屋根の苔には除去剤が有効?確実に取り除く方法を徹底解説 

Dr.神谷
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  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    弊社は、半田市にある創業150年老舗三州瓦の生産・販売・工事を行っている会社です。
    年間200棟以上の雨漏り調査・修理を行っています。
    建築業界誌「日経アーキテクチュア」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆しています。

本記事はこんな人にお勧めします。

  • 屋根の苔を除去剤で落とせるのかを知りたい
  • どんな除去剤を使えば屋根の苔を落とせるのかを知りたい

この記事で伝えたいこと

この記事は、「屋根の苔を除去剤で落とせるのかを知りたい」「どんな除去剤を使えば屋根の苔を落とせるのかがわからない」という方に向けて書かれています。

できるだけなんでも自分の力でやろうと考える方は、市販の除去剤を使って苔を落とすことができるのか気になりますよね。

苔に除去剤を使ったことがない方は、どんな除去剤が良いのかも気になると思います。

そこで本記事では、屋根の苔を除去剤で落とせるのかについて解説していきます。

屋根の苔に使えるオススメの除去剤も紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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屋根の苔を落とすには除去剤が有効?

少量の屋根の苔であれば、市販の除去剤で十分に苔を落とすことができます。

ホームセンターなどで購入できる苔の除去剤は、シャワー・噴射式のものが多く、手の届かない場所も散布しやすく、散布すれば数日で自然に苔が除去されていきます。

ただし、分厚い苔の場合は何度も除去剤を散布しても苔が落ちない可能性があります。

除去剤は万能というよりも苔が気に出したら使用する初期の対策とお考えください。

 

屋根の苔にはどんな除去剤がいいの?

苔の除去剤はいろいろなタイプが販売されていますので、オススメを紹介します。

DIYで散布することを考えると、薄めずにそのまま散布できるタイプが扱いやすいです。

屋根上では風があるので、スプレータイプよりもシャワータイプがオススメです。

散布してから2、3日で効果が表れますので、苔が厚い場合は数回、繰り返し散布してください。

屋根に散布すると屋根材から軒樋を流れて、雨の日などに縦樋へと排水されます。

金属屋根材や金属製雨樋が設置されている場合は、変色・錆びが発生する可能性がありますので使用はNGです。

また、周辺の洗濯物や自動車などにはかからないように十分注意して散布してください。

 

除去剤だけでなく高圧洗浄やデッキブラシが有効

屋根の苔を落としたいときは、除去剤を散布するだけでなく、デッキブラシでこすることで物理的に除去することも有効です。

屋根材の種類によっては、力を入れすぎると屋根材の表面に細かな傷がついてしまい、塗膜がはがれ、錆びなどの劣化につながる可能性もあります。

また、傷ついた表面は再び苔が繁殖しやすくなってしまうリスクもあるので、力を入れ過ぎずに作業してください。

スレート屋根などは踏ん張ると踏み割れを起こすリスクもあるので注意しましょう。

デッキブラシや苔の除去剤よりも、さらに有効なのが高圧洗浄機となります。

高圧洗浄機なら細かな苔も洗い落とすことができますし、屋根材のダメージもほとんどありません。

広範囲の作業も効率的に行うことができます。

 

屋根の苔を除去するには専門業者がオススメ

苔を除去するために、除去剤を使うなどして自分でやろうとする気持ちはわかりますが、傾斜のある屋根は滑りやすく滑落するリスクが高い作業となります。

屋根に上って苔を除去することは大ケガする可能性があるのでオススメできません。

とくに苔の生えた屋根は湿気によって滑りやすくなっているため、勾配が急な屋根は、専門業者に依頼することをオススメします。

また、古い屋根は素人では気づかない劣化が潜んでいることもあり、屋根が崩れて落下したり、屋根材を踏んで破損したりしてしまうリスクがあります。

少しでも怖いと感じる方は絶対にやめておきましょう。

 

