目次
屋根板金ってどこのこと?
屋根板金は、屋根の端部や屋根と壁のつなぎ目から雨水や風などが入ってこないように使用する金属の平たい板のことの総称です。
屋根板金には、主に5つの種類があります。
- 棟板金
- 谷樋板金
- 軒先水切り板金
- けらば水切り板金
- 雨押え板金
①棟板金
棟板金は棟部(むねぶ/屋根の頂部)で使用される板金のことです。
屋根材の種類(粘土瓦やセメント瓦)では使用されないこともあります。
②谷樋板金
谷樋板金は谷部(たにぶ/2面の屋根が谷折りで重なる部分)で使用される板金のことです。
屋根材の種類を問わず、使用される板金です。
③軒先水切り板金
軒先水切り板金は軒先部(のきさきぶ/屋根の先端部)で使用される板金のことです。
屋根材の種類を問わず、使用される板金です。
④けらば水切り板金
けらば水切り板金はけらば部(屋根の端部)で使用される板金のことです。
屋根材によっては、表面に出ず屋根材の下に隠れている捨て水切り板金のみを使用することもあります。
⑤雨押え板金
雨押え板金は屋根と壁の取合部で使用される板金のことです。
屋根材の種類を問わず、使用される板金です。
板金のあるメジャーな屋根材はスレート
日本国内で多く施工されているスレート屋根には、板金が使用されています。
スレート屋根では、棟板金、谷樋板金、軒先水切り板金、けらば水切り板金、雨押え板金がスレート屋根のそれぞれの部分で取り付けられており、雨水の浸入を防いでいます。
スレート屋根以外にも、近年人気のガルバリウム鋼板などの金属屋根やアスファルトシングル屋根にも板金が取り付けられています。
屋根材が瓦でも板金が使われることがある
瓦屋根には棟瓦があるため、棟板金が使用されることはほとんどありません。
しかし、瓦屋根でもそれ以外の板金(谷樋、軒先水切り、けらば捨て水切り、雨押え)はほとんどの場合使用されています。
昔から谷部の水量は屋根2面分が流れるため多くなっていて、雨漏りしやすい場所となっていました。
そのため、排水機能が高い谷樋板金を使用することで素早く雨水を排水していました。
とくに銅製の谷樋板金が多く使用されました。
また、屋根と壁の取合部では、昔は土居のしとしっくいで壁から流れる雨の浸入を防いでいましたが、現在は雨押え板金を使用しています。
板金は屋根材よりも早く劣化する場合がある
瓦屋根は、屋根材の寿命が長いためメンテナンスがいらないと考えている方が多いですが、谷樋板金が劣化してしまったりと雨漏りが発生する場合があります。
谷部から雨漏りした場合は、板金交換のメンテナンスが必要となります。
ただし、全部の瓦をはがず必要がなく部分的な補修が可能です。
板金の劣化症状を知っておこう
板金の劣化症状について写真とともに紹介します。
板金劣化症状の例
・釘浮き・・・板金は釘で下地の木材に留め付けています。しかし、経年で板金の反発力や振動などで、釘浮きが発生することがあります。
・板金の浮き・・・板金は強風にあおられて、留め付け部が破壊され、板金の浮きが発生することがあります。
・板金のはがれ・・・板金のはがれは、強風で屋根下地との留め付けが破壊され、屋根から板金がはがれることがあります。
・サビ・・・板金は、塗装めっき鋼板が多く使用されていますので、経年劣化でサビが発生します。
屋根板金のメンテナンス方法を紹介します
屋根板金のメンテナンスは、基本的に塗装か交換になります。
板金にはアルミ、ステンレス、銅、鋼板など様々な種類があります。
ここ20年内では、ガルバリウム鋼板が最も多く使用されていまして、ガルバリウム鋼板は定期的な塗装を行うことで寿命を伸ばすことができます。
屋根板金のメンテナンス費用は?
板金のメンテナンスに必要な費用の目安を簡単にご紹介します。
板金の塗装 | 10~20万円 |
板金の交換 | 15~30万円 |
面積にもよりますが、板金塗装の方が安価となります。
板金の交換は雨押え板金などは外壁との取合も関係してくるので、費用はかかります。
外壁や屋根を塗るタイミングで屋根板金も塗装することで、板金を交換せずにメンテンナンスすることができます。
板金は屋根材と同じタイミングで塗装しておこう
板金の塗装は、屋根塗装や外壁塗装と一緒のタイミングで、塗装をやっておくべきです。
ほとんどの場合、板金の塗装だけでも足場が必要となります。
足場代はかなり高いため、屋根塗装や外壁塗装で足場を組んでタイミングで併せて板金塗装をするべきだと思います。
軒先・けらばの水切り板金は、屋根材に隠れてしまっているが、棟板金や谷樋板金、雨押え板金は外部に露出しているため、同時にやる方が費用も安価にすることができます。
屋根材と板金のメンテナンスが同時にできるのか確認しておこう
板金の雨漏り修理メンテナンスは、不得意な業者も多いため、板金の浮きが再発生したり、雨漏りが直らなかったりするトラブルが発生しています。
屋根材のメンテナンスと同じタイミングで板金のメンテナンスを行うときの業者選びは慎重に行うべきです。
とくに雨漏りしている場合、屋根材なのか、板金なのか判断がむずかしい場合もありますので、しっかりと調査する業者を選びましょう。
【まとめ】屋根材と板金は定期的にメンテナンスが必要です
屋根板金は、屋根の端部や屋根と壁のつなぎ目から雨水や風などが入ってこないように使用する金属の平たい板のことの総称です。
屋根板金には、主に5つの種類があります。
- 棟板金
- 谷樋板金
- 軒先水切り板金
- けらば水切り板金
- 雨押え板金
スレート屋根以外にも、近年人気のガルバリウム鋼板などの金属屋根やアスファルトシングル屋根にも板金が取り付けられています。
瓦屋根でも棟以外の板金(谷樋、軒先水切り、けらば捨て水切り、雨押え)はほとんどの場合使用されています。
外壁や屋根を塗るタイミングで屋根板金も塗装することで、板金を交換せずにメンテンナンスすることができます。
屋根に関して、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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