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台風のときにマンションで雨漏りしたときは誰の責任?
台風のときは、普段雨漏りが起こらないような場所でも、雨漏りが起こってしまう場合があります。
そんなときに困ってしまう問題が、雨漏りの責任が誰にあるのかという問題です。
管理会社に責任があると思われがちですが、実際はそうではありません。
雨漏りが起こった原因によって、誰の責任かは変わってきます。
雨漏りの大きな原因は以下の3つに分類します。
- 自身の過失
- 業者の施工ミス
- 老朽化
次の章から詳しく解説していきますね。
【台風のときにマンションが雨漏りした原因】①自身の過失
台風のときに、「不運にも窓を開けていたことを忘れて外出してしまった」「壊れた窓やトビラが閉まらなかったため雨水が浸入してきた」といった住人自身の過失による雨漏りがあります。
またベランダの排水管にゴミや枯れ葉等が詰まったことで雨漏りすることもあります。
本来であれば台風の雨であっても、排水できていたにもかからず、排水できず雨漏りが起こってしまった場合は、自身の過失が原因となるため、住人の責任です。
これらの場合、階下の住人の部屋へ雨漏りしてしまった場合は、雨漏りの原因を作った人の責任となります。
【台風のときにマンションが雨漏りした原因】②業者の施工ミス
台風のときのマンションが雨漏りした原因で多いのが、業者の施工ミスによるものです。
通常の雨程度なら、施工が甘くても問題は起こらないが、台風などの大雨の場合にだけ、施工のミスによる雨漏りが発生することがあります。
窓のコーキング(ゴムのような物ですき間を埋める作業)の施工が甘い場合、強風雨でコーキングの隙間から、雨水が浸入します。
業者の施工ミスであった場合は、業者の責任となり、補修させることができます。
【台風のときにマンションが雨漏りした原因】③老朽化
マンションはコンクリートでできている場合が多く、コンクリートも老朽化するため、一定の年数が経過してくると徐々に、コンクリートのヒビが入ります。
またコーキング材も、経年劣化してヒビやき裂が起きてきます。
これらマンションの老朽化により、外部に発生した隙間も雨漏りの原因となるのです。
台風のときは、老朽化し役割を果たせなくなった部分から雨漏りしやすくなります。
老朽化により起こった雨漏りの責任は、マンションの管理組合です。
台風のときに雨漏り!賃貸マンションの場合は?
分譲マンションではなく、賃貸であった場合も基本的な考え方は上記と同じです。
賃貸マンションの場合は、すべて大家さん(貸主)が補修してくれると、考えている人もいるが、自身に過失がある場合は賃貸マンションであっても、雨漏りの責任を追うことになります。
雨漏りの原因が自分ではなくても、雨漏りを放置して被害が拡大した場合は、被害者であっても責任を追及される場合があるため注意が必要です。
雨漏りしたら、管理会社か大家さんに早めに報告しましょう。
マンションの雨漏りは水漏れの場合もある
マンションの雨漏りの場合、ときどき、雨漏りではなく実は水漏れであることも。
水漏れの多くの原因は、住人の過失であることが多く、隣人に被害が出た場合は高額な損害賠償請求に発展する場合もあるため、注意しておきましょう。
よくある水漏れのパターンを紹介するので、普段からチェックしてみてください。
- 洗濯機の排水ホースの劣化やゆるみはないか
- 浴槽の水栓の閉め忘れはないか
- トイレや浴室、キッチンの排水口に詰まりはないか
- ベランダの排水口にゴミや枯れ葉などが貯まっていないか
- 出かけるときに窓の閉め忘れはないのか
屋根屋が解説!台風で家が水漏れしたときに確認すべき7つのこと
台風のときに雨漏りしたときにとるべき行動とは?
台風のときに雨漏りが起こったときは、原因が何で責任が誰であるのかを把握することが大切ですが、それ以上に被害が拡大しないように、雨漏りに対して対処を行うことが大切です。
台風で雨漏りが起こったときは、以下の手順で対応すると良いでしょう。
- 応急処置を行う
- 大家さんや管理組合に連絡する
- 雨漏りの状況がわかるように写真に残す
3つの手順を詳しく解説していきます。
応急処置を行う
台風で突然に雨漏りしたときは、大きな被害とならないように応急処置を行いましょう。
応急処置がしっかりできていれば、階下に雨漏りが拡がることを防ぎ、他人への加害とはなりません。
雨漏りしている場所の下にブルーシート(大きなバスタオルでも良い)を敷いた上にバケツをおいたり、雨水が浸入してくるサッシなどのすき間にタオルや吸水シートを詰める等の応急処置を行ってください。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
雨漏りへの対処方法について慶応4年創業の屋根屋が解説します!
家主や管理組合に連絡する
台風のときにマンションで雨漏りしたときは、自分だけの問題ではありません。
賃貸マンションなら大家さん(貸主)、分譲マンションなら管理組合に連絡しましょう。
マンションでの雨漏りは、何が原因で雨漏りが起こっているかを早い段階で把握することが大切です。
自分が住むの上の階の住人の家から雨漏りしている場合もあります。
雨漏りの状況がわかるように写真を残す
大家さん(貸主)に連絡したら、雨漏りの様子を写真か動画で記録しておくようにしましょう。
専門業者の人が調査する前に、雨が止んでしまい、状況が変わってしまう場合もあります。
記録に残しておくと、原因の把握や雨漏りの状況を詳細に把握する際に役立ちます。
台風でマンションが雨漏りしたときに保険は使えるの?
台風でマンションが雨漏りしたときは、火災保険が使える場合があります。
火災保険が適用される場合であっても、雨漏りの原因が誰かによって、誰の火災保険を適用するのかが変わってきます。
- 雨漏りの原因が個人にある場合 → 個人の火災保険を使用
- 共有部分に原因がある場合 → 管理組合が加入している火災保険を使用
- 賃貸物件で雨漏りが起こった場合 → 大家さんの火災保険を使用
火災保険を使用しない場合、賃貸マンションなら大家さんや借主が費用を負担し、分譲マンションなら積立金を使用して補修することが多いです。
台風でマンションが雨漏りしたときはどんな業者に相談すれば?
優良な雨漏り業者を選ぶポイントは、以下の4つです。
- 原因をきちんと特定できる
- 修理費用が相場内
- 近所への配慮ができているか
- アフターフォローが充実している
マンションの場合、複数の人の日程調整が大変になります。
そのため、なるべく1回の調査で原因をきちんと特定できる業者を選ぶことが重要です。
管理組合の担当者さんは、特に、「原因をきちんと特定できる業者」を探しましょう。
まとめ:台風が来る前に保険の加入状況の確認や点検を行おう!
マンションの雨漏りは、雨漏りの原因を把握して、誰が補修するのかはっきりさせることが重要です。
マンションの雨漏りも被害状況によっては、火災保険を活用することも可能です。
その場合、原因によって、誰の火災保険を活用するのか変わってきます。
賃貸マンションの雨漏りでは、雨漏りの状況を大家さんか管理会社へ連絡することが大切です。
放置して、被害が拡大すると被害者なのに、責任を取らされる可能もありますのでご注意ください。
マンションにお住まいの方でも、火災保険の加入状況を確認されておくことや、特にベランダの点検は行いましょう。
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