神清の「屋根カバー工法」とは?

屋根カバー工法

80~万円

※足場代は別になります。

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カバー工法を行うときの屋根修理費用

カバー工法を行うのときの屋根修理費用は約80~万円となります。

既存屋根材とカバーする屋根材の種類によって作業項目が変わり費用も変わりますので、現場調査して御見積もりをいたします。

主な作業項目を紹介します。

作業項目1㎡あたり費用目安1棟あたり費用目安
カバー工法での屋根材設置6,000~12,000円(屋根材の種類により異なる)60~120万円
粘着層付防水シート設置1,500~2,000円(防水シートの種類により異なる)15~20万円
屋根下地設置(野地合板増し張り)2,500~3,000円25~30万円
雪止・軒・けらば・棟などの板金設置(必要に応じて)2,000~5,000円20~50万円
諸経費・廃材処分費等1,000~2,000円(全体の8~10%)10~20万円

その他に足場費用が必要となります。

 

●トタン屋根をガルバリウム鋼板・立平葺きでカバー(80万円~)

トタン屋根は屋根材の種類や屋根の状態によって2種類の工事方法があります。

  • トタン屋根の上に新しい屋根材を直接設置する
  • トタン屋根の上に新しい野地板を張り、屋根下地設置後に新しい屋根材を設置する

 

トタン屋根はアスベストが含まれていないので、カバー工法しても問題ない屋根材です。

参考記事⇒トタン屋根のカバー工法にかかる費用は?注意すべき点も解説します

 

●スレート屋根をガルバリウム鋼板屋根でカバー(100万円~)

スレート屋根はアスベストを含有しているかどうかで、オススメがかわります。

  • アスベストが含まれていない場合、ガルバリウム鋼板屋根でカバー工法もあり
  • アスベストが含まれている場合、オススメは葺き替え

 

参考記事⇒スレート屋根のメンテナンス MFシルキーでカバー工法

 

●RC傾斜屋根のカバー

RC傾斜屋根はメンテナンス期間の長い屋根材でカバー工法するこで、トータルのメンテナンス費用を抑えることができます。

RC造は建物が大きく屋根の状態も様々ですので、現場調査して御見積もりいたします。

屋上防水、アスファルトシングル屋根はアスベストが含まれていないので、カバー工法しても問題ない屋根材です。

参考記事

賃貸アパートの屋根防水からの雨漏り ガルバリウム鋼板カバー工法で補修

RC造アパートのシングル屋根リフォーム工事 瓦で安心カバー工法

 

カバー工法とは

カバー工法は、既存の屋根材の上に新しい防水シートと屋根材をかぶせる工法のことです。

既存屋根材を解体する作業が不要なことから、工事費用が安価となり人気の屋根修理の方法です。

スレート屋根・金属屋根・アスファルトシングル屋根などの平滑な屋根で採用される工法です。

一方で、瓦屋根、セメント瓦屋根などの厚み・凹凸のある屋根では対応していません。

 

屋根修理でカバー工法を選択するメリット

屋根修理でカバー工法を選択するメリットをご紹介します。

  • 工期が短い
  • 騒音やホコリのトラブルが少ない
  • 廃材がほとんど発生しない
  • 工事中も普段通り生活できる
  • リフォーム費用が安い
  • 雨漏りするリスクが少ない

 

カバー工法を選択する最大のメリットはイニシャルコストが安価となることです。

既存の屋根材をはがす費用がかからないため、葺き替えに比べて安価となります。

また、既存の屋根材をはがさないため、工事中の急な雨でも雨漏りするリスクが少ないです。

工期も短いこともお客様の負担軽減につながります。

 

屋根修理でカバー工法を選択するデメリット

屋根修理でカバー工法を選択するデメリットをご紹介します。

  • 耐震性に影響する可能性がある
  • 屋根下地の補修が必要な場合には施工できない
  • 屋根下地の状態によっては施工できない
  • 太陽光発電などの設置が難しくなる
  • 将来の改修・解体時の費用が2倍以上と高額になる

 

カバー工法のデメリットは雨漏り・結露などの不具合が発生している屋根では、屋根下地の強度がないため、カバー工法が施工できないことです。

屋根材の退色・サビなどの劣化で屋根修理する場合に限られることです。

また、今回の屋根修理ではカバー工法したとすると、次回の屋根修理費用(解体・葺き替え)が2倍以上の高額になってしまうことです。

2つの屋根材を分別して解体するため、余分な手間がかかってしまうからです。

長寿命住宅などでは、次回の屋根修理までの計画をもとにカバー工法するか検討してください。

スレート屋根に対するカバー工法のメリット・デメリットに関して詳しくはこちらの記事をご覧ください。

スレート屋根のカバー工法をする前に知っておくべきメリット・デメリットは?

