目次
雨樋の取り換えに必要な費用
雨樋の取り換えに必要な費用の相場を紹介します。
雨樋のメンテナンス内容 | 概要・内容 | 費用 |
---|---|---|
雨樋の部分修理(一面部のみ) | 外壁の1面部分だけについている雨樋を、足場を設置して、取り換えする。 | 15~20万円 |
雨樋の全体取り換え | 住宅の雨樋全体を取り換えする。足場全面に設置する。 | 25~60万円 |
※足場費用は含まれていません。
屋根の形状によっては、雨樋の部分な取り換えも可能です。
切妻屋根のように、軒樋が外壁の1面ごとに設置してある場合は、デザインの違いを気にしなければ、1面のみを取り換えできます。
一方で、寄棟屋根のように、軒樋が屋根全体につながっている場合は、全体の取り換えとなります。
2階以上の工事は足場が必要となるため、雨樋の取り換えに合わせて、屋根や外壁のメンテナンス工事を一緒にやってしまうと足場代の負担割合が軽減します。
雨樋の取り換えに必要な日数
雨樋の取り換えに必要な日数を紹介します。
雨樋修理内容 | 期間 |
---|---|
雨樋の部分取り換え | 数時間~1日程度 |
雨樋の全体取り換え | 1~3日程度 |
※足場設置の期間は含まれていません。
雨樋の取り換え時に足場を設置する場合は、プラス2~4日程度必要とお考えください。
また、工事期間とは別に、部分取り換えの場合は部品の調達に時間を要します。
雨樋の取り換えに必要な費用や日数について詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨樋の取り換えが必要な時期
雨樋の取り換え時期の目安は、一般的には20~年程度と言われています。
既に25年以上経過している場合は雨樋や金具・つなぎ目などに不具合が発生している可能性があります。
また、雨樋は建物の立地状況や雨樋の設置状況の影響を大きく受ける部材です。
日射による熱、紫外線や風・雪・寒暖差などの影響により経年劣化が通常より早く進行してしまうケースがあります。
雨樋の留め付け部への雨の掛かり方によっても、木下地が劣化してしまうこともあります。
雨樋の留め付け間隔の大小によっても、雨樋の劣化の進行が変わってしまいます。
年数は目安であり、雨樋の症状で取り換え時期を判断しましょう。
雨樋の工事が必要な症状について詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨樋の工事が必要な症状とは?費用や業者選びについても徹底解説
雨樋の取り換えを行うときの流れ
雨樋の取り換えを行うときの流れを紹介します。
- 足場の設置
- 軒樋の金具の取り付け
- 軒樋の取り付け
- 縦樋と金具の取り付け
以下で簡単に内容を解説します。
①足場の設置
雨樋の取り換えでは、足場が必要となります。
通常は建物の全周に組み、各階の雨樋を触れることができる高さに足場板が必要となります。
少なくとも、雨樋を取り換えする1日前には、足場を設置します。
②軒樋の金具の取り付け
軒樋の金具とは、軒樋をはめこむための金具のことで、まず最初に設置するものとなります。
水は高い所から低い所に必ず流れるため、排水口となる縦樋の落とし口にむかって軒樋全体からスムーズに雨水が流れるように傾斜を設定することが重要です。
また、傾斜を付けようと縦樋の落とし口の部分を下げ過ぎてしまうと屋根材から流れる雨水を軒樋が受けることができません。
雨水が軒樋から飛び出してしまいますので、軒樋の金具の取り付け位置の高さも重要となります。
軒樋の金具は鼻隠しと呼ばれる屋根の先端に固定します。
固定方法は金具の形状によって異なっています。
③軒樋の取り付け
軒樋の金具の留め付けが終わったら、軒樋の取り付けとなります。
軒樋は、金具にはまりこむような形状となっていますので、引掛けて取り付けします。
軒樋と軒継手の間は雨樋専用接着剤を使用して水漏れしないようにします。
縦樋と連結する位置で軒樋の下面に穴を開け、集水器を取り付けます。
集水器も軒樋がはまりこむ形状となっています。
④縦樋と金具の取り付け
軒樋を取り付けた後は、軒樋が集水器に集めた雨水を地面に下ろす役割のある縦樋と縦樋の金具を取り付けます。
「でんでん」と呼ばれる縦樋用の金具を外壁に設置する際には、壁側が水上側となるようにわずかに勾配を付けることで雨漏りを防ぎます。
でんでんに縦樋を設置して、雨樋の取り換え工事の完成です。
雨樋の修理に必要な費用
雨樋の修理費用やメンテナンス費用の相場を紹介します。
雨樋のメンテナンス内容 | 概要・内容 | 費用 |
---|---|---|
雨樋の掃除・DIY | 1階屋根の雨樋を自分で掃除する。 必ず下からはしご・脚立などを使用してください。※落下に注意してください。 | 0円(自分の時間だけ) |
雨樋の掃除・業者 | 屋根屋さんに掃除を依頼して、雨樋の詰まりを掃除する。 | 2~3万円 |
雨樋の部分修理 | 足場を設置せずに、部分補修する。 | 5~10万円 |
雨樋の塗装 | 外壁・屋根などに併せて、雨樋を塗装する。 | 5~10万円 |
雨樋の部分修理(一面部のみ) | 外壁の1面部分だけについている雨樋を、足場を設置して、取り換えする。 | 15~20万円 |
雨樋の全体取り換え | 住宅の雨樋全体を取り換えする。足場全面に設置する。 | 25~60万円 |
雨樋は必ずしも取り換えが必要とは限りません。
雨樋の詰まりを掃除したり、部分的な修理をしたりするメンテナンスでトラブルが解決する場合もあります。
現在の雨樋がどんな状態であるのかを把握し、適切な解決策を提案してくれる業者に相談することが重要です。
費用相場を見ていただくとわかるようにメンテナンスする方法で費用は大きく変わってきます。
雨樋の掃除を自分で行うことができれば、当然費用はかかりません。
しかし、屋根の先端での作業のため、危険な作業となります。
専門業者に依頼をしても、3万円程度ですので無理をしないようにしてください。
雨樋の取り換え費用を節約するためのDIYは可能?
