屋根材6種類の価格相場を徹底解説!価格やメンテナンス性で選ぶならどれ?

Dr.神谷
Dr.神谷
  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    弊社は、高浜市・半田市にある創業150年老舗三州瓦の生産・販売・工事を行っている会社です。
    年間200棟以上の雨漏り調査・修理を行っています。
    建築業界誌「日経アーキテクチュア」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆!

本記事はこんな人にお勧めします。

  • 屋根材の種類ごとの価格帯について知りたい
  • 屋根材の価格・耐久性・メンテナンス性について比較し、自宅に最適な屋根材の種類を知りたい

この記事で伝えたいこと

この記事は、「種類ごとの屋根材の価格を知りたい」「屋根材の価格・耐久性・メンテナンス性について比較し、自宅に最適な屋根材の種類を知りたい」という方に向けて書かれています。

屋根材には、瓦・スレート・アスファルトシングル・石付金属屋根・樹脂繊維セメント屋根材などがあります。

本記事ではこれらの屋根材の種類ごとの価格について詳しく解説。特徴やメリット・デメリット、耐用年数などがひとめでわかる一覧表も記載していますのでご自宅に合った屋根材を選ぶ際の参考にしてください。

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屋根材の種類と価格【瓦(焼成品)】

瓦(焼成品)は古くから使用されている屋根材で、重厚感があるデザインが人気です。

もっとも耐久性(60年以上)がある屋根となり、長く使いたい建物や屋根のメンテナンス費用を抑えたい人に適しています。

新築の価格は8,000~12,000円/㎡が目安となります。

【メリット】

  • 屋根として耐久性が高い(60年以上)
  • 30年以上ではライフサイクルコストがもっとも安価(メンテナンス費用が安価)
  • 色落ちしない
  • 防音性が高い

 

【デメリット】

  • 初期費用が高い
  • 他の屋根材に比べて重い
  • 重い建物(屋根)に分類するので壁量が増える
  • 自然災害で被害を見かける(古い仕様のまま使用されている)

 

【メンテナンス】

現在の瓦屋根は劣化部分がほとんどなく、メンテナンスとしては点検がメインとなります。

大規模メンテナンスとしては、60~年で葺き替えとなります。

葺き替えの価格は16,000~円/㎡が目安となります。

一方で、築20年以上の古い瓦屋根は旧工法(瓦の留め付け量が少ない)となっており、現在の留め付け仕様で補修(葺き直し)する必要があります。

葺き直しの価格は12,000~円/㎡が目安となります。

 

 

屋根材の種類と価格【スレート(セメント製)】

スレートは工事費用が安く、もっとも安価な屋根となります。

新築時の初期費用を安価にしたい人に適しています。

新築の価格は6,000円/㎡が目安となります。

【メリット】

  • 初期費用が安価
  • シンプルなデザイン
  • 施工業者が多い
  • 軽い建物(屋根)に分類する

 

【デメリット】

  • 色落ちする・コケが目立つ(美観が低下)
  • 割れやすい(踏み割れ)
  • メンテナンス費がかかる
  • 2004年以前はアスベストが入っている

 

【メンテナンス】

スレートは割れやすい屋根材でもあり、5年に1回くらいは業者点検が推奨となっています。

10~15年くらいで塗装メンテナンスが行われています。

大規模メンテナンスとしては、30年で葺き替え・カバー工法となります。(12,000~円/㎡)

葺き替え・カバー工法の価格は12,000~円/㎡が目安です。

 

屋根材の種類と価格【アスファルトシングル】

アスファルトシングルは、柔らかい屋根材なので割れにくいのが特徴です。

スレートと同時に初期費用を安価にしたい人に適しています。

新築の価格は6,000円/㎡が目安となります。

【メリット】

  • 初期費用が安価
  • 割れにくい・錆びない
  • 軽い建物(屋根)に分類する
  • 曲面にも設置可能

 

【デメリット】

  • 破れやすい
  • 強風で飛ばされやすい
  • 表面の砂粒が落ちてくる
  • メンテナンスサイクルが短い

 

【メンテナンス】

柔らかい屋根材なので、接着剤の劣化や施工不良があると強風でやぶれて飛散してしまいますので、浮きなどを発見したら業者に補修を依頼しましょう。

大規模メンテナンスとしては、15~年でカバー工法・葺き替えとなります。

カバー工法・葺き替えの価格は12,000~円/㎡が目安です。

 

