スレート屋根のメリットデメリット! これを見れば、全てが分かります!

スレート屋根のメリットデメリットをまとめました!

はじめに・・・

このブログは、これから家を建てたり・屋根をリフォームしたりを検討している、一般のお施主さま向けです。

メーカーや業者さんの説明だと、どうしても問題点を隠したり、逆に推している商品をアピールしがちになります。

しかし、そこはお施主さまには関係ありません。

このブログでは、お施主さまの側に立って、フラットな立場で解説をするよう心がけています。

ブログ内では、スレート屋根材のメリットデメリットを、「屋根から人の笑顔を作りたい!!!」をモットーとしている神清(カミセイ)のDr.神谷が、できるだけ分かりやすく書きました。

お施主さまにとって大切なことは、家のデザインやライフスタイルにあった屋根材を選ぶことです。

このブログが、少しでもその助けになれば幸いです。

 

スレート屋根の概要

厚さは5~6㎜の薄くて平らなセメントの屋根材です。

一般的には「化粧スレート」といいます。

「コロニアル」や「カラーベスト」と呼ばれることもありますが、実は「化粧スレート」の人気シリーズの商品名のことなんです。

もうちょっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください!

~化粧スレート、カラーベスト、コロニアル、スレート瓦って、何が違うの? Q024~ 図解 屋根に関するQ&A

 

現在はその1社(ケイミュー株式会社)のみが生産している商品となっています。

なお、昔の製品には発がん性物質のアスベストが入っています。(2004年まで)

(天然石の高価なスレートもありますが、流通が少ないのでこの説明からは除きます。)

スレート屋根の気になる項目の数値を先に上げておきます。

新規施工費:6,000円/㎡

重 さ:21kg/㎡

耐久性:30年

スレート屋根のメリット

スレート屋根は単一商品としては、現在、日本でもっとも多く使用されている屋根材となります。

人気の秘密は以下に掲げるメリットによるものだと言えます。

1.新築時、もっとも安価となる。

スレート本体は比較的いい値段の商品です。
(本体自体は、実は瓦より高いのです。)

しかし、本体以外に使用する部材がほとんどありません。

さらに、屋根材の中では大きい方で加工もしやすいので、施工費も含めると、もっとも安価に仕上げることができます。

人気の秘密はズバリ、この新築時の安さです!(新築時材工価格:6,000円/㎡)

 

2.シンプルなデザインで、ほとんどの住宅に合う。

薄い板状のシンプルなデザインです。

ほとんどの住宅に無難にフィットします。

そんな中で、どの屋根形状にすればいいか、悩まれた方には、スレート屋根は寄棟屋根をお勧めします!その理由を知りたい方はこちらをご覧ください!

スレート屋根はどんな屋根形状がいいの? 寄棟屋根がいいですよ!

 

お施主さまによって、異なるデザインを要望されても、屋根材を変えることなく対応できるため、建設会社にとってメリットがあります。

色種は豊富で、お施主さまの好みの色を探すのが容易です。

 

3.重量的には、軽い屋根材である。

厚さ5~6mmの薄い屋根材であるため、重量的には21㎏/㎡と粘土瓦の半分程度の軽さとなっています。

建築基準法の軽い建物に属するため、リフォーム時、軽い建物の葺き替えにも使用することができます。

 

4. 施工できる業者が多い。

単一商品としてみると屋根材の中でも、もっとも高い普及量を誇ります。

そのため対応可能な業者も多いです。

工事や修理のときに安心です。

 

ここまで読むとスレート屋根を選びたくなるのでは?

ちょっと、待ってください。デメリットもありますので、以下を読んでから決めてくださいね!

スレート屋根のデメリット

1.割れやすい。

他の屋根材と比べて、踏み割れなどで割れてしまうケースが多いです。

切れ込みを深くし見た目をランダムに見せるものなど、少し凝ったデザインの商品もあり、より割れやすい印象があります。

屋根リフォームの現場では、ほとんどすべての現場でき裂の入ったスレートを見かけます。

◎スレート屋根の踏み割れの問題点をわかりやすく記載しています!

「スレート屋根の割れ補修がシーリング」というメーカーのマニュアルとお施主さまの感情とのギャップがあり、問題となっています。屋根材の割れが気になる方は後悔しないためにもこちらをご覧ください!

