目次
雨樋の補修を自分でやる人に伝えたいこと
雨樋の補修を自分でやる人へいくつかの注意点を紹介します。
- 高所作業による転落リスク
- 雨水がスムーズに流れなくなるリスク
- 現状よりも状態が悪くなるリスク
- 雨漏りリスク
雨樋は屋根の先端についていますが、それでも1階屋根の先端でも高さが3m以上となり高所作業に入ります。
はしごや脚立からバランスを崩して転落すると軽傷ではすみません。
また、軒樋(のきどい/屋根の先端についている雨樋)は水平にはついていないのです。
下へ落とす落とし口に向かって屋根全体の軒樋から流れるようにわずかな角度をつけています。
また、屋根材によっても軒樋を設置する高さが異なります。
雨樋の基本的な考え方を知らずに自分で補修してしまうと雨水が流れなくなったり、現状よりも悪化してしまったりするリスクがあります。
雨樋の補修を自分でやることは意外と難易度が高いとお考えください。
自分でやってみても良い3つの雨樋の補修
自分でやってみても良い3つの雨樋の補修方法を紹介します。
- コーキングによる補修
- アルミテープによる穴埋め
- 部分的な交換
次の章からそれぞれについて詳しく解説していきます。
【雨樋の補修方法】①コーキングによる補修
コーキングで小さなヒビを補修する程度なら、自分でやってみても良いと思います。
コーキングによる補修方法を紹介します。
- 補修箇所の汚れをふきとる
- マスキングテープでヒビ割れ周辺を囲む
- コーキングのプライマーを塗る
- コーキングでヒビ割れを充填する
- ヘラでならす
- マスキングテープをとりはずして完成
雨樋の外側からコーキングの補修をするようにしましょう。
雨樋の内側だとコーキングの盛り上がりで雨水が流れなくなるリスクがあります。
また、プライマーを塗って雨樋とコーキングの密着をよくすることで、水漏れを防ぐことにつながります。
コーキングについて詳しくはこちらの記事で解説しています。
【雨樋の補修方法】②アルミテープによる穴埋め
アルミテープを使った補修程度なら、自分でやってみても良いと思います。
アルミテープによる補修方法を紹介します。
- 補修箇所の汚れ・水分をふきとる
- アルミテープを貼る
雨樋の外側からテープを貼りましょう。
アルミテープを重ねて貼る場合は、下側から先に貼っていきましょう。
軒樋からの水漏れを完全に止めることは難しいため、応急処置とお考えください。
アルミテープを使った応急処置について詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨漏りをアルミテープで応急処置する方法や注意点を徹底解説します!
【雨樋の補修方法】③部分的な交換
雨樋のつなぎ目などの部分的な交換程度なら、自分でやってみる可能性はあります。
雨樋の部分的な交換方法を紹介します。
- 破損継手部分を外す
- 外した部分の汚れをふきとる
- 新しい継手を雨樋用接着剤で固定する。
はしごや脚立で作業する場合は、必ず2人以上で落下に注意して行いましょう。
雨樋用接着剤をしっかり塗布しないと水漏れの原因になります。
雨樋の交換について詳しくはこちらの記事で解説しています。
自分でやるべきではない雨樋の補修
自分でやるべきではない雨樋の補修を紹介します。
- 足場を設置しない2階以上の雨樋の補修
- 雨樋の全体交換
- 雨樋の傾斜角度の調整
足場を設置しない2階以上の雨樋の補修はやめておきましょう。
転落すると命にかかわる事故となりますので絶対にNGです。
雨樋の全体交換や雨樋の傾斜角度の調整は難易度が高いのでやめておきましょう。
雨樋をなんとか取り付けたとしても雨樋の機能を十分満たす可能性は低いとお考えください。
手の届かない高さは雨樋の掃除もハイリスク
手の届かない高さにある雨樋の掃除も、転落のリスクがありハイリスクとなります。
軒樋の掃除は横移動が必要であり、はしごや脚立での作業は何回も上り下りを繰り返すことになり、かなり大変な作業です。
しかし、ゴミや落ち葉が詰まってしまうと排水能力が低下して、雨樋の不具合が生じてしまいます。
雨樋の掃除は定期的に業者に依頼するか、「落ち葉よけシート」などを使って詰まり防止対策を行いましょう。
「落ち葉よけシート」について詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨樋の詰まりは本当に防げる?落ち葉よけシートをDIYで試しに設置してみました!
業者に依頼した際の雨樋の補修費用
雨樋の補修や修理・交換を、自分でやるとかえって状況を悪くしてしまう場合があるため、自信がない場合や高所作業になる場合は、業者に依頼することも検討しましょう。
雨樋の修理費用やメンテナンス費用の目安を紹介します。
雨樋のメンテナンス内容 | 概要・内容 | 費用 |
---|---|---|
雨樋の掃除・DIY | 1階屋根の雨樋を自分で掃除する。 必ず下からはしご・脚立などを使用してください。※落下に注意してください。 | 0円(自分の時間だけ) |
雨樋の掃除・業者 | 屋根屋さんに掃除を依頼して、雨樋の詰まりを掃除する。 | 2~3万円 |
雨樋の部分修理 | 足場を設置せずに、部分補修する。 | 5~10万円 |
雨樋の塗装 | 外壁・屋根などに併せて、雨樋を塗装する。 | 5~10万円 |
雨樋の部分修理(一面部のみ) | 外壁の1面部分だけについている雨樋を、足場を設置して、交換する。 | 15~20万円 |
雨樋の全体交換 | 住宅の雨樋全体を交換する。足場全面に設置する。 | 25~60万円 |
※上記には足場費用は含まれていません。
雨樋の部分修理や塗装などは、その費用よりも足場費用の方が高くなる可能性もあります。
雨樋単独での補修はなるべく避け、外壁や屋根などの他の工事と併せて行うことをオススメします。
雨樋の修理について詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨樋の修理を検討している人必見!費用から業者の選び方まで解説
雨樋の補修を安くしたいなら業者選びが重要
雨樋の修理が可能な業者について紹介します。
- 家を建てた施工業者
- 大手ハウスメーカー
- 工務店
- ホームセンター
- リフォーム業者
- 塗装業者
- 屋根や雨樋の修理専門業者
建築関係の業者であれば、どこでも対応できます。
しかし、雨樋の補修を安くしたいなら業者選びが重要となります。
費用を抑えたい場合は余分な営業経費が発生しない屋根や雨樋の修理専門業者に依頼することをオススメします。
地元の昔から商売している業者に相見積もりしてみましょう。
【まとめ】手の届かない高さの補修は業者に任せよう
自分でやってみても良い3つの雨樋の補修方法を紹介しました。
- コーキングによる補修
- アルミテープによる穴埋め
- 部分的な交換
ただし、手の届かない高さの補修は雨樋掃除も含めて、業者に依頼することをオススメします。
はしごや脚立から転落すると命にかかわる事故となる可能性もあります。
雨樋補修は足場費用の方が高額となる場合もあるので、他の屋根・外壁工事と併せて行うことをオススメします。
屋根・雨漏りに関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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