目次
雨漏りが起こりやすく対処が必要な4つの場所
この章では、雨漏りが起こりやすく対処が必要な場所4つを紹介します。
1.屋根・天井
2.窓
3.壁
4.ベランダ・バルコニー
ここから、雨漏りの対処が必要な4つの場所を解説していきます。
雨漏り対策が必要な場所①屋根・天井
屋根は風雨の影響をもっとも受けやすい場所です。
屋根から雨漏りすると、天井でポタポタと音がしたり、水滴が落ちてきます。
雨漏り対策が必要な場所②窓
木枠に窓を留めているねじ穴からポタポタと雨漏りすることがあります。
また、窓と木枠の隙間から雨漏りすることもあります。
木枠が雨染みで、汚れていたら、雨漏りを疑ってください。
雨漏り対策が必要な場所③壁
外壁からの雨漏りは、強風雨で発生することが多いです。
外壁に浸入した雨が窓回りから室内へ垂れるルートがもっとも多い雨漏りと言えます。
雨漏り対策が必要な場所④ベランダ・バルコニー
ベランダ・バルコニーはほぼ水平のため、水がたまりやすい場所です。
防水シートの経年劣化が主な原因となります。
それ以外にも、排水口が詰まることで、発生する雨漏りもあります。
雨漏りしたときの対処方法を解説します
この章では、雨漏したときの対処方法を3つを紹介します。
1.バケツで水を受ける
2.防水テープを使う
3.屋根にブルーシートをかける
ここから、雨漏りしたときの対処方法の3つを解説していきます。
バケツで水を受ける
室内へ水が落ちてきたら、バケツなどですぐに受けましょう。
そのままにしておくと、床やたたみ、家具等が濡れると変色やカビの発生など、雨漏り被害がさらに拡大してしまいます。
バケツのそこに、タオルなどを入れておくと、水はねを防止できます。
併せて、雨漏りしたところに、目印となる付せんをはっておくと、同じ場所が雨漏りしているのか、わかりやすいです。
【雨漏りにすぐに対応できる】バケツを使った応急処置の方法を解説
防水テープを使う
台風などの強風雨時、窓・サッシの隙間やサッシ枠の隙間から雨が吹きこむことがあります。
防水テープなどで、隙間をふさぐことで、吹きこみをふせぐことができます。
その隙間を常にふさいでおきたいならば、防水テープをおススメします。
また、台風などの数時間をふさぐのであれば、養生テープがおススメです。
後で、簡単にはがすことができ、テープの痕も残りません。
屋根にブルーシートをかける
雨漏りしているときに、屋根にブルーシートをかけることは絶対におやめください。
屋根屋は雨降りに、屋根に上ることはしません。
ましてや、ブルーシートなどの大きいものをかぶせることは、足をすべらせるもとになります。
ブルーシートは、雨漏りしている室内でうまく使いましょう。
雨漏りが広範囲に拡がっている場合、バケツでは、足りない場合があります。
ブルーシートを広げて、雨を受けましょう。
ブルーシートの水が溜まってくる部分に小さな釘とひもをさして、雨を外のないところへ伝えて流すこともできます。
雨漏りへの対処をする際にやってはいけないこと2選
この章では、雨漏りへの対処をする際にやってはいけないことを2つ紹介します。
1、雨の中、屋根に1人で上る
2、シーリング材をむやみに塗る
次の章で、詳しく解説します。
雨漏りへの対処をする際に気を付けること①屋根に1人で上る
屋根屋は、急に雨が降ってくると、作業途中でもすぐに屋根から降ります。
雨の水で、屋根がすべりやすくなることを実体験として、知っているからです。
また、1人での作業もなるべく行いません。
2m以上の高さの作業は、高所作業と、決められています。
1階の屋根の高さは、4m以上ありますので、落下したら死亡事故につながる恐れがあります。
雨の降っている中、1人で屋根に上るのは、自殺行為です。
絶対におやめください。
雨漏りへの対処をする際に気を付けること②間違ったシーリング材の使用
なかなか直らない雨漏りとして、ご相談を受ける現場は、素人がシーリングを打った形跡が残っている場合が多いです。
素人がシーリングするといくつかのデメリットがあります。
①シーリングが壁材にしっかり密着しているか、判断できない。
②排水経路など、シーリングでふさいではいけないところに、打ってしまう。
③シーリング材の種類をあやまって使用してしまう。
これらのデメリットによって、かえって、雨漏りを悪化させることあります。
瓦の隙間を全部シーリングしたり、水切りなどの排水経路をふさいでしまうと、水は排水できず、内部の木材を腐らせている現場にときどい遭遇します。
