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雨漏りの応急処置に紙おむつは使えるの?
最近の紙おむつは、吸水量が多く子供用でも大人用でも雨漏りの応急処置に使うことができます。
紙おむつは、サイドギャザー部分や腰まわり部分以外には、高分子ポリマーが使用されており、吸水量の多いものだ約1000cc以上の吸水が可能となっています。
小さいお子様や高齢者がいる家庭では、紙おむつがどこかにあると思います。
急に雨漏りが発生した場合に、紙おむつをどのように使用するか次の章から解説していきます。
雨漏りの応急処置でどのように紙おむつを使うの?
紙おむつは、おむつ自体が軽く使い安いため、とても使い勝手が良いアイテムです。
雨漏り対策で、紙おむつのオススメの使い方は3つあります。
- 天井からの雨漏りに使う
- サッシからの雨漏りに使う
- 屋根裏からの雨漏りに使う
以下、簡単にご紹介します。
天井からの雨漏りに使う
天井からポタポタと落ちてくる程度の雨漏りならバケツの代わりに紙おむつを置くことで、雨水で床を濡らすことを防ぎます。
少し量が多い場合でも、バケツの中に紙おもつを入れておくと水滴の飛び散りを防止できます。
雨漏りが止まったら、紙おむつを丸めて捨てるだけなので手間はかかりません。
サッシからの雨漏りに使う
窓枠やサッシのすき間からの強風雨の吹込みには、紙おもつを広げてサッシのすき間をふさぐことである程度防止できます。
軽いので、ガムテープなどでサッシ枠に貼り付けることで簡単に設置できます。
屋根裏からの雨漏りに使う
屋根裏で雨漏りする箇所に紙おむつを並べることである程度、雨漏りの応急処置となります。
紙おむつが雨水を吸水するため、天井材が濡れることをふせぎます。
雨漏りが止まった後に捨てる際には、紙おむつから水がこぼれることがないので天井上の作業でも安心です。
また、少量であればそのまま紙おむつを置きっぱなしにして、次の雨漏りに備えておくこともできます。
雨漏りの応急処置で紙おむつを使う場合の注意点
雨漏りの応急処置として紙おむつを使う場合の注意点は以下となります。
- 雨漏りが多いと紙おむつだけでは対応できない可能性がある
- 紙おむつは吸水すると1㎏以上の重さになる場合がある
- ガムテープなどで上部に貼っておくと、途中で吸水した重みに耐えきれず破れて落ちてしまう可能性がある
- 屋根裏の野地板に貼っていると、重さで落下して天井板をこわしてしまう可能性がある
- 丸まるので位置がズレてしまう可能性がある
吸水シートは紙おむつよりも使いやすくてオススメです!
急な雨漏りで準備できないときは、紙おむつが便利であるが、あらかじめ準備しておくなら吸水シートの方が面積が広くなるため便利です。
- 紙おもつよりも吸水量が多い(多いものだと20L以上吸水)
- 形状がシート状なのでカバーできる面積が広い
- シート状のため比較的自由な形状でおくことができる
紙おむつ以外で雨漏りの応急処置に使える身近なもの
紙おむつ以外に雨漏りの応急処置に使える身近なものを紹介します。
- バケツ
- 雑巾
- ゴミ袋
- ガムテープ
バケツ
雨漏りで急に天井からポタポタと落ちてきたときに応急処置としてバケツは有効です。
深さがあるため、水滴の飛び散りリスクを軽減できます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
【雨漏りにすぐに対応できる】バケツを使った応急処置の方法を解説
雑巾
バケツの中に入れると雨水の飛び散りを確実に防ぐことができます。
窓やサッシまわりからの雨水の滴下を雑巾を置いておくことで、すい取ることができます。
ゴミ袋
窓やサッシから雨漏りしたときに、窓枠の下にゴミ袋を敷くと、飛び散った雨水で床が濡れることを最小限にできます。
また天井からの雨漏り対策として、ゴミ袋で雨水を受けて、ゴミ袋の一番下に穴を開けてバケツに落ちるように工夫することもできます。
ガムテープ
ベランダや屋上のヒビ割れなどにガムテープを貼って雨漏りの量を減らすことができます。
ただし、剥がしたときに跡が残る可能性もあるため、ガムテープであれば布のガムテープがオススメです。
雨漏りがよく起こる箇所はチェックしておこう!
