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トタン屋根のカバー工法の費用
トタン屋根に直接新しい屋根材を設置するカバー工法の費用相場の目安は80万円~120万円とお考えください。(30坪程度の家/足場費用は含みません)
屋根面積の単価で言いますと8,000~12,000円/㎡となります。
ただし、トタン屋根が横葺きであったり、瓦の形状であったり、屋根下地が劣化していたりすると新しい屋根材を直接設置するカバー工法はできません。
トタン屋根の上に新しい野地板を設置後に新規屋根材を施工するカバー工法となります。
野地板を設置した上でのカバー工法の費用相場の目安は110万円~165万円とお考えください。(30坪程度の家/足場費用は含みません)
トタン屋根のカバー工法の費用の内訳
トタン屋根のカバー工法の費用の内訳を紹介します。
項目 | 数量 | 単位 | 単価 | 金額 |
---|---|---|---|---|
下地調整費(野地板重ね張り) | 100 | ㎡ | 3,000~4,000 | 300,000~400,000 |
新規ガルバリウム鋼板材料代 | 100 | ㎡ | 5,000~8,000 | 500,000~800,000 |
副資材(ルーフィング、板金等) | 100 | ㎡ | 1,000~1,500 | 100,000~150,000 |
本体施工費 | 100 | ㎡ | 1,300~1,800 | 130,000~180,000 |
諸経費・福利厚生費・残材処分費(工事費8%) | 1 | 式 | 70,000~120,000 | |
合計 | 800,000~1,650,000 |
※30坪程度の家/足場費用は含みません
既存のトタン屋根の状態がよく、直接新しい屋根材を設置できる場合は、下地調整費を省くことができます。
新規ガルバリウム鋼板は縦葺き、横葺き、断熱材付き、石付きなど様々な種類があります。
既存トタン屋根の形状によって使用できる種類が限定されますので、修理業者に確認しておきましょう。
屋根の状態によってカバー工法の費用は変わる
カバー工法の費用が変動する屋根の状態を紹介します。
- 屋根面が多い多面屋根は費用が高くなる(下屋根が多い場合など)
- 方形屋根や寄棟屋根は費用が高くなる
- 屋根形状が複雑だと費用が高くなる(棟違い、ドーマー、すがり、煙突など)
- 足場が設置しにくい建物は費用が高くなる
- 下地の劣化が激しい場合は費用が高くなる
- 雨漏りしている場合は費用が高くなる
- 屋根の傾きが急な場合は費用が高くなる
現地を確認してもらって、見積を取りましょう。
トタン屋根の葺き替えやカバー工法が必要な時期は?
トタン屋根の寿命は15~20年程度であるため、寿命が近い場合や寿命を超えている場合は、サビの除去や塗装のメンテナンスだけでは問題解決にはなりません。
塗装メンテナンスしてもすぐにサビ・塗装のはがれが発生し、やがて穴開きによる雨漏りへとつながります。
15年を経過したトタン屋根は塗装メンテナンス以外に、葺き替え工事やカバー工法を検討してみましょう。
塗装メンテナンスは7~10年毎に必要とお考えください。
また、寿命が来ていなくても、トタン屋根に重度のサビや穴あきがある場合は、葺き替え工事やカバー工法が必要です。
トタン屋根のカバー工法の注意点
トタン屋根の劣化が進行している場合は下地まで激しく痛んでいるため、直接新しい屋根材を設置するカバー工法はできない場合が多いです。
その場合は、既存トタン屋根の上に新しい野地板を設置してのカバー工法もしくは、葺き替え工事を検討しましょう。
野地板を設置してのカバー工法の方が既存のトタン屋根や野地板を撤去・廃棄しない分だけ安価となります。
また、既存屋根下地の劣化が広範囲に発生している場合は、葺き替え工事がオススメとなります。
野地板について詳しくはこちらの記事で解説しています。
費用に差がないなら葺き替え工事がオススメ
カバー工法は費用を抑えるメリットが大きいですが、デメリットもありますので紹介しておきます。
- 耐震性に影響する可能性がある
- 内部の補修が必要な場合には施工できない
- 選択できる屋根材が限られる
- 屋根下地の状態によっては施工できない
- 将来の改修・解体時の費用が2倍以上と高額になる
カバー工法と葺き替え工事の工事費用に差がない場合は、葺き替え工事がオススメとなります。
カバー工法以外のトタン屋根の修理費用の目安
トタン屋根の症状によっては、カバー工法以外の屋根修理も可能です。
部分補修などの修理費用の目安を紹介します。
修理の内容 | 費用相場(円) |
---|---|
穴あき補修 | 50,000~ |
部分的な張替え | 100,000~ |
棟板金の交換 | 100,000~ |
再塗装 | 300,000~ |
カバー工法 | 800,000~ |
葺き替え工事 | 1,000,000~ |
修理費用は業者によって費用が異なる
屋根修理を業者に頼む場合は、主に以下の4つの業者があります。
- ハウスメーカー・工務店
- リフォーム業者
- 塗装業者
- 屋根修理の専門業者
ハウスメーカーや工務店、リフォーム業者、塗装業者に依頼をした場合は結果として、その関連の屋根修理業者が行うこととなります。
そのため、屋根修理業者の費用に加え、その依頼した業者の営業経費分の費用が加わるので高くなってしまいます。
ただし、知り合いのハウスメーカー・工務店であれば、屋根修理をしっかりと行ってもらえる安心感はあると思います。
屋根修理業者は、屋根に関する専門的な知識や技術を持っているため、屋根の修理だけを行うなら、屋根修理業者に直接依頼することも選択肢の1つであり、オススメします。
屋根修理は信頼できる優良業者に依頼しよう
屋根修理は信頼できる優良業者に依頼しないと、不要不急の修理まで行われ費用が必要以上に高くなってしまいます。
また、正しく修理されていない場合は、すぐに屋根修理が必要になってしまうこともあります。
ただ、悪徳業者もだますプロであるため、見極めることが難しいです。
優良業者の5つの特徴を紹介します。
- 丁寧な説明
- しっかりとした見積もり書
- 相場ないの修理費用
- 近所への配慮
- 充実したアフターフォロー
この中で、とくに重要視してほしいのが、丁寧な説明です。
現状の状況をしっかりと説明してくれる業者を選びましょう。
優良業者の特徴について詳しくはこちらの記事で解説しています。
どんな屋根修理業者に頼めば良いの?優良業者の5つの特徴を解説!
【まとめ】劣化したトタン屋根のカバー工法はオススメできない
トタン屋根に直接新しい屋根材を設置するカバー工法の費用相場の目安は80万円~120万円とお考えください。(30坪程度の家/足場費用は含みません)
野地板を設置した上でのカバー工法の費用相場の目安は110万円~165万円です。
トタン屋根の寿命は15~20年程度であるため、寿命が近い場合や寿命を超えている場合は、サビの除去や塗装のメンテナンスだけでは問題解決にはなりません。
15年を経過したトタン屋根で劣化が激しい場合は、葺き替え工事やカバー工法を検討してみましょう。
野地板を設置してのカバー工法の方が既存のトタン屋根や野地板を撤去・廃棄しない分だけ安価となりますが、カバー工法のデメリットもあります。
カバー工法と葺き替え工事の工事費用に大きな差がない場合は、葺き替え工事がオススメとなります。
屋根に関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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