目次
分譲マンションの天井水漏れの主な原因とは?
分譲マンションの天井からの水漏れの主な原因を紹介します。
最上階やルーフバルコニー直下の部屋は、その上が屋上防水となっています。
防水層・排水ドレン・パラペット立上りなどは経年劣化するため、それらのヒビ割れ・破損・あな開きなどから雨漏りが生じることがあります。
また、それ以外の部屋でも外壁沿いの天井は上方の外壁・サッシから雨漏りすることもあります。
上階に部屋がある場合、一般的には雨漏りではなく水漏れの可能性が高いです。
天井水漏れの原因としては、人為的な不具合があります。
- 洗濯機のホースのゆるみ・外れ
- トイレの詰まり
- キッチンの排水管詰まり
- 水道蛇口の閉め忘れ
- 防水処理されていない箇所の水洗い
上記のような人為的なミスにより床面にあふれた水が下階の天井へ伝わると言うものです。
それ以外の天井水漏れの原因としては、配管の故障があります。
- 水道管の腐食・破損、パッキンの劣化
- 排水管の腐食・破損
- 建設時の接続不良によるゆるみ
配管の故障は経年劣化によるものが多いですが、地震による破損、凍結による破損の可能性もあります。
分譲マンションの天井水漏れで見られる5つの典型的な症状
分譲マンションの天井水漏れで見られる兆候について紹介します。
- 天井上からポタポタと音がする
- 天井のクロス・ボードにシミ・黒カビが発生する
- クロスがはがれている
- 天井にある照明器具の中に水が溜まってくる
- 天井から水が落ちてくる
上記の症状がある場合は、管理組合・管理会社に相談して原因を探しましょう。
水漏れや雨漏りで天井に見られる兆候について詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨漏りで必要となる天井の張替えや修理の費用相場は?注意点も解説
分譲マンションの天井水漏れ発生時に行うべき応急処置
分譲マンションの天井水漏れが発生したときに行うべき応急処置を紹介します。
- 水漏れの写真・動画を撮影する
- 家具・家電などの家財道具を非難させる
- バケツ・ブルーシートで水を受ける
- 管理組合・管理会社へ水漏れの発生を連絡する
まずは、水漏れの状況とその被害状況を写真・動画で撮影してください。
管理会社や保険会社へ伝えるときの大切な証拠となりますので、アップで撮影するだけでなく、広角な撮影も行っておきましょう。
次に、移動できる家具や家電などを避難させ、床面の保護のためにバケツ・ブルーシートで水を受けるようにして、二次的な被害を最小限に食い止めましょう。
応急処置後に、管理組合・管理会社へ迅速に連絡しておきましょう。
上階の住人への連絡は、管理組合・管理会社から連絡してもらうことをオススメします。(原因がわからないので、変なご近所トラブルを避けるために)
水漏れや雨漏りの応急処置について詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨漏り修理や応急処置の重要性!室内でやるべき5つのことを徹底解説
天井水漏れによる分譲マンションの二次被害とは?
