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ゲリラ豪雨による雨漏りが急増中!その原因と背景とは?
ゲリラ豪雨とは、短時間に局所的な集中豪雨が発生する現象で、近年全国各地で頻繁に発生します。
昔は夏の午後に局所的に発生することが多かった「夕立」と同じような現象ですが、雨量が多く、人的被害にまで発展することから「ゲリラ豪雨」と呼ばれています。
ゲリラ豪雨が頻発する原因としては、地球温暖化で気温の上昇とそれにともなう空気中の水蒸気の増加が考えられています。
ゲリラ豪雨は1時間に50mm以上、時には100mmを超える猛烈な降雨となり、屋根、外壁や雨樋の排水能力を超えることで雨漏りが発生するケースが増えています。
ゲリラ豪雨の雨漏りは火災保険の対象になるの?
ゲリラ豪雨の雨漏りは火災保険の対象となるのかについて解説します。
ゲリラ豪雨の雨漏りは、保険の契約内容や被害状況にもよるが、火災保険適応の可能性はゼロではありません。
雨漏りの場合は、強風等などで建物の屋根、外壁や雨樋に被害が発生していたが気付かずにいて、ゲリラ豪雨で雨漏りして初めて風災の被害が発覚した場合などでは火災保険の対象となり得ます。
また、雨樋や排水設備に不具合が発生した場合も事故と見なされ、火災保険適応の可能性があります。
ただし、一般的に雨漏りでは火災保険が適用されるケースは少ないです。
一方で、ゲリラ豪雨によって河川の氾濫や洪水が発生した場合、床上浸水が発生すると火災保険の水災として補償対象となる場合があります。
ゲリラ豪雨も対象?雨漏りに火災保険が適用されるケース
ゲリラ豪雨による雨漏りに火災保険が適用されるケースを解説します。
以下のようなケースでは、ゲリラ豪雨に伴う自然災害である場合、雨漏りに火災保険が適用される可能性があります。
- 落雷による被害(落雷の衝撃で屋根材や外壁が破損)を伴う雨漏り
- 強風による被害(瓦やスレートが飛ばされる、外壁が剥がれる)を伴う雨漏り
- 雹(ひょう)による被害(屋根材や雨樋が破損)を伴う雨漏り
- 排水設備の不具合に起因する雨漏り
- 雨漏りではないが、大雨による床上浸水(河川の氾濫など)
大気が不安定なときにゲリラ豪雨が発生するため、豪雨に伴う「落雷」「強風」「雹」などで建物に損害が発生したことに起因する雨漏りは火災保険の対象となり得ます。
個々の火災保険の契約内容によってそれぞれ適用範囲が異なるため、被害にあった場合は火災保険会社や代理店に相談されることをオススメします。
ゲリラ豪雨でも適用外?雨漏りに火災保険が適用されないケース
ゲリラ豪雨での雨漏りに火災保険が適用されないケースを解説します。
以下のようなケースでは、火災保険が適用されない可能性が高いです。
- 長年の経年劣化や施工不良が原因の雨漏り
- 適切なメンテナンスを怠っていたために発生した雨漏り
- 豪雨そのものだけが原因で建物に自然災害による破損がない場合の雨漏り
雨漏りする原因としては、上記の内容が圧倒的に多いため、ゲリラ豪雨の雨漏りでも保険適用外となる場合が多いです。
ただ、雨漏りの原因特定は一般の方では難しいため、火災保険会社へ問い合わせすることが損しないことにつながります。
ゲリラ豪雨の雨漏りで火災保険を使うための条件
ゲリラ豪雨の雨漏りで火災保険を使うための条件について解説します。
ゲリラ豪雨の雨漏りで火災保険を申請するには「原因が自然災害による被害であること」が条件となります。
- 強風で屋根材が脱落・飛散する被害
- 強風による飛来物が衝突して屋根材・外壁・雨樋が破損する被害
- 落雷で屋根材が損傷する被害
- 雹で屋根材・雨樋が破損する被害
- 豪雨で内樋・排水設備からオーバーフローが発生する被害
内樋や排水設備などの不具合でオーバーフローが発生する被害も条件のひとつです。
ゲリラ豪雨と火災保険について「ゲリラ豪雨の雨漏り被害は火災保険の対象?補償を受けるポイントは?」の記事で詳しく解説しています。
雨漏りの原因は?経年劣化かゲリラ豪雨かの見極めが必要
ゲリラ豪雨の雨漏りで火災保険を使うには原因の見極めが重要なことについて解説します。
火災保険で雨漏りが補償されるのは自然災害で屋根が破損して雨漏りした場合ですが、実際には経年劣化や施工不良などが原因のケースが多いです。
そのため、雨漏り修理を依頼する業者がしっかりと原因特定していると、火災保険会社への説明もスムーズになります。
原因を正確に調査できる信頼性の高い業者へ依頼することが火災保険を使って雨漏り修理する近道だと思います。
さらに、火災保険を使用する雨漏り修理の手順についても理解している業者であることも重要です。
信頼できる業者の選び方について「雨漏りの修理業者を選ぶ方法|後悔しないためのポイントと悪徳業者の見分け方」の記事で詳しく解説しています。
「火災保険を使って0円で雨漏り修理」に飛びついて大丈夫?
