ノンスタイル石田さんの新築が雨漏り!
5月21日には、全国的に久々の強風雨だったと思います。
弊社の雨漏り関係の記事にも多くのアクセスがありました。
そんな中、「雨漏り」がめずらしくネットニュースとなっていました。
全文ご覧になりたい方はこちら! ⇒ Jcastニュース
ノンスタイル石田さんの4月に建てたばかりの家が雨漏りしたそうです。
石田さんのツイッターには、動画でサッシのレール下部から雨が浸入する様子が上がっていました。
10秒ぐらいの動画ですが、雨漏りの再生回数はなんと、45万回。
いいね!は18,000を超えています。
動画を見ると、掃き出し窓と下のレールの隙間から、
強風に押されて、雨が噴き出す感じです!
ツイッターのコメントを見ますと、
・新築なのに、あり得ない!
・欠陥住宅!
・施工不良!
など、工務店を非難するコメントが多数でした。
しかし、その中で建築関係者と思われるコメントもいくつかありました。
・屋内外の気圧差によるもの。
・自然吸気の開閉をすればいい。
などです。
私も普段雨漏り調査・補修をしていますので、他人事とは思えず、
サッシ本体の雨漏り基準がどうなっているか、調べてみました。
サッシ本体の雨漏り基準とは?
サッシ絡みの雨漏りでは、通常、サッシまわりからの雨漏りが圧倒的です。
つまり、サッシと防水シート(壁内)の密着不足からの雨漏りです。
石田さん家のように、サッシ本体の雨漏りは少数だと思います。
サッシ本体の雨漏りを調べてみると、
上の図が出てきます。
サッシ下枠に水が溜まることは雨漏りではない!
サッシ枠を超えて室内に入ってくることが雨漏り!
と明確に書いてあります。
ツイッターの動画が鮮明ではないので、はっきりとは言えませんが、
雨漏りかどうか、微妙な判断になってしまいます!
しかし、新築を建てた家主及び一般の方からすると「雨漏り」なのです!
このギャップって、家のトラブルにおいて、よく聞く話なのです!
例えば、石田さん家のようになって、工務店さんに言うと、
工務店さんはサッシ屋さんと一緒に見に来ます。
工務店さんとサッシ屋さんが共に、上の図を説明されると納得できないけど、言いくるめられてしまう方が多いのではないでしょうか?
石田さんのように、ツイートしても、通常はこんなに反応してもらえないですし。
後は、自分で調べるか、相談所に相談するかですね!
私はもう少し調べてみました。
サッシの水密性能
サッシは水密性を等級で表しています。
W-1~W-5までです。
サッシのカタログを見てみますと、
サッシの種類ごとに水密性能も表示しています。
今は、W-4が一般的な感じでした。
W-4は風速16~29m/sに相当する風雨に耐えるということです。(雨量は240mm/h)
石田さん家は東京なので、気象庁のデータからすると、
5月21日の風速は14m/s程度でした。(雨量は10mm/h程度)
これらの条件からすると、仮に、ギリギリ室内へは水が浸入していないとしても、
W-4のサッシから台風のような強烈な風ではない21日に、あんな状態になるのは、おかしいのでは?
サッシ本体に異常があるのでは?
と思ってしまいます!
サッシの水密性以上の台風の場合は?
昨年の台風21、24号が猛烈な台風でした。
このような場合では、W-4では雨漏りする可能性も実際あります。
風速40m/s程度で、丸窓の下枠から室内へ雨漏りした写真です。
工務店さんに話をしてみると、
「風速40m/sは、窓の性能を超えています。
外側にシールだけしておきますので、様子を見てください。」
との回答でした。
雨漏りは嫌ですが、こういう場合は、あきらめもつきますね。
石田さん家のような不具合は、すぐに、工務店さんに相談する方がいいです。
雨漏りの瑕疵担保責任は10年ですが、設備の不具合は2年の保証の場合が多いです。
雨漏りではないと言われても、「設備(サッシ)の不具合ではないか!」とは言えると思います。
2年以内なら、無償で何か対策してもらえると思います!
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