目次
ベランダ防水の種類を知っておこう
ベランダ防水の種類を紹介します。
- ウレタン防水
- FRP防水
- シート防水
- アスファルト防水
それぞれによって、特徴や単価がことなりますのでまとめてみました。
防水の種類 | 特徴 | 費用相場 |
---|---|---|
ウレタン防水 | ・ウレタン樹脂という液体の防水材を塗布し乾燥させて防水層を作る防水工事 ・既存防水層の上に付帯設備が設置されている複雑な形状にも防水層を作ることが容易 | 6,000~9,500円/㎡ |
FRP防水 | ・液体のポリエステル樹脂に硬化剤を加えて、ガラス繊維などで補強・一体化した塗膜防水 ・耐衝撃性・耐摩耗性に優れて軽量である | 6,500~9,500円/㎡ |
シート防水 | ・塩ビシート防水とは塩化ビニル樹脂でできたシート状の防水材1枚で防水層を作る工法 ・付帯設備があり、施工場所の形状が複雑な場所への施工は困難 | 6,000~12,000円/㎡ |
アスファルト防水 | ・アスファルト防水とは合成繊維不織布にアスファルトを含浸・コーティングしたシート状のルーフィングを貼り重ねて形成する古くからある工法 ・仕上がりがフラットではないため、歩行しないところに施工 | 6,000~9,000円/㎡ |
既存のベランダ防水がどの種類かによってメンテナンス方法も変わってきます。
ベランダ防水の種類の見分け方を確認しておきましょう。
【ベランダ防水の種類の見分け方】①ウレタン防水
ウレタン防水はウレタン樹脂という液体の防水材をベランダへ塗布してできた防水です。
以下のような特徴があります。
- グレーやグリーンの色が多い
- 表面につなぎ目などがなく、フラットである
- 表面に繊維状の凹凸はない
- 柔らかく爪で押すと凹む(元にもどる)
- 下地はコンクリートが多く叩いてもあまり音はしない
【ベランダ防水の種類の見分け方】②FRP防水
FRP防水は液体のポリエステル樹脂に硬化剤を加えて、ガラス繊維などで補強・一体化した防水です。
以下のような特徴があります。
- 色はグレーが多い
- 表面につなぎ目などがなく、フラットである
- 表面が硬く、繊維状の凹凸を感じることがある
- 軽く叩くとコンコンと軽い音がする
- 下地材がベニヤか石膏系材のため畳の大きさごとに継ぎ目ラインが見えることがある
【ベランダ防水の種類の見分け方】③シート防水
シート防水は塩化ビニル樹脂でできたシート状の防水材を貼った防水です。
以下のような特徴があります。
- 色はグレーが多い
- 1m幅程度でシートの重なりが直線状にある
- シートの重なり幅は約40mm程度である
- 表面に凹凸柄があって滑り止めになっている
- 隅の立ち上がり部分が緩やかに折り込んで曲げられている
【ベランダ防水の種類の見分け方】④アスファルト防水
アスファルト防水は合成繊維不織布にアスファルトを含浸・コーティングしたシート状のルーフィングを貼り重ねてできた防水です。
以下のような特徴があります。
- 使用頻度の高いベランダにはあまり施工されない
- 1m幅程度でシートの重なりが直線状にある
- シートの重なり幅は約100mm程度である
- 表面に砂の層がある
- 上塗材にはシルバーが塗装されていることが多い
見分け方がわからない場合は専門業者に相談しよう
見分け方がわからない場合や適切なメンテナンスや防水工事がわからない場合は、専門業者に相談しましょう。
専門業者に相談するメリットを紹介します。
- 現在の状況が把握できる
- 問題に対して早めに対処できる
- 選択肢が増える
- 専門家との認識のズレがなくなる
ベランダ防水工事の種類によって寿命は異なる?
ベランダ防水工事の寿命は概ね10~15年程度です。
しかし、防水工事の種類によって耐用年数の目安が異なりますので参考にしてください。
防水工事の種類 | 耐用年数 |
---|---|
ウレタン防水 | 約10~13年 |
FRP防水 | 約10~15年 |
シート防水 | 約12~15年 |
アスファルト防水 | 約12~20年 |
防水層の上に保護層を設けることで、寿命を延ばすメンテナンス方法もありますのでメンテナンス計画を検討することがオススメです。
ベランダ防水の寿命について詳しくはこちらの記事で解説しています。
ベランダ防水の寿命はどれくらい?メンテナンスのポイントも解説
どの種類のベランダ防水もトップコートが重要です
どのような種類もベランダ防水はトップコートが重要です。
ベランダのトップコートとは、ベランダの床に施工されている防水層を守るために塗装する塗料のことです。
防水工事において、防水層を施工した後に最上層として塗装されます。
トップコートによって、防水層は紫外線や摩耗による劣化から守られています。
トップコートの耐用年数は、一般的にはアクリルウレタン系のもので3~5年程度で、一般的なベランダの大きさ(約20㎡)だと約5万円程度で施工可能です。
ベランダのトップコートの施工費用について詳しくはこちらの記事で解説しています。
どんな種類の防水工事も劣化が激しいとDIYは難しい
防水工事のDIYは劣化が激しい場合は難しいとお考えください。
防水層まで劣化が進行している場合は、DIYでトップコートを塗ってもその後に雨漏りしてしまうリスクが高いです。
雨漏りすると結果的に業者へ依頼することになるので、DIYの費用が余分に高くなってしまいます。
DIYが可能なのは、ウレタン防水やFRP防水で施工されたベランダやトップコートが少し色あせているがヒビ割れなどがないベランダに対して、トップコートの塗り直しを行うことです。
ベランダの防水塗料を自分で塗る方法について詳しくはこちらの記事で解説しています。
ベランダ防水塗料を自分で塗る手順とは?メリットとデメリットも解説
【まとめ】ベランダ防水は種類ごとに特徴があります
主な防水の種類は4種類あり、既存のベランダ防水がどの種類かによってメンテナンス方法も変わってきます。
4種類の防水の見分けるためのそれぞれの特徴を紹介しました。
ベランダに約1m程度ごとにシートの重なり目がある場合はシート防水(まれにアスファルト防水)、重なり目がない場合は塗膜防水(ウレタン防水、FRP防水)となります。
塗膜防水の見分け方は防水層が柔らかければウレタン防水、硬ければFRP防水となります。
見分け方がわからない場合は、専門業者に相談しましょう。
現状の劣化状況や補修方法などを教えてもらえるので、早めに検討することができます。
DIY可能なのは、ウレタン防水やFRP防水で施工されたベランダやトップコートが少し色あせているがヒビ割れなどがないベランダに対して、トップコートの塗り直しを行うことです。
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