雨漏りと言えば、屋根から起こるとイメージする方も多いですが、実際は外壁からの雨漏りが多いです。
雨漏りがよく発生する箇所をいくつか紹介しておきます。
・サッシ廻り・・・コーキングの劣化による雨漏り
サッシ廻りでは4方にコーキングが施されているため、コーキングがき裂などしていないか、確認しましょう。
・外壁の目地・・・サイディングの目地のコーキングの劣化による雨漏り
サイディングの目地はコーキングで止水していますので、き裂・はがれの有無を確認しましょう。
・外壁材の反り・変形・・・サイディングの反りによる雨漏り
サイディングは反りや変形を生じるため、反りや変形による隙間の発生の有無を確認しましょう。
・バルコニーの風通し穴・・・サイディング・コーキングの劣化による雨漏り
バルコニーの風通し穴部分は、サイディングの割れやコーキングのヒビ割れが発生しやすいので、確認しましょう。
・天窓周辺・・・天窓のシール劣化・周辺水切りからの雨漏り
天窓周辺は雨漏りが発生しやすいので、シミ・変色などがないか、確認しましょう。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
雨漏りの原因をランキング形式で知りたい方必見【慶応4年創業の屋根屋が解説】
雨漏りの応急処置と修理は迅速に!放置するリスクを解説!
雨漏りを放置すると下記のような症状が起こるリスクがあり、やがて、家の寿命が縮みます。
- 住宅の木材に雨が染み込み、腐っていく
- 金属部分が錆びて、もろくなる
- 湿気によって、カビやシロアリが発生する
- 漏電による火災の発生
修理費用がもったいないからといって放置していると、被害が拡大してしまいます。
後になって放置できなくなり、修理しようとすると修理費用が高額となってしまいます。
応急処置でごまかすのではなく、早めに修理することが費用をもっとも安価にすますことができます。
雨漏りを放置すると家の寿命が減ります【屋根屋が危険性を解説】
雨漏りの修理のDIYはどこまで自分でできる?
DIYの雨漏り修理はどんな箇所でも可能というわけではありません。
DIYできる雨漏りをいくつか挙げてみます。
- 1階窓廻りのシーリングの劣化による雨漏り。
- 2階バルコニーの掃き出し窓下と防水層の隙間から浸入した雨漏り。
- 1階屋根の雨どい詰まりによる雨水のオーバーフロー。
DIYできない雨漏り事例をいくつか挙げてみます。
- 陸屋根の防水層の劣化による雨漏り。
- 瓦屋根からの雨漏り。
- 2階の壁・窓廻りからの雨漏り。
- 2階屋根の雨どいの詰まりによる雨水のオーバーフロー。
まとめますと、高所でのDIY雨漏りは危険を伴いますのでNGです。
防水層や瓦屋根などメンテナンスがむずかしい雨漏りは専門業者にまかせましょう。
DIYの雨漏り補修について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
雨漏りの修理を頼むときはどんな業者を選ぶべき?
優良な雨漏り修理業者の選び方は、以下の4つを押さえておきましょう。
- 原因をきちんと特定できる
- 修理費用が相場内
- 近所への配慮が出来ているか
- アフターフォローが充実している
誤った選び方をすると、雨漏りが「なかなか雨漏り」になってしまうことがあります。(しっかりと原因を特定できる業者を選びましょう。)
もっと心配なのが、不要な雨漏り修理をされて、費用が高額になってしまうリスクがあります。
優良な雨漏り修理業者の選び方について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
【まとめ】雨漏りの応急処置は紙おむつをうまく使おう!
紙おむつは、おむつ自体が軽く使い安いため、とても雨漏りの応急処置には使い勝手がよいアイテムです。
天井・サッシ・屋根裏からの雨漏りの応急処置には適していますので、上手に使いましょう。
雨漏りの水量が多い場合は、紙おむつでは対応できないため、吸水シートやバケツなど他の応急処置グッズも便利です。
しかし、雨漏り修理をせず、応急処置でごまかしていると家の被害が拡大し、やがて修理費用は高額となってしまいます。
雨漏りしたら応急処置して、しっかり原因を特定できる雨漏り修理業者へ早めに依頼することがオススメとなります。
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