また、塗装する部分に、シリコン系のシーリングを使用すると、塗料がのらず、色ムラになってしまうことがあります。
塗装する部分には、変性シリコン系のシーリングを使用してください。
自力で雨漏りの対処をした後は専門業者へ依頼しよう
自力での対処でできるのは応急処置まで、必ず専門業者に修理依頼をしましょう。
建物の屋根・壁・窓・ベランダ・バルコニーは、何十年単位で、建物を守る役割があります。
応急処置は、雨の浸入を一時的に防いだにすぎません。
専門業者は、問題箇所を総合的に診て、修理を行います。
また、応急処置が仮に的確な処理だった場合は、そのままにしておくと思われます。
確認の意味でも、専門業者に診てもらいましょう。
雨漏り修理専門業者は、いろいろな機材を使って、より精度をあげて、点検をしています。
目視調査
雨漏り調査は、建物の構造を理解した上で、雨漏りのルートの想定していきます。
そのときに、目視調査によって、想定した雨漏りルートが正しいか、診て判断します。
目視調査の精度を上げるために、あらゆる場所を目視します。もっとも重要な調査です。
散水調査
散水調査は、目視調査で想定した雨漏りルートを1つ1つ確かめる調査です。
赤外線サーモグラフィ調査
赤外線カメラで建物の表面の熱画像を撮影します。
撮影した熱画像を解析することで、雨水による温度異常の有無を調べます。
含水率測定
雨漏り調査は、最終的に建物の木材の腐りを防ぐことが目的です。
木材の腐りの判断として、含水率測定はわかりやすい数値の1つとなります。
屋根・天井の雨漏りを修理した事例を紹介
弊社・神清(かみせい)が実際に対応した雨漏り修理事例を紹介します。
台風で瓦屋根の頂部が一部飛散して、雨漏りが発生しました。
火災保険申請を行うとのことで、とりあえず雨漏りしないように、応急処置をしてほしいと依頼があり、防水シートとアルミ製防水テープで応急処置しました。(費用:5万円)
その後、飛散した棟部全体を耐風・耐震仕様で修理しました。(費用:15万円)
雨漏りを修理できる業者の選び方
雨漏りを修理できる業者の選び方は、何といっても、雨漏りの原因を見つけることができる業者を選ぶことと等しいです。
いくら、値引きがあっても、いくらサービスがよくても、肝心な雨漏りを止めることができなければ、意味がありません。
新築工事の場合、どの業者が行っても、ぱっと見はそれなりに仕上がります。
新築現場のようなきれいな仕上がりができる業者の技量と、雨漏りを止めることができる技量は同じではないのです。
「雨漏りを止めることができる=雨漏りの原因を見つけることができる」と言っても過言ではありません。
その上で、2番目として、費用は相場内であることも必要です。(しかし、新築と違って、最安値を選ぶことはおススメしません。)
最後に、周辺の隣地の人へ配慮があり、アフターフォローもしっかりと示してくれる業者が安心でおススメです。
雨漏りを修理できる業者の選び方について詳しく知りたい方は、下記記事も合わせてご覧ください。
今後の雨漏り対策【定期的に点検がおすすめ】
雨漏りを事前に防ぐのに効果的な対策としては、住宅箇所に見合った定期点検を行うことです。
屋根は10年程度、壁のシーリングは5年程度で定期点検を行うことで、雨漏りを防ぐことができます。
補修をすることと、点検をすることは別物です。
定期点検で、劣化箇所を早めに見つけて、雨漏りリスクとトータル的なメンテナンス
費用を総合的に判断して、計画を立てることをおススメします。
(例えば、南面のシーリングと北面のシーリングでは、北面のシーリングが2倍の寿命があります。)
まとめ
記事の内容を網羅してください。
雨漏りの対処が必要な場所は、以下の4つです。
・「屋根・天井」
・「窓」
・「壁」
・「ベランダ・バルコニー」
対処方法としては、応急処置と雨漏り修理があります。
応急処理は以下の3つです。
・「バケツで受ける」
・「防水テープで隙間を埋める」
・「室内でブルーシート養生する」
雨漏り修理は専門業者に依頼することをおススメします。
雨漏り対策としては、定期点検が有効ですが、点検できる目を持った業者をお選びください。写真等でもご相談をお受けしています。
雨漏り修理の業者をお探しの方は、お気軽にご相談ください。
神清からのお願い
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