屋根材の種類と価格【ガルバリウム鋼板】

縦葺き、横葺き、折板など多数の種類があり、費用はバラツキがあります。

金属屋根材で薄く軽いため、とにかく屋根を軽くしたい人に適しています。

新築の価格は7,000~10,000円/㎡が目安となります。

【メリット】

  • 割れにくい
  • 平部の防水性が高い
  • 緩い傾斜でも施工可能
  • 軽い建物(屋根)に分類する

 

【デメリット】

  • 初期費用が高い(瓦より高い)
  • 錆びる(トタンに比べたら改善している)
  • 雨音がひびく
  • 強風で飛ばされやすい

 

【メンテナンス】

10~15年で塗装メンテナンスが必要です。(チョーキングが目安です)

大規模メンテナンスとしては、30年でカバー工法・葺き替えとなります。

カバー工法・葺き替えの価格は12,000~円/㎡が目安です。

 

屋根材の種類と価格【石付金属屋根】

石付金属屋根は瓦のようなデザインをもった軽量な屋根材です。

石粒で退色が目立ちにくいので、省メンテナンスがいい人に適しています。

新築の価格は9,000~13,000円/㎡が目安となり、瓦よりは高くなります。

【メリット】

  • 重厚感がある
  • 退色が目立ちにくい
  • 割れない
  • 軽い建物(屋根)に分類する

 

【デメリット】

  • 初期費用が高い(瓦より高い)
  • 表面の石粒が落ちてくる
  • 凹みやすい
  • 輸入品である(保証は当てにならない)

 

【メンテナンス】

塗装メンテナンスを行う必要はありません。

大規模メンテナンスとしては、30年で葺き替えとなります。

葺き替えの価格は12,000~円/㎡が目安です。

 

屋根材の種類と価格【樹脂繊維セメント屋根材(樹脂セメント製)】

樹脂繊維セメント屋根材は、瓦のようなデザインで軽量な塗装品です。

瓦のようなデザインで、重量が軽い建物(屋根)に分類する屋根材にしたい人に適しています。

新築の価格は12,000円/㎡が目安で、瓦より高くなります。

【メリット】

  • 瓦のようなデザイン
  • 割れにくい
  • 防音性が高い
  • 軽い建物(屋根)に分類する

 

【デメリット】

  • 初期費用が高い(瓦より高い)
  • 凍害ではく離・ヒビ割れする
  • 退色する
  • 瓦よりメンテナンス費がかかる

 

【メンテナンス

退色は起きますが、塗装メンテナンスは必要ないようです。(屋根材としての実績が短い)

大規模メンテナンスとしては、30年で葺き替えとなります。

葺き替えの価格は20,000~円/㎡が目安です。

 

