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耐震改修が必要な屋根とは?
巨大地震で被害を受けやすいのは古い日本瓦屋根の棟部(屋根の頂部)です。
東日本大震災では何万棟の瓦屋根で棟部の瓦がくずれて屋根に被害が発生しました。
あまりに被害が多くて、その後、復旧工事が進まず約2年間に渡り、ブルーシートが屋根にかかっていました。
日本沈没を見て、地震が怖くなった方は自宅の瓦屋根をチェックしてみてください。
屋根の棟部が上写真のように瓦が何枚も重なって高くなっている方は、耐震補強をご検討ください。
見極め方に関して詳しくはこちらの記事をご覧ください。
瓦屋根棟部の耐震補強方法
日本瓦屋根の棟部の耐震補強方法は以下の3つがあります。
- ガイドライン工法で棟の葺き直し
- 7寸丸一本伏せで葺き直し
- 外付簡易工法による既存棟の補強
棟部の葺き直しは費用はかかりますが、施工後の見た目は問題ありません。
外付簡易工法は屋根に補強の金具等が見えますが、費用は安価となります。
いままでご紹介した記事をそれぞれにまとめます。
ガイドライン工法での棟の葺き直し
もっとも王道の耐震補強の方法です。
施工後は元の状態とデザイン的には変わらず、耐震補強仕様となります。
鬼瓦も使用されるので、立派な和風建物には最適な補強方法です。
ただし、費用は葺き直しとなりますのでもっとも高くなる仕様です。
いままでご紹介した記事はこちらになりますのでご覧ください。
7寸丸一本伏せでの棟の葺き直し
安価な葺き直しの方法です。
施工後は元の状態とは異なり、棟の高さが低くなります。
鬼瓦は使用されないので、屋根の印象が変わります。
メリットは棟が低くなる分、屋根全体が軽量化されます。
いままでご紹介した記事はこちらになりますのでご覧ください。
築35年のJ形瓦屋根 訪問業者の2/3の価格で耐震・耐風改修
外付簡易工法による既存棟の補強
既存の棟部に外付の補強部材を設置して、被害を減少させる方法です。
デザイン的には一番低い部分に補強部材が見えますが、今までと大きく変わらないと思います。
既存の棟を撤去しないため、安価に補強することができます。
約6年前に施工した屋根でも雨漏りはしていません。
いままでご紹介した記事はこちらになりますのでご覧ください。
ラバーロック工法の補強は効果がないのでご注意ください
訪問販売業者が勧めているラバーロック工法は耐震効果が低いので、だまされないようにしましょう。
大阪府北部地震でもラバーロック工法の棟に被害が発生していました。
効果が低い割に費用が高額となるケースが多いです。
「ラバーロック」「ラバー工法」「瓦ロック」など違う名称を使っている業者もいますので、ご注意ください。
いままでご紹介した記事はこちらになりますのでご覧ください。
ラバーロックの耐震性能を調べました!「耐震性能が向上する」は迷信でした!
まとめ:瓦屋根の耐震補強は瓦屋に相談しましょう
いつか来る巨大地震に備えて、今のうちに古い日本瓦屋根にお住まいの方は耐震補強をお考えください。
棟部分を補強するだけでも減災効果は大きいです。
いくつかの補強方法がございますので、くわしくは瓦屋にご相談ください。
くれぐれも訪問販売業者にはご注意ください。
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