天井水漏れが分譲マンションで引き起こす二次被害について紹介します。
- 部屋の天井がカビる
- 部屋が濡れて持ち物が傷む
- 家電製品が濡れて漏電するリスクがある
- 床面にシミができる
- 階下の天井に水漏れする
天井から水漏れが発生する場合、天井上にはかなり水溜まりができています。
水漏れしている時間にもよりますが、天井にはカビが発生するリスクがあります。
天井から滴下する水によって家財道具・床面の被害が発生します。
また、水漏れ量が多く、床面に水が溜まってしまうとさらに下の階の天井へ水漏れして被害が発生することがあります。
分譲マンションの天井水漏れの修理工事の手順と内容
分譲マンションの天井水漏れに対する修理工事の手順と内容の一例を紹介します。
- 漏水箇所の特定
- 修理または交換
- 防水コーティングの施工
- 排水設備の点検
①漏水箇所の特定
水漏れの修理工事は、まず、漏水箇所の特定が必要です。
上階の住人の人為的な不具合であれば、原因はわかりやすいのですが、雨漏り・設備配管の不具合の場合は、しっかりと調査して特定することになります。
原因によって、専門業者も異なりますので、粘り強く特定しましょう。
②修理または交換
漏水箇所が特定できたら、その部分を修理・交換します。
設備配管などではその漏水箇所の部品を交換することになります。
外壁やサッシからの雨漏りであれば、その部分のヒビ割れを修理します。
③防水コーティングの施工
屋上防水が漏水箇所の場合、防水層を修理したり、全面的な防水工事を行います。
既存の防水層の種類によっては、新規の防水工事に適した防水の種類が異なります。
④排水設備の点検
修理を行った後は、念のため、周辺の排水設備の点検も行います。
分譲マンションで天井水漏れが発生する前にできる予防策
分譲マンションの天井水漏れが発生する前にできる予防策について紹介します。
定期的な点検とメンテナンス計画が予防策となります。
配管や設備の点検を定期的に行うことで、早期に異常を発見することができます。
水漏れセンサーを設置することで水漏れの早期発見が可能です。
水まわりなどの設備・配管は、メンテナンス計画に沿って修理・交換することで大きな不具合を未然に防ぐこととなります。
屋上防水・外壁は定期点検及び定期メンテナンスを適切に実施し、雨漏りを防ぐことができます。
水漏れセンサーについて詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨漏りや水漏れを素人でも把握できる使い勝手の良いセンサーを紹介
分譲マンションの天井水漏れの修理にかかる費用はどれくらい?
分譲マンションの天井水漏れの修理にかかる費用相場を紹介します。
天井から水漏れの修理費用は原因や水漏れ範囲によってもことなりますが、150,000~円の費用とお考えください。
天井のクロスや天井材の交換費用で150,000円程度はかかります。
それに加えて、水漏れ原因の修理費用が必要です。
水道設備の修理では、パッキンの交換が10,000円程度、配管の交換では、10,000円/mを目安としてください。
とりあえず、水漏れを止める応急処置は緊急性がありますので依頼しましょう。
しかし、トイレやお風呂の設備は規模や種類によってピンキリとなりますので、どこまで交換するのか業者と相談して見積もりを依頼しましょう。
トイレやお風呂、キッチンなどの設備の交換は金額も大きくなりますので、複数の業者から見積もり・提案を受けることをオススメします。
修理費用を少しでも抑えるには、早めの対処が被害を最小限にとどめることができオススメです。
分譲マンションで天井水漏れが発生した場合の費用負担は誰がする?
分譲マンションで天井水漏れが発生した場合の費用負担を紹介します。
費用負担の可能性があるのは、住人、管理組合、保険の3者です。
水漏れの原因箇所はどこ?専有部分か共用部分か?によって異なります。
- 専有部分の水漏れは、その部屋の所有者が責任を持ちます。 ⇒住人
- 共用部分の水漏れは、管理組合が責任を持ちます。 ⇒管理組合
- 管理組合の場合、マンション管理組合総合保険に加入している場合が多く、その保険で対応します。 ⇒保険
- 管理組合向けの保険に個人賠償責任保険が付帯されていれば、専有部分の水漏れも保険でカバー可能です。 ⇒保険
水漏れの責任は管理規約や保険契約に基づくため、事前に確認をしておきましょう。
分譲マンションで天井水漏れに適切に対処できる業者選びのポイント
分譲マンションの天井水漏れに対応してくれる信頼できる修理業者選びのポイントを紹介します。
水漏れの対応は業者によって様々ですので、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
- 迅速な対応:依頼後すぐに駆けつけられる業者が望ましいでしょう。
- 料金体系の明確さ:実際の請求額が掲載料金と異なる場合があるため、事前に確認が必要です。
- 技術力と対応の良さ:原因をしっかりと特定でき、修理内容を明確な説明できる業者が良いでしょう。
- 体制が整った業者の選定:体制がしっかりしている業者や口コミなどで顧客満足度の高い業者を選びましょう。
【まとめ】分譲マンションの天井水漏れは早期対応を!
分譲マンションの天井水漏れの原因は雨漏り・人為的な不具合・配管の故障があります。
早期に対応することは、修理費用を安くすることにつながります。
天井水漏れの原因をしっかり特定できる業者に依頼することが重要です。
専門業者に定期的な点検やメンテナンスを依頼することで、天井水漏れ発生を予防することができます。
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