屋根材の種類と価格表

ここまで紹介した6種類の屋根材の特徴と価格について表にまとめました。

 スレートアスファルトシングルガルバリウム鋼板石付金属屋根樹脂繊維セメント
新規施工費8,000~12,000円/㎡6,000円/㎡6,000円/㎡7,000~12,000円/㎡9,000~13,000円/㎡12,000円/㎡
重さ38~45㎏/㎡21㎏/㎡12㎏/㎡4~7㎏/㎡7㎏/㎡20㎏/㎡
耐久性60年以上30年15~30年30年30年30年
メリット◎一番長持ち
・60年以上もつ高い耐久性
・ 30年以上のライフサイクルコストが最も安価(メンテナンス費用が安価)
・色落ちしない
・防音性が高い
◎安い
・初期費用が安価
・シンプルなデザイン
・施工業者が多い
・軽量
◎割れにくい
・初期費用が安価
・錆びない
・軽量
・曲面にも設置が可能
◎最も軽い
・割れにくい
・防水性が高い
・サビに強い
・耐久性が高い
・軽量で建物への負担が少ない
・緩い勾配屋根でも対応可能
◎重厚感がある
・退色が目立ちにくい
・割れない
・軽量な屋根材
◎軽い
・瓦のようなデザイン
・割れにくい
・高い防音性
デメリット・初期費用が高額
・重量があるため、建物に負荷がかかる
・自然災害での損傷リスクがある(古い仕様の瓦の場合)
・色落ちやコケが発生しやすく、美観が低下する
・割れやすい
・メンテナンス費用がかかる
・ 2004年以前の製品にはアスベストが含まれている可能性がある
・破れやすい
・強風で飛ばされやすい
・表面の砂粒が落ちる
・メンテナンスサイクルが短い
・スレート屋根や瓦屋根に比べて初期費用が高い
・メンテナンス費用が高い
・雨音が響く
・強風で飛ばされることがある
・錆びる可能性がある
・初期費用が高い(瓦より高価)
・表面の石粒が落ちやすい
・凹みやすい
・輸入品であり、保証が期待できない
・初期費用が高い(瓦よりも高価)
・凍害ではく離やヒビ割れが生じやすい
・退色する
・瓦よりもメンテナンス費用がかかる
メンテナンス◎必要性は少ない
・築20年以上の古い瓦屋根は旧工法に基づき瓦の留め付け量が少ないため、現在の仕様で補修(葺き直し)を行う必要がある(費用相場:12,000円〜/㎡
・5年に1回の業者点検が推奨される
・10~15年ごとに塗装メンテナンスが一般的
・30年で葺き替えやカバー工法(費用相場:12,000円~/㎡)が必要とされる
・接着剤の劣化や施工不良があると強風で破れて飛散する可能性があるため、浮きなどがあれば業者に補修を依頼する
・15年程度でカバー工法や葺き替えが必要(費用相場:12,000円~/㎡)
・10~15年で塗装メンテナンスが必要
・大規模メンテナンスは、30年以上経過後にカバー工法や葺き替えが必要(費用相場:12,000円〜/㎡)
・塗装メンテナンスは不要
・30年で葺き替えが推奨(12,000円~/㎡)
・退色はするが、塗装メンテナンスは不要
・大規模メンテナンスは、30年で葺き替えが推奨(費用相場:20,000円~/㎡)

※比較表の金額はあくまで目安であり、業者によって異なります。

 

 

【価格で選ぶ】おすすめの屋根材の種類は?

新築の価格からみたおすすめの屋根材を紹介します。

屋根材の価格差は、最も安価なもの(スレート・アスファルトシングル)で6,000円/㎡、最も高価なもの(石付金属屋根)で13,000円/㎡とおよそ2倍の差があります。

平均的な大きさの屋根(100㎡)とすると、価格差は700,000円程度となります。

初期費用を重視する場合のおすすめ屋根材は「スレート屋根」「アスファルトシングル屋根」です。

 

【耐久性とメンテナンス性で選ぶ】おすすめの屋根材の種類は?

耐久性とメンテナンス性からみたおすすめの屋根材を紹介します。

瓦屋根は耐久性が60年以上と高いため、省メンテナンスを重視するなら瓦屋根がおすすめとなります。

他の屋根材はどれも30年の耐久性であるため、30年で大規模改修が必要な屋根材です。

その大規模改修費用は12,000~円/㎡と高額になるため、住宅ローン最長期間35年での屋根にかかる費用(新築+メンテナンス費)で考えると瓦屋根が最も安価となります。

 

各屋根材について参考価格の詳細は詳しくはこちらの記事で解説しています。

屋根材の特徴や価格が丸わかり!あなたの最適を選ぶポイント6つ紹介

 

屋根材の金額は業者によって見積額に差が出ることも

屋根材の金額は業者によって見積額に差が出る可能性があります。

屋根工事は材工での金額となるため、屋根材自体の価格だけではなく、運賃、施工費、副資材費(防水シート、木材、くぎ、ビス等)なども加わっています。

施工費・副資材費はその内容・仕様によって、価格が大きく異なりますし、屋根の性能にも大きく影響します。

見積金額が安価でも屋根の性能も低くなるようでは、意味がありません。

 

また、屋根工事の見積もり額は業者の種類・規模によって異なり、大手ハウスメーカーでは下請けを使うため、料金が高くなる傾向があります。

専門業者である当社神清では間に業者を挟まないため、比較的安価に高品質なサービスを提供できます。

 

【まとめ】

6種類の屋根材について価格・特徴を紹介しました。

新築の価格を抑えたいなら、スレート・アスファルトシングルがオススメです。

35年以上での屋根にかかる費用を抑えたいなら、耐久性とメンテナンス性に優れている瓦がオススメです。

屋根工事は材工価格となるため、良心的な価格で質の高いサービスを求める方は屋根の専門業者を選ぶことがおすすめです。

屋根材選びに迷ったら、屋根に詳しい専門業者に相談しましょう。

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