空気層構法ってなに?
図解 屋根に関するQ&A
よく聞かれる屋根への質問にわかりやすくお答えします。
「瓦は空気層があるからいいよ」と屋根屋さんから言われました。
Q:空気層構法ってなに? ~Q010~
A:野地板・下葺材(ルーフィング)と屋根材との間に空気層がある屋根葺き構法。主な屋根材は粘土瓦、厚形スレートなどがある。野地板・下葺材(ルーフィング)の上に縦桟テープ(流し桟木など)、瓦桟木を施工する。瓦桟木の上に屋根材を葺くため、瓦桟木分の空気層ができる。
野地板と屋根材の間に空気層を持たせて葺く方法
利点としては、以下のことがあります。
・空気層の断熱効果がある。
⇒夏は遮熱効果、冬は放射冷却の影響を低減することができる。
(野地板の結露を緩和し、野地劣化を防ぐ。)
・屋根材から雨水浸入しても空気層があるため、ルーフィング上で軒先側に排水できる。
・屋根材の隙間から外気が流入して、換気が可能なため、瓦桟木・ルーフィングを乾燥できる。
一方、欠点としては、以下のことがあります。
・縦桟・瓦桟木を施工する手間が発生するので、コストアップとなる。
・屋根材自体の強度が必要となるため、屋根材が厚くなり、重くなる。
具体的な事例として、瓦引掛け桟葺きを示します。
空気層構法は施工手間がかかるので、イニシャルコストはかかりますが、その後のメンテナンスは少なくないと言われています。
図解 屋根に関するQ&Aでは、よく聞かれる屋根の質問にお答えしています。
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