SOLIDOって何?
1枚の形状がこんな形をした外壁材です。(カタログから引用)
屋根屋はこの形をみるとすぐに、コロニアル(カラーベスト)が浮かんできます。
上の写真がコロニアルです。下側がギザギザしている所以外は同じ形状です。
コロニアルとはもっとも安価な屋根材で、建売住宅に多く採用されています。
50年以上前から販売された商品で、はじめは壁材として販売されたのですがあまり売れず屋根へ土俵を移して成功したものです。
コロニアルについて詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
どんな屋根材?コロニアルの特徴やメンテナンス方法を徹底解説!
SOLIDOはコロニアルの先祖帰りとも言える商品で、再び壁材として販売されたもののようです。
SOLIDOは12,000~円/㎡と高級な外壁材です。
SOLIDOの詳しい内容は、こちらをご覧ください。
SOLIDO typeMが2018年度グッドデザイン賞を受賞しました。
SOLIDOのコンセプト
「一枚として同じものがない・無垢の建築素材」
「薄くて強靭な持続可能素材」
「時とともに移りかわる風合い」
どれも素晴らしいコンセプトだと思います。
しかし、一個人の屋根屋からするとなぜか引っかかります。
「薄くても強靭な持続可能素材」
⇒屋根において、コロニアルは踏み割れが大きな問題となっています。
壁は踏まないので、ヒビ割れが発生しないということでしょうか?
「時とともに移りかわる風合い」
⇒屋根において、コロニアルは退色が著しく、コケが生えています。
確かに、経年変化は起きるので、風合いも変わります。
ポイントは「経年美として人が感じるか」、「経年劣化として人が感じるか」だと思います。
上の写真を見て、「経年美」と感じる方はSOLIDOを採用されてもいいのではないでしょうか?
「劣化」と感じる方はSOLIDOの採用はよく検討された方がいいと思います。
⇒屋根において、コロニアルは吸水・乾燥を繰り返すことで反りが発生します。
こちらも経年で変化するので風合いとも取れます。
しかし、このコロニアル同士の隙間が気になる方はよく検討された方がいいと思います。
コロニアルを壁で使用した建物
コロニアルを壁で使用した建物があります。
この時代のコロニアルはアスベスト入りなので、屋根・壁ともアスベスト入りで処理費を考えるとゾッとしますね。
この建物を「経年美」と感じる方はSOLIDOでも大丈夫かも?です。
SOLIDOを外壁に使用するメリット
SOLIDOを外壁で使用するメリットもあります。
- メンテナンス費が安価
- 雨漏りしにくい
メンテナンス費が安価
シーリングをほとんど使用していないので、メンテナンスコストは安価となります。
「経年美」ととらえる方は、25~30年間、塗装・シーリングメンテナンスが必要ない可能性があります。
雨漏りしにくい
コロニアルは屋根材の中では雨漏りしにくい商品です。
さらに、SOLIDOは2重壁下地となっているため、雨漏りリスクは大幅に軽減できます。
まとめ:SOLIDOは経年した変化を想像して選ぼう
SOLIDOについて、一個人の屋根屋の感想を紹介しました。
SOLIDOを選ぶ前には、必ずメーカー出している注意事項を確認しましょう。
経年変化の良し悪しが異なるとスレート屋根のように10年毎に塗装することになり、SOLIDOを選んだデザインとは全く異なってしまいます。
室内使いは雨があたらないため、特徴が異なりますのでこの記事は参考になりませんのでご注意ください。
屋根に関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
神清からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。