瓦の上から屋根下地に留め付けます。

木下地と瓦の接点には、コーキングをあらかじめ打っておきます。

木下地と半端瓦に穴を開け、木下地を屋根下地に長いビスで留め付けます。

屋根の不陸によっては、木下地を2重にしてレベルをのし瓦に合わせます。

木下地の留め付けの完成です。

棟部の一番下の半端瓦を併せて屋根下地に留め付けていますので、棟部の土台が安定します。

KYOZINシートの施工

木下地・瓦棟部をKYOZINシート(高耐久の防水シート)で覆っていきます。

KYOZINシートは10年以上の耐久性がある優れものです。

木下地とKYOZINシートをしっかりと密着させます。

KYOZINシートをサンドするように、木下地をもう一度留め付けます。

木下地を短いKYOZINシートで覆って完成です。

 

築50年の日本瓦屋根棟部の瓦棟強靭化工法による耐風改修・耐震改修のビフォー・アフター

工事前

工事後

見た目にも特別な違和感なく、耐風改修・耐震改修することができます。

高耐久の防水シートで棟部をカバーするため、雨漏りを防ぐことができます。

また、漆喰が見えなくなるため、今後、漆喰のメンテナンスをする必要がなくなります。

 

まとめ:築50年の日本瓦屋根棟部を瓦棟強靭化工法で耐風改修・耐震改修した事例をご紹介しました。

古い日本瓦棟部は巨大台風・巨大地震で被害が発生する可能性が高いです。

予算に余裕があれば、屋根全体の葺き替えをご検討ください。

予算をあまりかけたくない場合は、棟部のみの改修でもコストパフォーマンスは高いです。

古い日本瓦屋根棟部の耐風改修・耐震改修は、大きく分けて3つの方法があります。

  • 松:古い棟部を解体して、のし瓦積み工法で復旧
  • 竹:古い棟部を解体して、冠瓦1本伏せ工法で復旧
  • 梅:古い棟部をそのままで、瓦棟強靭化工法で補強

費用がもっとも安価な瓦棟強靭化工法で、1日で耐風改修・耐震改修を終えました。

10年ぐらい持てばいいので、安価に改修したい人にはコストパフォーマンスもよくピッタリの工法となっています。

見た目には、KYOZINシートで覆われているとは気付かない仕上がりとなっています。

 

瓦屋根の耐風改修・耐震改修に関して、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。

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