「屋根材って、耐用年数以内でも割れるの?」 「スレート屋根はよく割れてますよ!!」

 

◎こちらは、踏み割れの量の多さに衝撃が走ります!

太陽光パネルが設置されている住宅のスレート屋根の踏み割れ発生率が132枚中52枚と39.4%も割れていたという現場レポートです。自宅が心配になった方はこちらをご覧ください!

【必見】スレート屋根、”ドキッ”とするほど割れていた!衝撃の割れ比率です!!

 

◎築10年未満の方はこちらを読んだら、ご自宅の屋根も点検したくなるかも?です!

中古住宅売買に絡み、築3年のスレート屋根を点検したら、すでに踏み割れが発生していました。割れが経年劣化ではなく、施工時が原因だ!と言える貴重な現場レポートです。ご自宅が築10年未満の方で、気になる方は是非こちらをお読みください!

知らないと損!築3年のスレート屋根を点検してみたら・・・踏み割れ発見!

 

◎なぜ踏み割れるのか?と疑問の方はこちらをご覧ください!

スレート屋根のひび割れは①横継ぎ目位置の踏み割れ②スレート屋根の釘が原因の踏み割れ③下地の段差が原因の踏み割れに分類できます。その原因を考えるとどの屋根でも踏み割れが発生している可能性が高いのです。その原因を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!

お施主様が簡単にできる!化粧スレート屋根のひび割れから自宅を守る裏ワザのご紹介!(10年前点検しよう!)

 

2. 経年劣化による雨漏りが起きやすい。

スレート屋根の新築時はほとんど雨漏りがありません。

しかし、経年によって雨漏りが生じることがあります。

◎スレート屋根の弱点と言える、けらば部からの雨漏りがあります。

多くのスレート屋根では経年でけらば水切りに土ほこりが堆積します。その堆積により雨水がせき止められ、オーバーフローすることにより雨漏りが発生します。スレート屋根の最大の弱点です!スレート屋根の雨漏りが気になる方は詳しくはこちらをご覧ください!

~化粧スレート屋根の欠点はなに? Q079~ 図解 屋根に関するQ&A

 

◎スレート屋根を再塗装した後に、雨漏りがしやすくなります。

スレート屋根を再塗装のメンテナンスしたのに、雨漏りすることがあります。これは、再塗装時に縁切り作業を手抜きされると発生する雨漏りで、お施主さまにとっては、業者選びが重要となります。再塗装を検討されている方は是非こちらをご覧ください!

スレート屋根の再塗装の注意点!「縁切り」は必須ですよ!

 

◎スレート屋根の施工上の問題点から発生する雨漏りもあります。

これは屋根屋しか知らない秘密の弱点です。スレート屋根は25%程度、釘孔から雨水が浸入しています。その原因は実は省施工のために行う葺き足調整が原因とも言えます。葺き足調整すると雨漏りすることを実験で確認しました。かなり、マニアックですが、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!

スレート屋根における雨漏り(雨水浸入)の原因はこれだ! 屋根屋しか知らない秘密!

 

3. 塗装製品で紫外線に弱いので、再塗装が必要である。

基本的に再塗装が必要な商品です。(10~15年程度で)

雨にわずかに含まれる酸にも弱く、塗膜が経年劣化します。

これでいきなり雨漏りになるわけではないのですが、相当見た目は悪くなります。

さらに、北面の屋根はコケがびっしりと生えることも多々あります。

 

メーカーによれば、塗膜が30年保つといわれる商品(グラッサコート)も発売されています。

◎しかし、そのグラッサコートでも築6年で心配になる程、変色している現場もありました!

築6年の中古住宅の屋根を点検したら、グラッサコートでも、著しく変色していました。30年持つと言われているグラッサ塗装に疑問を感じる現場でした。グラッサコートが心配の方は、こちらをご覧ください!

化粧スレート屋根 グラッサ塗装はホントに30年持つの? 色10年保証も怪しいよ!

 

4.古い商品にはアスベストが入っている。

つい15年程前まで、発がん性物質であるアスベスト(石綿)がスレート屋根の原料として使用されていました

2004年頃までに建った住宅の屋根は、含有の危険ゾーンです。

屋根材として屋根に載っている間は飛散しないので、心配無用です。

問題は、修理や解体するときの飛散であり、また、アスベスト入りスレート屋根材を処分する費用も年々高くなってきています。

◎アスベスト入りスレート屋根を解体するときに、飛散防止対策をした現場の記事です。

石綿スレート屋根の葺き替え時、アスベスト飛散防止対策をしっかり行った屋根の現場レポートです。アスベストはスレートを割るだけで飛散してしまう目に見えない危険な発がん性物質です。詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!

