瓦屋根の南蛮漆喰(なんばんしっくい)ってなに?
図解 屋根に関するQ&A
よく聞かれる屋根への質問にわかりやすくお答えしています。
「瓦に使う白い土みたいなものはなんですか?」とお施主さまから質問をいただきました。
Q:瓦屋根の南蛮漆喰(なんばんしっくい)ってなに? ~Q062~
A:瓦屋根の棟部で使用する葺き土に代わるもの。山砂利(白砂)・消石灰・炭酸カルシウム・マニラ麻をフノリの煮汁で練ったもののことをいう。雨水が浸透しても崩壊しにくい。特殊なシリコン・防水剤が配合。葺き土に比べて、硬化度が促進している。棟で見える部分には、白色の南蛮漆喰を使用して、しっくいの代わりとしても用いられている。
瓦屋根の棟部で使用する葺き土に代わるもの
矢印の部分に見えるのが、南蛮漆喰です。
一見、しっくいと区別がむずかしい。
しっくいは消石灰・すさ・フノリの煮汁で練り上げたものをいう。
瓦屋根の棟部、桟瓦とのし瓦の間で使用されています。
昔の瓦屋根、棟部を解体した様子。
棟部では桟瓦とのし瓦の間に、葺き土が隙間なく用いられています。
しっくいは?
桟瓦とのし瓦の間に見える空間には、しっくい(厚み10㎜程度)が使用されています。
屋根を下から見上げた場合、白く見えるものがしっくいです。
このしっくいがはがれたとしても、その奥に葺き土が約10㎝以上厚く入り込んでいるので、簡単には雨漏りしない構造になっています。
南蛮漆喰(白)は葺き土としっくいの両方を兼ねて使用されています。
南蛮漆喰は葺き土よりも、雨水が浸透しにくくなっています。
葺き土+しっくいよりもさらに高耐久・高防水の仕様となっています。
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