業者の中には、「火災保険を使って0円で雨漏り修理」をうたって、集客しているところがあります。
弊社の雨漏り修理実績では約8割が「経年劣化・人工的」な破損によるもので、火災保険を使えたケースは全体の約2割しかありませんでした。
「必ず保険が使える」と契約を迫る悪質な業者もいるため、火災保険が使えなかったときの費用負担や工事後の補償内容については、契約前にしっかりと確認してください。
業者によっては、火災保険の補償がなかったから工事契約をキャンセルしようとしたら、キャンセル料を請求してくる業者もいますのでご注意ください。
悪徳業者について「雨漏り修理の詐欺に要注意!代表的な手口や対策方法を屋根屋が解説!」の記事で詳しく解説しています。
ゲリラ豪雨の雨漏りを火災保険で補償してもらうまでの流れ
ゲリラ豪雨の雨漏りを火災保険で補償してもらうまでの流れについて解説します。
ゲリラ豪雨の雨漏り修理費用を火災保険でまかなう流れについて順番に紹介していきます。
- 修理業者に調査を依頼
ご自分で雨漏りの原因を特定してもらう修理業者を選びます。 - 写真撮影と見積書の準備
業者が被害箇所の写真を撮影し、業者から写真・原因報告書と修理見積書を提出してもらいます。 - 保険会社または代理店へ連絡
ご自分が保険会社へ連絡して、火災保険を利用する旨を伝え、申請方法や必要書類を確認します。 - 申請書類の提出
ご自分で案内に沿って申請書と必要書類を保険会社へ提出します。 - 保険会社による現場調査
必要に応じて、保険会社の担当者や鑑定人が現地を確認します。 - 保険金の支払い
審査が通れば、保険金が指定口座に振り込まれます。 - 雨漏りの補修工事
支払われた保険金をもとに、修理工事を行います。
火災保険を使った雨漏り修理を検討する場合、もっとも重要なことは修理業者をどこにするかです。
「火災保険で0円修理」をうたっているところは、自然と保険会社のチェックが厳しくなります。
第3者的な立場となる火災保険鑑定人が現場調査を行う可能性が高く、雨漏りの場合、火災保険から保険金が支払われる可能性は低くなります。
しかし、まったく火災保険の知識がない業者へ依頼することも避けるべきです。
オススメは地元の雨漏り修理業者で、火災保険での修理実績のある所となります。
雨漏り修理を火災保険で支払う条件や手順について「雨漏り修理費用を火災保険で支払う条件や手順は?注意点も解説します」の記事で詳しく解説しています。
【まとめ】ゲリラ豪雨での火災保険の適用は「原因と条件」がポイント
ゲリラ豪雨での雨漏りを火災保険で直すためのポイントを紹介してきました。
単純な雨漏りでは、雨漏り修理は火災保険の適用範囲外となる可能性が高いです。
ゲリラ豪雨であれば、雨漏りの原因・条件によっては火災保険の適用が可能となる可能性もあります。
また、雨漏り修理業者の選定によってもかわりますので、地元のしっかりした雨漏り修理業者に依頼しましょう。
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