 

既存の屋根材によってはカバー工法は不可能

既存の屋根・屋根材が以下の場合はカバー工法はNGです。

  • 屋根材が瓦・セメント瓦
  • 雨漏りしている屋根
  • 雨漏り・結露などで屋根下地が劣化している屋根

 

雨漏りしている屋根のカバー工法はリスクが高いので、やめておきましょう。

少なくともカバー工法する前に、雨漏りの屋根修理を行い、雨漏り原因を無くしておきましょう。

カバー工法して雨漏りが止まらなかった場合は、雨漏り修理できなくなりますので、ご注意ください。

また、雨漏り・結露などで屋根下地が劣化している屋根もリスク高いです。

屋根下地が劣化しているとくぎやビスの保持力がないため、巨大台風などで飛散する恐れがあるからです。

 

 

カバー工法で屋根修理を行う手順は?

カバー工法での屋根修理の手順をご紹介します。

①足場組立・養生シート

全周に足場を設置します。

②棟板金・雪止金具の撤去

既存屋根材の表面から出ているものを撤去します。

棟板金・貫板・雪止金具・アンテナなどを撤去します。

③防水シート張り

既存屋根材の表面に粘着層付ルーフィングを設置します。

④屋根本体張り

粘着層付ルーフィングの上に、新規屋根材を施工します。

⑤棟板金の仕上げ

棟板金を設置します。

⑥雪止金具を設置

新規屋根材に雪止を設置します。

⑦足場解体

足場を解体して完成です。

 

カバー工法による屋根修理で気をつけておきたい3つのポイント

カバー工法による屋根修理で気をつけておきたい3つのポイントをご紹介します。

  1. アスベストを含む場合は飛散リスクが高くなる
  2. 屋根木部(野地合板)の劣化リスクが高くなる
  3. パミール屋根のタッカー・釘がサビている屋根は危険

 

①アスベストを含む場合は飛散リスクが高くなる

アスベストを含んでいるスレート屋根のカバー工法では、将来、屋根補修・解体時のアスベスト飛散リスクが高くなります。

カバー工法するときにスレート屋根に孔をあけるため、アスベストの粉じんがスレート屋根の上に堆積します。

次回の屋根メンテナンス時に飛散するリスクが高く、また、アスベスト付きルーフィングなども発生するので、廃棄費用が高額となります。

 

②屋根木部(野地合板)の劣化リスクが高くなる

既存の野地合板の上面や端部を確認せずに、カバー工法してしまうため、屋根木部に劣化要因があってもわかりません。

劣化要因を取り除くことせずに、新しい屋根材でふたをしてしまうので、将来の屋根木部の劣化リスクが高まります。

小屋裏からの野地板の確認で、一部でも雨漏りや結露の跡が見られた場合は、カバー工法はオススメしません。

スレート屋根の木部の劣化リスクについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。

スレート屋根のカバー工法をする前に知っておくべきメリット・デメリットは?

 

③パミール屋根のタッカー・釘がサビている屋根は危険

パミール屋根で使用されている釘やルーフィングを留めているタッカーがサビている屋根でのカバー工法は危険です。

パミール屋根に水分が含まれているため、カバー工法でふたをすることはやめておきましょう。

パミール屋根のカバー工法のリスクについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。

パミール屋根のタッカー・くぎがさびている カバー工法は危険です

 

葺き替えかカバー工法かよく考えよう

カバー工法を提案されても葺き替えも併せて検討してください。

とくに、アスベストが含まれている屋根材のカバー工法は慎重に考えましょう。

石綿(アスベスト)含有産業廃棄物として廃棄する費用は、右肩上がりで年々高騰しています

現時点で、10年前の5倍以上になっています。

今、カバー工法を行うことは、廃棄を将来へ先延ばしすることになるため、将来の廃棄費用がさらにかさむことになります。

将来、家を引き継ぐ子供・孫へ負の遺産を残すことになります!

また、10年後、塗装品であるガルバリウム鋼板のメンテナンスがやってくるのです!

さらに、2度目のメンテナンスとして、カバー工法屋根の2重めくりをした場合、めくり費用は2倍以上となります。

今回のリフォームは少し安価ですが、将来まで見ると、トータルでは高価となることをご承知ください!

アスベストの入ったスレート屋根のカバー工法をご検討の方は、こちらの記事をご覧ください。

スレートのカバー工法屋根の葺き替え カバー工法を勧めない理由を解説!

 

屋根修理で葺き替えを選択すべき3つのケース

以下の3つのケースは葺き替えを選択するべきケースです。

  1. 築30年以上経過している
  2. 雨漏りしたことがある
  3. 屋根が瓦屋根である

 

①築30年以上経過している

築30年以上経過している屋根は、屋根木部(野地合板)が腐朽している可能性が高いです。

今では標準的である小屋裏換気が設置されていない屋根も多くあります。

葺き替えして、劣化している屋根木部も交換することで、再び、災害にも耐えうる屋根となります。

カバーして表面をきれいにしても、災害に弱ければ10年も持たない可能性があります。

 

②雨漏りしたことがある

小屋裏から野地合板を確認して、雨漏り痕がある場合は葺き替えしましょう。

小屋裏側はそれほど劣化していなくても、上側が劣化していることは多くあります。

カバー工法の屋根材を留め付ける釘・ビスを保持できない可能性が高くなります。

 

③屋根が瓦屋根である

瓦屋根は、厚みがあり表面に凹凸があるため、カバー工法は施工できません。

セメント瓦も同様で葺き替えをご検討ください。

 

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