石綿スレート屋根葺き替えはご用心! アスベスト(石綿)飛散防止対策のご紹介!

スレート屋根のメンテナンスのポイントは?

◎スレート屋根の経年劣化でのメンテナンスが必要となるポイントをまとめました!

スレート屋根が汚れ・色あせ・コケ・欠け・割れ・浮き・反りが発生したときはメンテナンスする時期です。補償を考えると築後5年、10年を経過する前に点検することが重要です!詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!

~スレート屋根はどうなると要注意なの? Q040~ 図解 屋根に関するQ&A

1. 10〜15年ごとに再塗装しておこう。

10~15年くらいの周期で、塗装が必要と考えておいた方がいいです。

◎再塗装がお得かどうか、検討してみました!

スレート屋根を再塗装するメリットは安価なことです。デメリットは、アスベスト飛散リスク、雨水浸入リスク、塗料が10年持たないリスク、再塗装の踏み割れがあります。また、再塗装は10年後も必要となります。トータルでは安価にはなりません。詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!

スレート屋根 再塗装のメリットデメリット ホントにお得なの? 

2. 周辺板金部材の劣化に気をつけよう。

築10~15年の物件で、よく指摘されるのが、「板金の部材が剥がれてきている」というものです。

多くは屋根の一番上の棟をカバーする部材の劣化です。

塗装の前にはメンテナンスや交換しておいた方が安心です。

3. 耐用年数が短い部材なので5年に1回は業者点検をしておこう。

割れやすい屋根材であることも考えて、5年に1回くらいは業者点検をお薦めします。
(保証期間内の点検は必須です!)

 

4. メンテナンス方法を間違えると補修費が高額になることを知っておこう。

スレートはメンテナンス費用がかかる屋根材と言えます。
主なメンテナンス費用は以下の通り。

【スレートのメンテナンス方法・頻度・参考価格】

○割れ補修:割れ発生時。40,000円〜

○棟板金の交換:10〜15年に1度。5,000円/m

○塗装:10~15年に1度。3,000円/㎡

○カバー工法:30年に1度。11,000円/㎡
 (金額はガルバリウム鋼板屋根材の重ね葺き)

○葺き替え:30年に1度。12,000円/㎡
 (カバー工法をせず、新しいスレートへ葺き替え)

*足場設置費用は含んでいない。

例えば、上記の中で「カバー工法」を選択したとしましょう。
「葺き替え」よりも安く一見よく見えます。

ただ、カバー工法を行ったことによって起こるリスクのある二次災害は本当にたくさんあるのです。ここは業者側で説明をしてくれることはまれだと思います

◎ガルバリウム鋼板によるカバー工法のメリットデメリットをまとめました。

カバー工法するメリットはスレート屋根をはがさないのでその分、安価となります。デメリットはアスベストという負の遺産を先送りすること、10年後にまた、メンテナンスが必要、屋根木部の劣化リスクがあります。トータルコストを考えるとカバー工法よりも葺き替えの方がコストパフォーマンスがよくなります!詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!

スレート屋根のカバー工法をする前に知っておくべきメリット・デメリットは?

長く今のご自宅に住みたいのならメンテナンス方法も考えた方が良いですね。

 

 

まとめ:初期費用の安さでスレート屋根を選ぶならその後のメンテナンス費用をしっかり知っておこう。

お家の見た目や雰囲気だけでなく、住み心地にも影響してくる屋根材はどれにしようか迷いますよね。

スレート屋根は初期費用がもっとも安価という捨てがたいメリットがある一方で、経年での不具合も多くデメリットもしっかりあります

結果、初期費用を優先するかどうかで、スレート屋根の採用が決まるような気がします

お施主さまのライフプランに合わせて、選ぶことも必要だと思います。

専門用語もあり、わかりにくい所もあったかと思います。

ご不明な点等がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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Dr.神谷
神清のまとめ役。
学者肌で数々の「産学官」の連携研究事業を行い、業界内でも数少ない技術派です。その知恵で若いスタッフを指導しています。

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