瓦屋根の銅製の谷板金とは?
瓦屋根では、谷部に銅製の谷板金が使用されています。
経年劣化で銅板に孔が開き、雨漏りする事例が多いです。
上の写真は、釉薬瓦の谷板金の孔開きです。
この現象をよく見るためか、釉薬瓦から酸性雨で何かが溶け出していると言われる方もいらっしゃいます。
塩焼き瓦でも孔が開いています
そこで、釉薬瓦以外の瓦の場合、孔開きがあるか調べてみました。
赤色の瓦は、塩焼き瓦と言います。
現在は生産されていませんが、50年ぐらい前には多く使われた色です。
窯の中に塩を入れて、表面に赤系の色を着色する方法です。
釉薬瓦ではなくても、このように孔は開いてしますのです。
いぶし瓦でも孔が開いています
いぶし瓦の谷部の孔開きを調べてみました。
上の写真はいぶし瓦の谷板金に孔が開いている状態です。
いぶし瓦は釉薬を使用していないので、釉薬瓦の成分が溶け出して孔が開くという説は間違っていると思います。
瓦のカットした形状により、雨が流れ落ちやすい場所があります。
そこの部分の谷板金は緑青色ではなく、銅色です。
緑青色の保護被膜が雨によって、削られることで孔が開きやすくなります。
瓦屋根の軒先の銅板葺きにも孔が開いている
上の写真は、瓦屋根の軒先に使われている銅板葺きの孔開きを撮ったものです。
こちらも水が流れるハゼ部分の下に孔が開いています。
瓦の中心部分を水が流れるため、流れが多い部分は緑青がなくなっています。
そこに、孔が開いています。
釉薬が原因ではなく、雨が多く流れる場所に孔が開きます。
屋根に関して、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
神清からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。