ホームセンターで買った雨樋をDIYで取り換えすることには2つの危険がありオススメできません。
1つは雨樋の取り換え作業が高所作業となるため、作業中に落下しケガをしてしまうという危険です。
落下した場合、最悪のケースでは命にも関わるのでやめておきましょう。
2つ目は雨樋から水漏れが発生するという危険です。
雨が雨樋全体からスムーズに流れるように微妙な水勾配をつけて設置する必要があり、DIYとしては高度な作業となります。
誤って取り付けると雨水が排水できない不具合箇所が発生し、取り換えした意味がなくなってしまいます。
雨樋の取り換え費用を節約するためのDIYはかえって高くつく可能性もあり、ご注意ください。
雨樋の修理や取り換えはどんな業者に頼むべき?
雨樋の修理や取り換えをどこに修理を頼むかを迷っている方は、自社で修理ができる業者を選ぶようにしましょう。
大手ハウスメーカー、ホームセンターや工務店に依頼した場合、その営業経費が高額なため、どうしても中間マージンを多く取り、修理費用が高くなる傾向になります。
屋根や雨樋修理の専門業者は営業経費が比較的に安価となっていますので、金額的には抑えることができます。
具体的には、屋根工事業者、板金工事業者などとなります。
雨樋修理の業者の選び方について詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨樋の取り換えや修理の費用を抑えるために必要なこと
雨樋の取り換えや修理の費用を抑えるためには、複数の業者の見積書を依頼する「相見積もり」が重要です。
相見積もりをする際の注意点を紹介します。
- きちんとした状況確認をしてくれる
- しっかりと見積もりする内容の説明をしてくれる
- 見積書が手書きではない
- 見積書に曖昧な表記がない
- 雨樋の修理は基本的には長さで表現されている
- 施工工程の説明がある
見積もりをする場合、現場調査を行います。
そのときの立ち振る舞いや修理の内容の説明などからも業者選びを行うことをオススメします。
やって欲しい内容と見積もりする内容があっているのかも確認しましょう。
後から「こんなはずではなかった」とトラブルになると結果、費用を抑えることができません。
見積書では合計金額を比較するだけではダメです。
雨樋の症状に対して、本当に必要な工事提案なのかを見比べることが重要です。
雨樋の取り換えなどの見積書では、「一式」表記ではない方が比較できます。
足場が必要な場合は、屋根修理や外壁工事と同じタイミングで雨樋の取り換えを行えば、足場代の節約につながります。
見積書を見ることで業者の良し悪しがわかることが多く、詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨樋のメンテナンス費用を抑えるために必要なこと
雨樋のメンテナンス費用を抑えるためには、定期的に雨樋の掃除を行い、詰まりを防止することが重要です。
雨樋の詰まりは、雨樋の寿命を短くしてしまったり、外壁の劣化を進行させてしまったりする原因になります。
雨樋の掃除について新築時に説明を受けることはありません。
雨樋の掃除の方法についてこちらを参考にしてください。
また、落ち葉などによる雨樋の詰まりを防止するためには、「落ち葉よけシート」を設置することがオススメです。
「落ち葉よけシート」を設置すれば、雨樋のメンテナンス費用の削減や雨樋掃除の負担の軽減につながります。
「落ち葉よけシート」の特徴について詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨樋の詰まりは本当に防げる?落ち葉よけシートをDIYで試しに設置してみました!
【まとめ】雨樋の取り換え費用は業者によって差があります
雨樋の取り換え費用について紹介しました。
雨樋の取り換え時期の目安は、一般的には20~年程度と言われています。
しかし、症状によっては取り換えしなくても修理や掃除などのメンテナンスで済むこともあり、費用も安価となります。
雨樋の取り換えや修理の費用を抑えるためには、複数の業者の見積書を依頼する「相見積もり」が重要です。
見積金額だけではなく、本当に必要な工事内容を提示してくれる業者を選ぶことをオススメします。
屋根・雨漏りに関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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