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化粧スレート屋根の雨漏り事例!キノコが生えていました!
こんにちは~。
屋根・雨漏りの調査員、神谷昭範です。
屋根調査を行ったら化粧スレート屋根でした。
天井に雨漏り染み!
室内の天井を見ましたら、雨漏り染みがありました。
築20年となる屋根でした。
この染みが現在も続いている雨漏りなのか?
続いて調べるために、小屋裏を覗きます!
小屋裏にレアなもの発見!
雨漏り部分の近くに押入れがあったので、そこから小屋裏を調査しました。
天井の雨漏り染みの上を見てみると野地合板の裏面にもしっかりと濃い雨漏り痕がありました。
さらによく見てみますと青丸部分には、なんとキノコが生えていました。
かなり大量に常時、化粧スレート屋根から雨漏りが発生していることが推測できます!!
雨漏りしている場所を上から確認してみますと青丸の部分からでした。
棟を跨いで左右両面に雨漏り染みがありました。
棟部から垂木沿いに濃い雨漏り染みとなっていました。
棟部分からも雨水浸入しているようにも見えます。
化粧スレートの釘先端も雨染みあり!
キノコの雨漏り染み近くには、化粧スレートの釘先端が見えます。
ちょうど位置的には、キノコの部分にもスレート釘があります。
スレート釘をよく見てみますと釘周辺には雨染みがはっきり見えます。
化粧スレートを留め付けている釘孔から漏水していることが確認できました。
キノコが生えると家は大丈夫?
このキノコが生えている家は大丈夫なのでしょうか?
いきなり、ちょっと専門的な話になりますが、お付き合いください!
上図は木材腐朽菌(ふきゅうきん)の生活環です。
腐朽菌の図の中にキノコ(子実体)が登場しています!
家の柱・壁・野地板などの木材を腐朽させることとキノコは関係があるのです!
図の細かい説明をしますと、
環の左半分で木材は腐朽します。
キノコ(子実体)形成時は右半分の位置なので、木材を腐朽させる状態ではありません。
しかし、恐ろしいのが、キノコの傘の裏側から新たな胞子が飛散して、別の木部に付着し、新たな腐朽活動がはじまるのです!
キノコはアウト!
つまり、キノコが住宅内に発生していたら、その部分は腐朽菌で木材が損傷しているということです。
なぜ?キノコが生えるのでしょうか?
腐朽菌が活動的になるには、水分が必須です!
木材の含水率が2週間以上高い状態が続いていると腐朽菌が成長すると言われています。
キノコを見かけましたら、雨漏り、水漏れ、結露などが発生していると思ってください!
極端な話、「キノコの発見」と「シロアリの発見」は同等と言ってもいいほど、住宅にとっては脅威なことなのです!
すぐに対策が必要となりますので、専門業者に連絡してください。
まとめ:住宅で「キノコを発見」したら、「シロアリを発見」したと思え!
木造住宅の木部を劣化させるのは、腐朽菌とシロアリです!
キノコは腐朽菌なのです!
住宅の中にキノコが生えていることに気付いたら、専門業者に連絡してください!
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