除去剤などを使った専門業者が苔を取り除く費用

基本的に苔(こけ)の除去は高圧洗浄で行われることが多く、一般的な2階建住宅(100㎡)であれば、3~10万円くらい(足場代別)が相場です。

除去剤などを使用すると薬剤がプラス5万円程度かかるため、8~15万円程度となります。

足場費用を含めると25~35万円程度が相場とお考えください。

 

屋根の苔を除去するための費用について詳しくはこちらの記事で解説しています。

屋根の苔を除去する費用はどれくらい?安くする方法も徹底解説

 

雨漏りしている場合は屋根の補修が必要です

雨漏りしている場合は、屋根を高圧洗浄してしまうと洗浄中に漏水する可能性があるため、苔の除去よりも雨漏り修理を優先しましょう。

苔が生えることで、屋根が雨漏りすることはありません。

雨漏りの原因と屋根に苔が生えることの関係性は薄いので、屋根の苔は気にせず、まずは雨漏り調査をしっかりと行い、雨漏りの原因を把握しましょう。

雨漏りの原因がわかったら、雨漏り修理を優先して行いましょう。

 

屋根修理やリフォームの費用について詳しくはこちらの記事で解説しています。

屋根修理やリフォームにはいくら必要?詳しい金額などを詳しく解説

 

除去剤を使用せず屋根の苔を放置したらどうなる?

除去剤を使用せず屋根の苔を放置したら屋根の美観が損なわれます。

しかし、苔を放置しても屋根材自体の強度には影響がありません。

屋根材の表面に苔が生えているだけなので、屋根材本体及び屋根への悪影響などは全くないのです。

苔が生えて屋根材の水分が増えるのではなく、水分を含んでいる屋根材に苔が生えるのです。

水分を含んでいる屋根材はそもそも乾燥収縮の繰り返しや凍害によって、はく離や割れを発生しやすくなっているのです。

屋根材の問題ですので、苔が生えているからと言って、屋根材が劣化したり、雨漏りすることはありません。

美観だけの問題なので、正直、苔の放置もありだと思います。

 

苔対策は除去剤だけでなく塗料もあります

苔対策は、生えた苔を除去剤で撤去するのではなく、屋根に苔が発生しくい環境にすることも大切です。

屋根にツヤのある塗料や苔の予防につながる防藻・防カビの塗料などで塗装を行うと、苔が発生しくい屋根になります。

防水性・耐久性の高い塗料を使用することも有効です。

 

どの塗料が良いのかについて詳しくはこちらの記事で解説しています。

塗料は何がいいの? 屋根の用語・Q&A 

 

定期的に屋根の点検を行うようにしよう

持続的に苔の発生を予防するには、定期的な屋根の点検・メンテナンスが重要です。

5年に一回程度の割合で業者点検することをオススメします。

定期的な点検は、雨漏りや屋根材の劣化・不具合について点検するのにあわせて、苔の発生についても点検するイメージです。

また、台風が通過した後などに、お客様自身で地上から屋根を観察することも重要です。

苔は北面に発生しやすいので、北面屋根も観察してください。

 

屋根の点検方法について詳しくはこちらの記事で解説しています。

自分でできる雨漏りの点検方法やチェック方法を屋根屋が解説

 

【まとめ】除去剤は屋根の苔を落とすために有効です

初期の屋根の苔であれば、市販の除去剤で十分に苔を落とすことができ有効です。

ホームセンターなどで購入できる苔の除去剤でも、シャワー・噴射式のものが多く、手の届かない場所も散布しやすく、散布すれば数日で自然に苔が除去されていきます。

苔が分厚くなっていたり、広範囲に生えている場合は、高圧洗浄やデッキブラシなどで本格的に除去することが必要であり、専門業者に依頼することをオススメします。

ただし、屋根の苔は美観を損ねるだけですので、放置しても屋根の不具合にはつながりません。

屋根の定期点検で確認してもらい、初期の苔であれば、除去剤で落とすことができ、予防にもつながります。

 

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